実は聞いたことがない「ラジオ深夜便」
自分で自分の声をきちんと聞いたことがある人は、どれくらいいるのでしょう。
録画、録音された自分の声を聞いた時の違和感は、多くの人が知っていると思います。
それがみんなに聞こえている自分の声。
私が自分の声だと思って聞いている声は自分にしか聞こえない。
そして声そのものは変えられない。
私はそれがなんだか面白いと思うのです。
私自身は学生時代に自分で自分の声を録音したり、話しているところを録画されたものを見たりする機会が多くありました。
学会での論文発表と、模擬授業があったからです。
論文発表は、制限時間内に自分の論文について発表しなければいけません。
しかも、ただ原稿を読むだけではだめなのです。
むしろ原稿なんてないかのように話さなければなりませんでした。
いや、別にその学会にそんな規則はないのですが、それが私の指導教員だった教授の、学生に対する評価基準の一つでした。
話している途中で何回聴衆の顔を見るか。(=何回原稿から目を離して顔を上げるか)
自分でもカウントして、教授にもカウントされました。
…ああ、思い出したくないな😅
模擬授業も同じようなものでした。
論文発表と違うのは、予想外の質問をする生徒役や、わざと間違える生徒役が混ざっていること。
そして表情、身振り、手振りも、論文発表の時とはまた別の物を使う必要がありました。
そんなわけで、大人数、少なくとも30人以上の聴衆の前でどのように話すのがいいのか。
それを知るために、自分の声を聞き、自分の姿を観察するように見るという学生時代を過ごしました。
ただ、私はそれがとてつもなく苦手でした。
そんな私の声に対する、学友からの意見で最も印象的だったのはこちら。
「うーん『ラジオ深夜便』みたい。聞いたことはないけど。」
聞いたことないんかい!
私もないけど!
などと心の中でツッコミつつも、言っていることはわかりました。
もちろん自分でもわかっていました。
まだスマホのない時代。
私はMDウォークマン(というものが当時は存在していたのですよ)にマイクをつなぎ、自分の声を入れては聞き、聞いては入れ直し、何度も何度も上書きを繰り返しました。
だから自分の声がどんな声なのかわかります。
眠気を誘う声質。
論文を読むには柔らかすぎる。
授業をするには説得力に欠ける。
いろいろなアドバイスをもらいました。
褒められるのは、話す速度だけでした。
でもそれは早口が苦手だっただけです。
元々マイペースでのんびり屋なのです。
理由はそれだけじゃないけど、結局、私は教師にも研究者にもなりませんでした
しかし。
上に書いたのは、あくまでも大勢の人前で話す時のこと。
私自身の課題は多かったけれど、人前で話すことに慣れることはできたのでいい経験だったと思っています。
そんなことも遠い昔のように感じていたのですが…。
最近ずっと気になっていたpersiさんのスタエフ…そしてイケボ…
ええ、なんでしょう、まず、いい声です。
そして、これならラジオ深夜便でもいいかもしれないと感じました。
(決してpersiさんの声が眠くなるという意味ではありません!イケボです!
ちなみに今この上記の記事を引用しようとしたら、すでに押したスキボタンをうっかり押してしまってスキの数を減らしてしまいました。
なのでまた押し直しておきました。
絶対全然気にしていないとは思いますが、persiさん、お騒がせしてすみません。)
そして、思ったのです。
論文発表でも授業でもない。
これならできるかもしれない。
「ラジオ深夜便」(聞いたことはないけど)のアトイ版を作れるかもしれない。
いや、そんなものを作る気はないのですが、やりたいなと思ったらとりあえずやってみたくなるので、早速アプリをダウンロードしました。
えーーー、
…使い方がよく分かりません!
でしたが、いろいろ試してなんとかできそうな感触がありました😄
1人で喋るだけだけど、楽しいかもしれない。今のところ。
何ができるか考えるのも楽しいですね。
メインの音は聞こえないようにして、ある番組を見ながら話すとかならいけるのでは?とか。
…やるとしたらきっとスーパー戦隊シリーズのどれかになります(笑)
それから、弾き語りはできないけどムックリは鳴らせるなとか…。
まぁムックリの音を日常的に聞きたい人がどれくらいいるのかわかりませんが、ムックリを扱える人が路地裏に数名いるのは確認したので、もしかしたら聞いてもらえるかもしれないなとか(笑)
本当にnoteを始めて、いろいろ新しいことにチャレンジできて、最近の私は毎日が楽しいです。
それはとても幸せなことなんだと思っています。
いつも面白い遊びを教えてくれる皆さん、ありがとうございます😊
ではまた( ´ ▽ ` )ノ