30代子連れで世界一周を決めた理由|ピースボート①
こんにちは。ベーシストの北川アツトです。
ちょっとしばらく音楽関係ない投稿が続きそうな感じです。
というのも、2024年8月から100日ほど、ぼくと妻と子ども3兄弟(6歳、3歳、1歳)の5人で、ピースボートのクルーズ船で世界一周の旅に行ってきました。
何回かに分けてそのときの話を書いていこうかなと思います。
30代子連れで世界一周に出た4つの理由
ぼくも妻も30代後半の働き盛りで、3人の子どもも小さくて、世界一周のように長旅をするようなタイミングではないように思われる方も多いと思います。
でもぼくたち夫婦は今しかないという感じで、ピースボートに乗って世界一周することを決めました。その理由はいくつかあって…
同じ経験から得られる価値は歳を重ねると低くなる
子どもの教育のため
旅費が安く済む
モンテッソーリ教育の子どもの家がある
の4つです。
1つずつお話させてください。
①同じ経験から得られる価値は歳を重ねると低くなる
ピースボートで多いのは50、60代以上のご年配の方々で、肌感覚ですが8割以上はそうかなと思います。
仕事が落ち着いて、子どもも大きくなって、自分たちの時間が増えたときに行くのもいいですよね。
ただ、世界一周という同じ経験から引き出せる価値というのは若いうちのほうが大きい、ということをぼくは考えました。
どういうことかというと、まず体力面。
体力は歳を重ねると確実におとろえていきます。30代後半のぼくでも体力のおとろえを感じていますから、50歳、60歳以上になればなおさらでしょう。
体力が100あるヤングたちと、体力がおとろえて50しかないシニア、どちらがアクティブに、積極的に世界一周を楽しめるかくらべるべくもありません。
次に経験を活かせる期間が違うということ。
80歳で死ぬとして、30歳で世界一周をすれば残りの50年間は世界一周をしたという経験とともに人生を生きることができます。
大きく世界観が変わり自分の人生に大きな変化をもたらすこともあるかもしれませんし、大きな変化はなくとも50年間は世界一周したことを思い出しながら幸せな気持ちになれます。
一方で、同じく80歳で死ぬとしたら60歳で世界一周をすると、その経験から価値を引き出せる期間は残り20年間になります。
もちろん悪くはない。悪くはないけど、同じお金と同じ時間をかけて行くなら絶対若いうちのほうがいい。
と、ぼくは考えたので30代のうちに行くことに決めました。
もしいつか世界一周行きたいな、と考えている方がいらっしゃったら、今が一番若いとき=一番楽しめるとき、だということを伝えておきたいです。
そう考えると10代、20代とかで乗ってる若い子たちは本当に素晴らしい経験をしてると思います。実際、30代後半のぼくとくらべても楽しみ方の熱量が全然違いました。
②子どもの教育のため
未就学時のときの教育というのは、その子に何を「当たり前」として与えるのかということが非常に大切だとぼくは思っています。
日本で育てば、日本語や日本の環境、生活というのは、当たり前のものとして子どもたちは吸収していきますが、それだけではなく子どもたちには世界を当たり前のものにしてほしかった。
いろんな国に行って、いろんな言葉を話す人、いろんな肌の色の人、いろんな文化と直接触れ合うことで、知識で知っているというだけでなく、それを当たり前のこととして吸収する。
そんな経験が世界一周をしていろんな国に行くピースボートならできると思ったわけです。
子連れで船に乗っていると、「小さい子ども3人もいて大変ね〜」と同じくらい「こんな小さかったら覚えてないでしょう」というふうに声をかけられました。
たしかにそう。6歳の長男はぎりぎり覚えてるかもしれないですが、次男と三男は大きくなったらほとんど覚えてないと思います。
でも、そういうことじゃない。覚えてなくても、世界一周の経験が子どもの成長の土台になるということが大事なんです。
③旅費が安く済む
はい、そんな感じでそれっぽいこと書きましたが次は現実的な問題で旅費の話。
ぼくが乗船したピースボートは未就学児が大人1人につき1人旅費が無料でした。わが家は子ども3人とも未就学なので、うち2人は無料というわけです。
そして残りの1人(三男)も幼児料金のような形だったので、大人2人分とちょっとで家族5人で世界一周ができました。
上の子が年長だったので、来年はもう小学生になり、小学生だと確か大人の料金の30%オフくらいの値段がかかるので、結構大きいです。
あと単純にピースボートは旅費が安いです。世界一周する日本の船だと飛鳥とかありますが、3倍はかかりそうでした。無理。
そんなわけで、子どもたちが未就学のうちに世界一周したおかげで家族5人で600〜700万円くらいで旅をすることができました。
④モンテッソーリ教育の子どもの家がある
教育のためとかかっこいいこと書きましたが、大人だってのんびりしたい!100日も旅行するんだもの。
24時間×100日間子育てに追われるのは嫌なわけです(ごめん、子どもたち)。
というわけで、ピースボートの中には保育所があります。
そしてなんとそれがモンテッソーリ教育の「子どもの家」なのです。
モンテッソーリ教育って何やねん!って人がほとんどだと思いますが、たまたまぼくの妻がそのモンテッソーリ教育の専門家で、なじみのある教育でした。(うちの子たちが日本で通ってるのもモンテッソーリ教育の園)
そしてピースボートの子どもの家で働いている先生に知り合いが何人かいたことで、安心して子どもたちを預けられそうだということが事前にわかったのは大きかったです。
モンテッソーリ教育が何かというのを話すと本筋からズレちゃうの割愛しますが、簡単にいうと子どもの個を尊重した平和教育です。気になる人は調べてみてください。
ちなみにピースボートの子どもの家は2歳からだったので三男は行けませんでした。
【番外編】夫婦ともに自営業
これは世界一周に出た理由というか、世界一周に出ることができた理由になります。
わが家は夫婦共働きですが、2人とも自営業で仕事に自由が効くというのは、世界一周に出ることができた大きな理由です。
ただ、ぼくはミュージシャンでライブやらレコーディングやらの現場にいかないとお金をもらえない仕事をしているので、世界一周中は収入ゼロでした。
妻はオンラインでもできる仕事をしていたので、空き時間に働いてました。
ちなみに他の子連れの乗客者だと・・・
などいらっしゃいました。
保育士や看護師など手に職系(一度やめても需要があるお仕事)か、オンラインで働ける(世界一周中も働ける)か、単純にお金と時間があるか、という方が多かったように思います。
はい、そんな感じで、30代子連れで世界一周を決めた理由でした。
次は出航するまでの、もろもろの準備のこととか書こうかな。船内の生活について書こうかな。わかりませんが、また書きます。
では、また!