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サポートミュージシャンのライブに行ったことある?

こんにちはー!
ベーシストの北川淳人です。

ぼくは普段アーティストのサポートでライブをすることが多いいわゆるサポートミュージシャンなのですが、今度11月に誰かのサポートではない自分 名義のライブやります!(こちらのライブは無事終了いたしました!ありがとうございました!)

最後に自分のライブやったの2011年なので12年ぶり。干支一周。

ぼくみたいなサポートミュージシャンやってると、どうしても自分が主役になるようなライブって遠ざかってしまいがちで、気づけば12年も経ってしまっていたわけですが、なんで自分のライブやってなかったのかとか、なんで今回ライブをやろうと思ったのかとか、サポートミュージシャンのライブってどんな感じなんだろうとか、サポートミュージシャンの目線で書きつつ自分のライブの宣伝をしたいと思います。



サポートの仕事は恵まれている


なんで自分のライブをやってこなかったのか書く前にサポートの仕事がどれだけ恵まれているかというお話をさせてください。


まずそもそもサポートでライブできるのは楽しい。
だって自分の好きなベースを弾けるのだもの。

そしてサポートの仕事だと大きい会場で演奏できる。
サポートするアーティストの規模感にもよりますが、ホール、アリーナ、ドーム、スタジアム数千人〜数万人規模のライブ会場に立てる非日常。高揚感。

アリーナクラスの会場

そしてそしてサポートの仕事だとしっかりギャラがもらえる。「今日ちょっといつもよりチケット売れてないからギャラ半額で」なんてことはないのです。仕事感。

そしてそしてそしてサポートの仕事だと自分の力を演奏に集中させることができる。細々した事務的なことだったり、移動の手段であったり、食事だったり、ステージ上の楽器のケアだったり全部スタッフさんがやってくれる。

楽器の運搬・セッティングも全部スタッフさんがやってくれる。


そう!サポートの仕事は至れり尽くせりなのです。
ありがとうございます!


なんで自分のライブやってなかったか


じゃあ、そんな恵まれているサポートの仕事に対して、自分のライブをやろうとするとどうなるかというと、まず会場の規模が小さくなります。

いつも大きな会場で演奏していたとしても、そのお客さんを集めているのはアーティストであってサポートしているぼくらのようなミュージシャンではないので、自分の集客力に見合った会場でライブすることになります。
人によるとは思いますが、数十人規模から多くても数百人規模くらいだと思います。(もちろんライブの良し悪しは会場の大きさではないですけどね)

そして自分で集客する必要も出てきます。
大きい会場でサポートの演奏していたときは集客する必要はなかったのに、自分のライブで小さい会場になると集客しないといけないのです。いつも大きな会場でライブしてるのに、いざ自分のライブとなったとき小さな会場でも人が集まらないのではないかという集客の不安感。
さらに集客次第で自分の手元に入るお金が変わってしまうという水商売感。

そしてそして集客だけじゃなくて、自分をサポートしてくれるミュージシャンへの諸連絡だったり、会場との諸連絡だったり、宣伝用の画像作ったり、もろもろの事務作業も自分でやらなくてはいけません。演奏だけしていればいいってわけじゃなくなるんです。
この文章もライブの出番の合間に楽屋で書いているんですが、自分のライブだったらそんな余裕絶対ないです。

そう!自分のライブは大変なのです。


というわけで、サポート仕事があるときはなかなか自分のライブには手が回らないというか後回しになっちゃうし、まあいいか〜という感じになっちゃって、自分のライブから遠ざかってたんですよね。

それにぼくは元々そういうサポートの仕事がしたくてベーシストになったというのもあるので、サポートの仕事に満足しちゃってたっていうところもあるかもしれません。

じゃあ、なんで自分のライブやるのか


そんなわけでもう10年くらいサポートミュージシャンとして生活してた、つまりやりたかったことをできていたわけなんですが、サポートミュージシャンってどこまで行っても結局サポートなんですよね。

ステージには立っている演者ではあるけど、舞台装置にも近いというか。ぼくがどこかのアーティストのサポートやめても誰か違うベーシストがサポートします。ぼくのやっている演奏はぼくにしかできないけど、ぼくの役割は代替可能なんですよね。

SNSなんかもそこそこフォロワーいるけど、ぼくをフォローしてるというより、好きなアーティストをサポートしてるからそのベーシストのぼくをフォローしているという感じの方が多いと思います。ぼくをフォローしているのではなくぼくの持っている役割をフォローしている的な。

そう考えるとサポートの仕事って楽しいけど、こうやって誰か(サポートするアーティスト)に自分のベーシスト、ミュージシャンとしての能力をずっと切り売りしてくのかあ、それはなんか寂しいなあ。と思ったわけです。

もちろんずっとできたらそれは本当にすごいことだし、もともとはそれさえできればいいと思ってたんですが、仕事しているうちにちょっと考えが変わったみたいです。

前にも書きましたが自分を発信する大切さみたいなものも関係していると思います。
自分のライブをやって、自分の曲をやって、これがぼくの好きな音楽です!これがぼくです!と発信したくなったということです。

▼前に書いた記事
プロミュージシャンがSNSで発信する理由 ~マネーゲームからの脱却~

たださっき書いたように普段サポートの仕事をしているぼくにとっては自分のライブをやることは大変なことだし挑戦でもあります!
コンフォートゾーンを抜け出してミュージシャンとして再出発。身が引き締まる思いです。


サポートミュージシャンのライブに行こうよ


普段、アーティストのサポートをしているミュージシャンのライブってどんな感じなんだろう?と思われるかもしれませんが音楽的なクオリティは絶対に高いものが聞けます。
これはぼくのライブに限った話ではなく、サポートミュージシャンが自分でやっているようなライブならどれでも。

だってサポートミュージシャンって音楽のプロ中のプロだもの。仕事してて思いますけど、本当みんなすごいです。そんなミュージシャンが自分の音楽の能力を、誰かのサポートじゃなくて自分のために使う。サポートしているときには出し切れていないものもすべて出せる。
それがサポートミュージシャンのライブだと思っています。音楽が好きなら絶対楽しめるはず。


ライブ映像を公開しました


ここから追記です。(2023年11月26日)

上記のぼくのライブはお陰様で無事終了いたしました!本当にありがとうございました。
自分のオリジナル曲をやったり、自分がアレンジしたカバー曲をやったり、本当に実りのある時間でしたし、何より楽しかったです。

そして、なんとそのライブを映像収録したものを現在順次YouTubeにアップロードしています!

↑これはぼくのオリジナルです。このnoteを読んでる音楽好きなあなたならきっと気にいるはずー!ぜひチェックしてみてください。

これからも自分のライブやり続けます!

最後まで読んでいただきありがとうございます!
これを最後まで読んでくれたあなたがサポートミュージシャンに少しでも興味を持ってくれたならうれしいです。


▼次回ライブはこちら




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