映画「舟を編む」を観ました
映画「舟を編む」を観ました。原作の世界観をしっかりと描いて辞書作りという一見地味な仕事をエンターテイメントにまで昇華してるのは素晴らしい。俳優陣も良かったですしとてもいい映画でした。個人的には原作がとても好きなので原作の読後感と映画の印象が違うのは納得してます。
好きなことをそのまま仕事にして没頭する事が出来る主人公のマジメ氏と調子が良くて要領もいいけど辞書作りという仕事自体はそんなに好きではないニシオカの対比が原作のとても好きなところで、先輩のニシオカがマジメに引っ張られていくように仕事に関わっていく姿が、映画では描ききれてなかったのが残念でした。
2時間という尺の問題で全てを原作通りに描ききれてませんでしたが長くダラダラとなっても良くないし、辞書作りというマニアックなジャンルの映画でありながらも抑揚がしっかりとあって感動もありました。いくつかある三浦しをん作品の映画の中でも個人的にはベストでした。
この映画が良かったら是非とも原作を読んでほしいところです。図書委員の娘から勧められてこの本を読んで三浦しをん作品を読むようになりました。まほろ駅前シリーズ三作との「光」、「風が強く吹いている」そして誕生日プレゼントでもらった「神去なあなあ日常」と読んでいます。どれも面白いですが最初に読んだ「舟を編む」のニッチながらも王道の小説という衝撃は超えられません。
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