田村耕太郎氏の「野蛮人の読者術」を読みました
読者はしたいけど時間が無い、他にやらなきゃならない事が山積みだなどと普段から思いがちで私の本棚には積ん読の本が沢山あります。
この本の第2章のフロントランナーの読書術で対談された池田信夫氏によれば読書には「投資」と「消費」の2種類があり、氏の読書のほとんどは投資の読書であるそうです。私、最近は消費の読書が多いような気がしています。そう言えば最近、仕事でもプライベートでも停滞感が強い感覚があります。
読書術の本は今までけっこう読んできて、その中で印象に残ってるのは本田直之氏の「レバレッジリーディング」です。30歳半ばで読書の習慣をつけるきっかけになった本ですね。今日手に取ったこの本と「レバレッジリーディング」に共通してるのが読む目的をはっきりと持ち、それを読了してから確認していく事です。読み切る満足感に浸るのではなく読んで得たものをどう使うか考えるのとで、読みっぱなししない事が大切だそうです。
レバレッジシリーズに比べるとこの本は読書の具体的なテクニックについて書いてある部分が多く、特に第1章はとても参考になりました。読書の速さってのは足の速さと同じで先天的なものが多いんじゃないかと思ってました。この本によれば読者が速い人はベースの知識量が豊富で仮説検証型思考を持っているとの事。自分の好きな分野の本では確かに、想定通りに話が進んでいくので読むスピードは速いのですが、そうでもない分野は読書が進まない。あと、文体とフォントも個人的には読むスピードに関係があるような気はしますが。
この本で参考にしたいテクニックとしては、
①「はじめに」と「目次」を徹底的に読み込む
これは以前挑戦した速読術(ものに出来ていませんが…)でも言われてて、同じく表紙と背表紙もじっくりみてどんな事が書かれてるのか、イメージする事の重要性があげられてました。この本では「目次」は本の設計図でもあり、ここを読み込む事で読むべきところがわかると、場合によっては全てを読む必要がない場合もあるしピンとこなかったら読むのを止めるってのも大切かもしれません。
②ドット・コネクト・リーディング
多彩な本を同時進行で読む。
③アウトプットを想定して読む
なぜ、その本を読んでいるのかを自分に問いかけながら読む。読書を経て得たいものをイメージして読むと得れる情報量が明らかに違う。
④パラグラフ・リーディング
段落毎に、そして段落の最初と最後を読んでその段落の趣旨を最低限理解する。英文やとっかかり辛い難しい本を何度か読む時の最初の一回目に有効かと思いました。
⑤書評公開リーディング
実名で書評を公開する事を前提にすると、読書で得れるものは多い (実際、この部分を実行するためにこれを纏めています)
図書館の入荷コーナーで目に入ってたまたま読み始めましたが、テクニックの1章、対談形式の2章はとても参考になりました。先にあげた5つの事はこれから自分の読書習慣に取り入れたいと思います。
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