腋窩神経について(解剖学編)
今回は腋窩神経のことを少しだけお話ししていきます。分かりにくい事が無いように注意して書いていきますのでお付き合いください。
腋窩神経とは
腋窩神経は、走行のさまざまなところが肩関節の運動に関係する。
腋窩神経は腕神経叢から分枝した後、肩甲下筋の尾側縁をくぐり、広背筋と大円筋の停止腱と肩甲頸の間に入る。その後、外側腋窩隙(QLS)を通過して上腕後面に達する。QLSは
・上腕骨外科頸の内側
・上腕三頭筋長頭の外側
・大円筋の上縁
・小円筋の下縁
によって形成される。このQLSを腋窩神経や後上腕回旋動脈・静脈が通過している。疎性結合組織が豊富でもある。
※)腕神経叢→頸椎の神経と胸椎の神経(第5頸神経根〜第1胸神経根)が叢(くさむら)の様になったいるところ。
※)C →頸髄 T→胸髄 L→腰髄 S→仙髄 Co→尾髄
※)疎性結合組織→結合組織の一つの種類でコラーゲン線維などの量が比較的少ないものを指す。
腋窩神経の支配
三角筋と小円筋この他に知覚枝を伸ばし肩峰下滑液包や結節間溝付近に枝を伸ばしている。三角筋の深層でこの腋窩神経の走行に沿った周囲の脂肪性の疎性結合組織は治療対象となりやすい。
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