#11 せきれい
この曲得意かも??と調子に乗った「やさしい花」。
この続きの話。
練習期間(2021年6月20日〜7月15日)
初見で弾いてみた
この当時、「しっかり楽譜を見てからいきなり両手で初見演奏」というフォロワーさんの練習方式を参考にしていた。
すると、なぜかこんな面白い演奏になってしまう。
この方法で、譜読みから曲を両手で通せるまでの時間はかなり短縮することができた。
しかし、私の場合は初見で弾けなかったフレーズは最初から最後までずっと苦手なままなので、最終的に曲が仕上がるまでの時間は片手練習から始めた時と差異がなかった。
自分の壁を越える
子供の頃、この曲を練習中にピアノをやめた。
ブルグミュラー25の練習曲を弾けるくらいまで実力を戻したいと1年練習を積み重ねてきたが、ここまで取り組んだ曲は全て一度経験済み。
ここからが本当の意味でのピアノ再開のスタートラインかもしれない。
撃ち落としてやる!
「狩り」をやった頃から、レッスンで合格をもらう=獲物を狙う的な気持ちになっていたので、「せきれい」も撃ち落としてやる!!くらいの気持ちで練習していた。
鳥が移動したり、鳴いたりする雰囲気をタッチで表現すること、出だしの縦のラインを揃えること、分散和音でミスタッチしないこと、課題がたくさんあってなかなか苦戦した。
どちらかというとスタッカートが多い軽快な曲は苦手だが、これまでの曲ほど苦労することなく合格できたので少しほっとした。
セキレイって・・・
セキレイの写真を見たことはあったが、勝手にどこか山間の綺麗な森の中に住んでいる鳥だと思っていた。
自宅の周辺でよく見かけるあの鳥が、まさかセキレイだとは思わなかった。
その曲について調べたり、イメージを膨らませてから曲に取り組むことが必要ではないだろうか。
そんな時「25曲を斬る!〜大人のためのブルグミュラー〜」というピティナの特集記事を見つけた。
非常に興味深い分析で、私はその話にまるっと影響されてしまった。
セキレイはギリシャ神話の愛の女神アフロディテからの贈り物として登場する、「愛」の象徴。
そう考えるとこの曲は雄雌の2匹のセキレイが近づいたり、離れたりしながら雌が雄を翻弄しているように聞こえてくる。
この曲集そのものが実はブルグミュラー先生の恋愛をテーマにしているのではないかと思い始めた。
次の曲は「別れ」そして「なぐさめ」へと続くなんて、それ以外にないじゃないか?