電子ピアノを買い増した
Korg B2では物足りない
2020年5月、この記事に影響され電子ピアノを購入した。
卓上型電子ピアノ、Korg B2。
この価格(約4万円)でこのタッチと音なら十分楽しめると思っていた・・・3ヶ月位は。
オンラインレッスンを受けているN先生は電子ピアノを否定しない。
電子ピアノについて特に詳しい訳でもなく、演奏されたこともほとんどないだろう。
それでもレッスンでは音を感じて楽しむことや、どうしたら演奏がもっと彩り豊かになるのか、生徒が使っているピアノでできる最大限の表現を求める。
「先生、これ以上は小さい音が出せません」
pp(ピアニッシモ)を出そうとゆっくりと打鍵するが、うまく音量をコントロールできなくて曲のテンポまでゆっくりになってしまう私に
「いえいえ、もっと小さい音が出せますよ。楽器の機能やセンサーの問題ではなく、打鍵の仕方です。もっとゆっくりそっと、曲のテンポはそのままで!」
と、実際何度か試すとイメージしていたppの音がきちんと出る。
そんな指導をしてくださるので、もっとよい環境でレッスンを受けたくなる。
Korg B2もだんだん平坦な音に聞こえるようになり、物足りなさを感じるようになった。
新しいピアノが欲しい・・・。
楽しく続けるために
多くの人はピアノから出る音や振動、演奏する時間に配慮しながらピアノを楽しんでいる。
音の問題は隣人とのトラブルに発展することもあり、サイレント機能付ピアノや電子ピアノが選ばれるのはこれが理由だろう。
もちろん、家族への配慮も不可欠だ。
特に大人の趣味はピアノに限らず大きな出費のあるもの、音の出るもの、場所を占領するものは歓迎されないことが多い。
隣人や家族に配慮し、予め対策するのは気持ちよく趣味を続けるための自己防衛だ。
防音室を完備することが理想だが、私にはそこまでの余裕がない。
ピアノを買うなら、電子ピアノ一択。
予算と希望条件
電子ピアノの選び方をネットで調べ「白系」「木製鍵盤」「予算30万」を条件とした。
30万ちょっと出せば中古のアップライトピアノにも手が届くが、消音装置や壁、床の対策に追加費用がかかる。
ピアノ再開から5ヶ月経過していたが、飽き性の自分がいつまで続けられるのか自信がもてず、30万円以上出す勇気はなかった。
各メーカーの電子ピアノを試弾しながら好みの一台を探す中、KAWAI直営店で次のような言葉をかけられた。
「本来ならぜひ最上位のCA99をとおすすめしたいところですが、たくさん練習されるzaki様なら消耗も早いでしょう。搬入の追加費用が発生することもありますし、そのための見積もりの手間もあります。CA99との差額を次のピアノのために取っておく、もしそのピアノがアップライトピアノやグランドピアノだったら素敵だと思いませんか?」
新しい相棒、その名はしげる
そして、この機種に決めた。
コロナ禍でのピアノ需要の増加と世界的な半導体不足により、注文(2020年12月)から納入(2020年3月)まで3ヶ月半ほどかかった。
Korg B2は、買取不可、無料引き取りのみ対応だったので、そのまま保有してKAWAI CA79を「買い増し」た。
このピアノに「しげる」と名前をつけた。
あこがれのShigeru Kawaiをサンプリングした立体的な音の響き、タッチも心地よい素敵なピアノだ。
ちなみに「次のピアノが~」の言葉に感銘を受けた私は、少しでも価格を抑えて買おうと決めた。
良心的な見積もりを提示してくれた直営店ではなく、楽天の山野楽器ピアノ館で購入。
手持ちの楽天スーパーポイントとクレカポイントを充当、さらに12月のスーパーセールで10倍ポイントゲット。
実払価格18万円まで下げることに成功した。
もちろん節約した分は「次のピアノ」のため、果たして次はあるのか!?