ブルグミュラーを始めよう
バイエルからやり直した
38年ぶりに再開したピアノはほぼ初心者も同然で、むしろ老いた分だけ指も頭も動きが鈍くなっていた。
せっかくピアノも買ったし、子供の頃に習ったブルグミュラー25の練習曲を弾けるようになりたい。
その準備として、基礎に戻り7ヶ月かけてバイエルをやり直した。
お風呂のお湯も沸かした
レッスン開始から1ヶ月後の2020年8月、N先生から新しいチャレンジを提案された。
バイエル以外の曲も弾いてみませんか?といわれ、エステンの「人形の夢と目覚め」を練習することに。
中間部パートが某メーカーの湯沸かし器のお知らせメロディに採用されていることでも有名。
バイエル3曲分以上のボリュームなので、通して弾くだけでも精一杯。
各パートの曲調に合わせた音の響き、テンポの差をつけて表情をつけることが難しいのはもちろん、後半最後のスケールの細かい動きやキラキラした音を出すのに大苦戦。
若干、時期尚早な挑戦だったかもしれない。
この曲は後日オンライン発表会でも披露した、その話はまた改めて。
練習期間(2020年8月27日〜11月10日)
蜘蛛退治もした
毒蜘蛛に噛まれた人がその毒を抜くために踊りつづけた舞曲といわれる「タランテラ」のリズムが大好きだ。
リストのタランテラ
ショパンのタランテラ
ラフマニノフの2台ピアノのタランテラ
アラフィフ初心者がこの3曲を弾くことは夢の夢だが、初心者でもなんとかなりそうな曲がある。
ギロックのタランテラ
ブルグミュラーのタランテラ
プロコフィエフのタランテラ。
タランテラ好きとしては、この3匹(曲)は外せない。
人形の夢と目覚めの後、先生にそろそろブルグミュラー25の練習曲を始めてみませんかと提案されたがお断りした。
繁忙期で練習時間が取れないことも理由の一つだったが、ブルグミュラーの前に1匹倒しておきたかった。
ギロックのタランテラを。
曲の難易度としては人形の夢と目覚めより下だが、和音をうまく掴みながら軽やかにリズムを刻むことができず、やや不完全燃焼のまま終了。
このリベンジはブルグミュラーで!
練習期間(2020年11月12日〜2021年2月4日)
素敵女子にはほど遠いが・・・
バイエル最後のレッスンの日、これでようやくブルグミュラーを始められると思うと気持ちが高ぶり、冒頭からミス。
気持ち入れ替え弾き直したものの、普段しないところでもミスを連発し、残念な演奏をしてしまった。
しかし、N先生は合格ですよと💮をくれた。
しっかり練習してきたのが伝わったこと、レッスン開始当初に比べて歌うように弾くことがわかってきたこと、自分で楽譜を見て考えられるようになってきてること、たくさん進化してますよと。
今後は立体的で色彩豊かな音を心がけながらブルグミュラーを進めていきましょうと言ってくれた。
すごく嬉しかった。
でも、欲を言えばもっと上達していたかった。
バイエルのような簡単な曲でも細かいミスがあったり、弾くことに必死で余裕のない演奏しかできなかった。
想像していた素敵女子の姿とは少し違ってしまったが、ピアノを弾くことはとても楽しい。
ぼちぼち続けながら、自分なりのピアノ生活を模索していこう。
とりあえず、準備は整った。
さあ、ブルグミュラー25の練習曲を始めよう。