zakiさん、ピアノ習うってよ
電子ピアノが売れているらしい
2020年5月、この記事に影響され電子ピアノ購入した。
理由は特にない、流行り物に弱いのだ。
ビックウェーブに乗りたいのだ。
しかし、左手に尺骨神経麻痺の症状があり、そもそも弾けるのか、弾けたとしても飽きっぽい性格ゆえ続けられるのか、全く自信がなかった。
続けられるかわからないものに、いきなり高額の出費は躊躇われる。
数日悩んだがほぼ全額クレカのポイント(5万円相当)を充当、弾かなくなったら売ればいい、本気で取り組むなら買い換えればいいと腹を決め、価格と手放し安さを考慮して卓上型のKorg B2にした。
これで私もピアノを楽しむ素敵女子の仲間入りだ。
ハノンが嫌いでピアノやめた
素敵女子(予定)は小3~小6までピアノを習っていた。
ブルグミュラー25の練習曲中の「せきれい」という曲の途中でやめたので、ブルグミュラーなら弾けるだろうと楽譜を購入した。
全音の青い楽譜が懐かしい、昔はこれに赤い帯がついていた。
さっそく「すなおな心」を弾いてみたが想像以上に指が動かない。
楽譜を見ても和音を判別するのに時間がかかった。
30数年ぶりに弾くのだから仕方がない、しばらくは基礎練習で指ならしをしなければ。
基礎練習…すぐにハノンが頭に浮かんだ。
子供の頃、バイエル終了時にピアノの先生が変わった。
最初の先生は導入専門だったため、新しい先生の下でブルグミュラーとハノンを始めた。
もともと基礎練習が嫌いな私はドミファソラソファミ・・・と弾き続けるだけのハノンが馬鹿らしく大嫌いだった。
自宅でまったく練習していなかったので、レッスン中に長い時間ハノンを弾かされた。
できていなかったからだろう、テンポを上げたり、リズム変奏をしたり、何度も繰り返し弾くことを要求された。
先生も嫌いだし、ハノンはもっと嫌い。
そのうちピアノのレッスンに行くのが嫌になりピアノをやめた。
そんな自分がピアノを再開するために、真っ先にハノンを練習することになるとは思わなかった。しかも自らの意思で(苦笑)
ブルグミュラーには準備が必要
ハノンだけを弾いていても、曲が弾けるようにはならない。
ハノンと並行してバーナムを始めた。
バーナムは棒人間のイラストと、おもしろい曲名がつけられた短い練習曲で構成されており、大人も子供も楽しく練習ができる。
経験者ということもあり、練習曲の中でどんなテクニックが習得できるのか理解しやすく、取り組みやすかった。
10日間程ハノンとバーナムで指慣らしをしながら「すなおな心」の練習を続けたが、まったく進歩が見られなかった。
そんな時、Twitterでこんなつぶやきを見かけた。
指の独立や演奏方法、譜読み力、曲のイメージに合った表現方法などの準備ができてから始めるほうが効果があるのだと。
まさに今の私は時期尚早。
「おうち時間にピアノ」の流行りに乗って、ピアノを楽しむ素敵女子になりたかった。
しかし現状はほぼ初心者状態、ピアノを楽しむ準備ができていない。
せっかくピアノも買ったことだし、しっかり準備をしてからブルグミュラーに再挑戦しよう。
「基礎2」レベルに戻ってやり直し
ブルグミュラーを演奏するにはどの程度の実力が必要かをピティナステップのレベル分けを参考に確認した。
それによればブルグミュラーは「基礎4」以上、つまりそれ以下の曲をきちんと演奏できることが前提となる。
「基礎2」レベルまで戻り、基礎を固めることにした。
バイエルなら61-71 、バーナムピアノテクニック2ならグループ1と2、練習曲なら「はじめてのギロック」という曲集が相当する。
楽譜は読めるので取り組む曲と仕上げる期限を設け、数をこなしていく作戦をとった。
毎日練習を続けたが、音符を見て鍵盤を押さえることはできても、全く音楽性が感じられない平坦な演奏のまま。
数をこなしてもまったく上達を感じなかった。
再開時に比べて左指の麻痺や弱さは感じなくなったが、両手ともに素早く指を動かすことができずテンポも上がらない。
2の指や4の指が常にピーンと伸びた状態になってしまい、子供の頃に習った丸く小さく握ったような形にならない。
気になることはたくさんあるが、自分ではできないこと、直せないことがいくつも積み重なっていた。
習うなら早いうちに、最初から
You Tubeのレッスン動画やピアノの先生のブログを参考に改善を試みたがうまくいかなかった。
早くブルグミュラーを弾きたいという思いだけで、2ヶ月ほど独学で練習を続けた。
「基礎4」レベルのバイエル80-90に入る目処ができた頃、こんな言葉を目にした。
バイエルやブルグミュラーは子供の頃にやっていたから、そこまでなら独学でできる。
少し練習して勘を取り戻したら弾けると考えていた。
そのうちレッスンは受けたいと考えていたが、ブルグミュラーに再挑戦できるようになった頃かなと考えていた。
しかし、その考えは甘かった。
30数年ぶりはほぼ初心者同然。
このまま独学で進めても限界はすぐにやってくる。
レッスンを受けた方が間違いなく上達するだろう、その方が長くピアノを楽しめるかもしれない。
そうだ!レッスンを受けよう!