#4 小さなつどい
先生に「この曲、似合いますね」と誉められ調子に乗った牧歌。
この話の続き。
練習期間(2021年2月22日~4月7日)
重音にはいつも泣かされる
誘いかけるような冒頭の左手、呼応する右手の下行スケールは小さな子どもたちがキャッキャキャッキャしながら集まってくるようだ。
かわいらしい曲だが、重音にかなり苦戦した。
重音はいつになっても苦手だ、まじ嫌い。
悪くないけど、もっと良くなります
7小節目からの3度は弾くだけで必死で上声に重み、内声は少し軽めにというバランスも難しかった。
たっぷり歌いながら軽やかに降りるためには、手首も柔らかく上手に使わなければいけない。
上行するスタッカートを挟んで、同じ3度のハーモニーから6度にかわるがスムーズな指替えができず、音をうまくつなげることできなかった。
ペダルが苦手な私も、ここはさすがにペダルをつけて誤魔化そうかとトライしたがイマイチだったので諦めた。
N先生にも「悪くはないのですが、もっと良くなります。もう一週、頑張りましょう」と言われ、なかなか合格できなかった。
悪のつどい
練習時間が増えれば下手は下手なりに上達するものだが、この曲はやればやるほど曲が崩壊していった。
まるで一度嵌ると抜け出せなくなり、身を滅ぼしてしう悪の組織のような曲だった。
出版社によって「小さなつどい」、「子供のパーティ」などのタイトルがつけられいてるが、私にしたら「悪のつどい」「悪魔パーティ」である。
それでも、3回目のレッスンでなんとか合格。
正直、自分でも少し怪しい演奏だと思ったが、余計な自己申告で蒸し返すことはしなかった。