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返報性の原理を3倍返しの人間心理から考えてみる

どーもビジネス仕掛人の近藤義雄です。
前回「3倍返し」「10倍返し」というフレーズから、人の行動原理を考察しました。
本記事は似たような原理・働きをする「返報性の原理」を交えて、実際にあったことを元に考察してみます。

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返報性の原理とは?

人に何かをしてもらうと感謝をすると思います。
その時に何かお返しをしたいと思うことがありますよね。
また、人に悪さをされると嫌な思いをすることでしょう。
報復したい気持ちが出てくることもありますよね。
このような、人の言動によってお返しをしようと思うことが返報性の原理です。

以下の記事によると返報性の原理には4つあるそうです。

ポジティブ、ネガティブともに返報性の原理が働くのですね。
あえて言われて見ると納得することがあります。
皆さんはいかがでしょうか?

3倍返し、10倍返しにも通ずるのでは?

前回の記事で3倍返し、10倍返しについて考察しました。
これらは返報性の原理も関係しているのだと気付かされます。

記事は以下からご覧ください。

この記事では、人から何かを受けた時に、受けた量は3割程度にしか感じないことを考察しています。
その上で、返報性の原理に従って行動するのと、奥深くまで読んで行動するのでは、印象が違ったものになることをお伝えしました。

とある実話から「返報性の原理」の本質を見た

コロナ禍で賑わっていた音声SNSの「clubhouse」でコロナに関わる助成金について教えてくれるルームがありました。

多くの人で賑わっているルームで、無料で助成金の申請を教えていました。
無料だからこそ気軽にルームに入り、情報を得られ、なるほどーと感心したものです。

さて、そのルームの管理者の1人が社会事業の立ち上げにクラウドファンディングを立ち上げ、教わった人に協力呼び掛けていました。

私も情報を聞いた手前、最低限の協力をしました。

返報性の原理を踏まえると、100万円以上の助成金を受け取った方は協力してくれるもの期待したのだと思いますが、クラウドファンディングは散々な結果に終わりました。

クラウドファンディングの最中に、仕掛けたルーム管理者とアポイントでお茶した時のことです。

ルームで助成金の面倒をたくさんみたので、もっと資金が集まると思ったのだけど、返報性の原理が働かない世の中になったのだなぁと感じた」というのです。

私はモヤモヤっとした気持ちになり、それまでの流れを私なりに振り返ってみました。

結論から言うと

返報性の原理は働いていると私の中で落ち着きました。

社会事業に資金が集まらないのに返報性の原理が働いたとはどういうことか?
私の思考をお伝えします。

1.助成金情報は良かった
2.しかし元からクラウドファンディングで出して欲しいのであれば、善意ではなく、バーター(交換条件)であり最初から協力を見返りにしているものはないのか?
3.返報性の原理は善意に対して善意で返し、悪意に対しては悪意で返すものではないのか?
4.では、バーターなのに善意を装った行為は悪意に近しいものに見えたのではないか?
5.悪意とはっきりしていないが、気分が良くないので協力しないという返報性の原理が働いたのではないか?
6.見え透いた善意もどきに、敵意の返報性が働いてしまった結果がクラウドファンディングの結果ではなかったのか

と思い至ったのです。


せっかくの好意かもしれないのに、こういう気持ちが滲み出てしまったのかも

返報性の原理の注意点とは?

この実話から考えるに、返報性の原理を期待してあからさまに見える好意、わざとらしい好意には、

ネガティブな感情を植え付ける

ことなのだと思いました。
わざとらしい好意は、いやらしいと思われてしまうのでしょう。
その結果が、「協力を拒む」「協力しない」という結果として現れたのだと思います。

返報性の原理を期待して仕掛けるのであれば、わざとらしさが出ないようにしないといけないと思います。

さて、そこで前回記事にした3倍返し、10倍返しの真理が関係すると思うのです。

人はされたことを3割ほど感じる

他人が何かをしてくれたら10のことでも3のことに感じるものらしい

これが人の感じる真理だろうことを、私は念頭においています。

私が若い時に、諸先輩方である経営者や管理職の方といった人を多く見てきた方が言っていたので、そういうものだろうと呑み込んで様々な事象を見てきました。

そこから3倍返し、10倍返しという言葉が密接に関係すると思い至ったことを前回の記事でお伝えしました。

今回の実話の方は、言い方を変えると

「私がこれだけのことをやったのに、きちんと返してくれない」

とボヤいているのです。

でもね、3割の原理に当てはめると

人は3割しかやってくれたと感じないのだから、相手は「10のこと」をしても「3しか」感じておらず、相手から返報性の原理で返してもらったことは実は「1にしか」感じない

のです。だから10やったのであれば、望むクラウドファンディングへの協力としてのお金は1しか来ないのではないかと思うのです。

その他2つに関しては、周囲の人に応援してあげた(自分は寄付していないけど応援を呼び掛ける行動)とか、何かした動いてくれていて

このボヤいている人には、
1しか返ってきていないように見える
という現象になったと思うのです。

こう考えると私はしっくりくるのですが、
みなさんは「返報性の原理」と「3割しか感じない人の原則」について
納得できますか?

人に多くを求めない

こういったことを踏まえて、

何かを成したい時は
  人に期待し過ぎず
    自分の行動を増やす

ことで応援してあげたいという気持ちを周囲に持ってもらう方が良いと考えます。
言い換えると

見返りを求めるのではなく、自ら率先して動き続けること

です。
西洋の古いことわざに

「天は自ら助くる者を助く」

とある通り、

誰かの力をあてにしてどうにかしようとする人に良いことは訪れない

ということが起こったと言えるのではないでしょうか。
人の心理は奥深いと感じます。