私の死ぬまで日記 6日目
今日の私は何だか無双していた。
起きた時間は相変わらずであったがスーパーに買い出しに行ったりピアノを弾いたり部屋の掃除をしたり自炊をしたり課題を提出したり、この一週間ぐらいでやらなければならなかったことを全てやり尽くした。
荒れに荒れていた部屋を掃除するだけで心の中も整理されたような心地になった。
昨晩自分にとってとてもショックなことがあった。分かっていたけど実際に口に出されてズバッと切られて死んでしまいたいと思うぐらい辛かった。でも何だか悔しい気持ちも沸いた。頑張ってやろう、見返すためにも、なんだかそんな気持ちでもあった気がする。
今日の私は強かった。あまり現実を見ないようにした。逃避した。逃避するために周りを整えた。ずっと逃避していてもいつか現実に直面するが今はそうしていないとやっていられないと思った。
気づいても気づかないフリをするのって自己防衛において一時的な策としてはとても有効だと思う。
だが現実に直面しないといけない、となった時に自分を守れるかどうか分からない。守れるように必死に必死に自分の周りを整えた。なるべく普段通りいつも通りに生活できるように練習する一日にした。
これを毎日やっていたらきっと疲れてしまうが今日はきっとそうするべき日だった。
何だか避けられている、何だかいつもと違う、そんなのは気づいている。でも気づかないフリして強がって見て見ぬ振りをした。自分が守られた気がした。
きっとこの無双状態を抜け出したら現実に直面して死にたくなると思う。でも無双している間はなるべく自然に自然に前の自分を取り戻すように丁寧に丁寧に生きたい。まだ死ぬのは早い。
抜け出すタイミングが定められているから怖いのかもしれない。一日一日丁寧に過ごさなくてはきっと後悔する。定められているから。そこで終わりって知ってるから。だから後悔しないように全力で生きたい。その後は自分に任せる、生きるのか死ぬのか。それは死なないと解決しなくて永遠に苦しむ問題なのかそうでは無いのか。真剣に真剣に考えて無理だと思ったらそっと死にたい。
せめてまだあと6日は丁寧に生きる。丁寧に生きる以外の術があるのなら教えてください。