雲足

動悸がして、とてつもなくソワソワして

胃がむかついて、なんなの？コレ

ああ、もう無理だ

そう思って、両脚を投げ出して

冷たい床に座り込む

魔法の薬を口にして

魔法のスプレーをじぶんにかけて

落ち着いて、落ち着いて

空を見上げたらものすごい速さで雲が動いていた

虎がウルフになって孔雀に変わった

孔雀に変わった頃に

ああ、こんな風にぼーっとしていちゃダメだと

思う自分に、これだからダメなんだと更に嫌になる

何にびくついて、何を恐れているのか

常に何かをしなくちゃならないと思う自分にうんざりする

慌てないで少しずつ、こういう自分を許せるのか

はじめて見つけた自分のそれに、すっかり驚いたけれど

ああ、私はこういうところがあるのだなと

少し冷静になれた今は　そんな風に思う

昼ご飯を用意して

自分だけまた落ち着く場所に戻って見上げた空には

すっかり青空が広がっていた

今日は空の綺麗な日