鏡花水月
自分でも無意識のうちに
そっと手を伸ばそうとしていた
ああ、ワタシは
ワタシはこんなにも
欲しかったのだ
心の底から
他のどんなものよりも
手を伸ばしてはいけないものだった
自分のものにしたいと
思ってはいけないものだった
気が付くとワタシは
小さく震えていた
でもその震えが起きた感情は
ただただ後悔だけではなく
それと引き換えに
心の中に静かなあたたかなものとして
抱え続けていこうという
決意へと変わった
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