保護者がEテレにはまるのは「傷つかないで済む」からじゃないか
周囲が次々とEテレ沼へ
子供が生まれてからはや1年と少し、生まれた当時何も分からない赤子は、おかいつ見ながらニコニコするくらいにはなりました。
で、私含め友人周りも出産ラッシュだったので同時期に母になった人がそこそこいるんですが、大体みんなEテレにずぶずぶハマってるんですよね。
春ごろのおかいつキャストの世代交代時なんかもうTwitter上で荒ぶる子持ち友人たちの姿がすごいことに。
その一方、そもそもTVが苦手(一人暮らししてたときから音がなくて寂しいならTVつけるよりニコ動かiTune開いてました)な私はその流れに完全に乗り遅れ、上記のキャスト世代交代騒ぎの時も
「おう皆にぎやかやのう…(やや羨望の眼差し)」
と思いながらTLを眺めている状態でした。
これが大体4、5ヶ月前の段階。
そして現在、とりあえず子供が起きてリビングへ連れて行ったら7時からの番組を期待してTVでEテレ流すくらいには生活とある程度一体化しました。
ここまで何があったのか。
子供が映像に注目するようになった
日常的にEテレつけるようになったのはまずこれが大きい。
うちはTVを高い位置に置いていて、大人がダイニングテーブルのところの椅子に座ってみるのがベストなくらい。
子供がそのままで見るには少し厳しい位置でした。
なので、おすわりができる前の子に見せようとする発想が出ることもなく、反対に低い位置に置いてるPCモニターは見やすいので、アマプラで子供向け動画流すのを時々やっていました。
しかしそれから、離乳食中の集中する方向をせめて前向きにしないと食べさせづらい!という悩みが発生。
そのためハイチェアをTV画面に向けて座らせ、画面を見ている子供に食べさせるというのが定番スタイルになりました。
そこから、私のEテレ生活がスタートしたのです…(何か壮大なBGM流しといてください)
子どもが置いてけぼりにならない
Eテレの素晴らしさって、まずはここが重要ですよね。
民法で面白いのもあるんでしょうけれど、やっぱり子供の注目とか集中が安定しないんです。
コンテンツの内容も番組構成でくるくる変わるので、時間をまたぐと急に、子供にとってつまんない内容になったりしますし。
その点、この時間帯なら確実に子供向けってのが分かっているチャンネルは大変ありがたいものでした。
そして子供に見せやすいからって流しておくと、自然と保護者も目にするわけです。
この辺から単純接触効果で、親の方もコンテンツへの興味が湧いてきます。
感情をむやみに振り回されないから傷つかない
育児中って、ただでさえ感情が忙しいんですよね。
目の前にいるのは未知の生き物だし、安全管理だの健康チェックだの発達度合いだので気をもむし。
昔の職場で周囲に「人の心が分からない」と言われ、「わー私嫌われてる♡」と笑う傑物の女性上司でさえ、お子さんについて聞くと
「産んでびっくりしたね、ここまで自分の感情が揺れるか!ってのに」
と言っていたくらいです。
何もしなくても感情が忙しいのに、映像コンテンツで暴力的に感情のアップダウンとかさせられるともうそのしんどさたるや。
私が現在放映中のドラマ「凪のお暇」が気になりつつ見られないのはそういう理由もあります。
あれ絶対見るとしんどそうで…高橋一生も黒木華も好きなのに…
自分で選んで見る動画とかはいいんですよ、そういう頭というか、覚悟ができてるので。
TVはどうしても受動的に摂取するコンテンツなので、そうなると心穏やかに見られるものが自然と優先されてきます。
そしてEテレが選ばれていきます。
親業は細かい差異を楽しむ頭になりがちである
でも時々つまんなくなったりしないの?と言われそうですが、日々少しずつ成長する子供を育てる頭の使い方なのか、細かい違いを楽しめるようになっているんですよね親って。
(もちろん個人差あります!そして刺激がほしいときももちろんあります!)
毎日流れてるおかいつとか見ていると、
「今日のまことお兄さん毛先遊ばせてるなー」
「あづきお姉さんのOL風の格好似合うなー」
とか、日々見ているからこその差異がむしろ面白くなってきます。
そして重要なのが、Eテレの子供向け番組は、数日空いたりしてもついていけることです。
一般的なシリーズものって1週空くと筋が分からなくなりますし、それを追うのが精神的に負担になりやすい。
その点、多少期間空こうが追いつく必要もなく、細かい差異や積み重ねを楽しめる番組はとても貴重です。
間が空いても問題なく、日々の違いを楽しめる。
育児向けにカスタマイズされた頭にとって、Eテレってこの上なく安心できるコンテンツなんです。
子供がEテレ好きだから、だけではなかった
この一言に尽きますが、出産前は「Eテレは子供のために(親はつまんなくても)つけているもの」と思ってましたが違いましたね。
あれは「育児で疲労し、脳が育児向けにカスタマイズされた親に向けられた」ものだと思います。
そして子供の脳はすくすく成長して、そのうちEテレも卒業するでしょうが親の脳はそんなすぐにモード切り替えされないので、Eテレにハマり続けたりファミリーコンサートを子供よりも楽しみにする方がいるのでしょう。
私『マキとマミ』という漫画が好きで、それに出てくるおかいつオタクの男性がいるんですが、そのオタク仲間は多くが育児中にハマったお母さん方なのはそういうことだと思います。
(漫画の中でも触れられていたかもしれません、また読み直そう)
そんなわけで、今は私も楽しくEテレ見てますし、明日も朝から流すと思います。
親業頑張ってる皆様、Eテレ楽しんでいきましょうね。
おやすみなさい。