快適さと手間の少なさは時に反比例する

主に家事の話です。
少し脳内の報酬系の方にも話が行きます。

子持ち主婦のみなさま、夏休みお疲れさまです。
そして義実家やそりの合わない実家などに帰省イベントが発生したみなさまもお疲れさまです。
私は割と自由にできる上に孫ラブな両親のいる実家に数日帰省して超絶楽してましたすみません。ご飯作らなくて良くて子供を見てもらいながら美味しいものつまみながらお酒飲んでだらだらできる生活が最高すぎました。今戻ってきてためてた仕事しなきゃなのに疲労がすごくて手が付けられてません。

家事における「当たり前ライン」の差~おひつの話から~

今回の帰省、遠方に住まう妹夫婦が来るタイミングと少し日程合わせてだったので、一緒に話す機会がありました。
で、実家も妹夫婦のとこも、家事に関する「当たり前ライン」が私から見るとえらく高いことがはっきりしてしまった出来事が。

まあそれが「おひつ」というアイテムについてなんですけれど。

妹夫婦ではおひつを使いだしたらそれは便利だったそうなんですが

①ご飯炊いてすぐおひつに全部移すので釜がすぐ洗える
②保温にしておかなくても温かいまま
③そのまま冷蔵庫にもinできる

とのことで、これ最高ですよ!と義弟(炊事担当)に強くプッシュされ、実母(炊事担当)もそれいいねぇ、と反応していたんですが
私にとって、上記メリット

①後でおひつを洗う(というか何か調理器具を増やす)のが面倒
②温かいご飯にそこまで興味がない(うちは夫も冷や飯派)
③現時点、すでに炊飯器の釜でそれやってる

ので、「そんなにメリット…あるか…?」と半信半疑。
実母も義弟も「ご飯は温かい状態で食べられるのが最高でしょ」派であり、ある程度冷めたら温めるのが「当たり前ライン」なのでおひつのメリットが大きいのでしょうけれど
冷たいの食べるのしんどいとかでなければ…冷や飯で良くない?
と思ってしまうズボラ極の私にとっては(聞いている範囲で)メリットが極小なのでした。

しかし、その場で「冷や飯で全く問題がない」「炊飯釜そのまま冷蔵庫に入れてる」という「当たり前ライン」を下回る話をしても全く共感は得られないと思ったので黙っておりました。
おひつへの愛を語る義弟の情熱に水を差すのも申し訳ないですし。

義弟は「義姉さんへの手土産、お菓子とかよりおひつにしたら良かった!」くらいの勢いでした。
ありがとう義弟。気持ちはもらっておく。

面倒センサーが発達しすぎて報酬すらタスク

なんでこんなに「当たり前ライン」が違うのかと思ったのですが、まず私の場合、報酬系が一般的な人間より上手く働かないのも原因の一つのようです。
一般的に「これで美味しいご飯が食べられる」ってモチベーションで料理すると想うんですが、私の場合往々にして

「頑張って作ったんだからもう食べるとか面倒くさいことやりたくない」

と食事をすっとばします。一人暮らしの時はこれで結果的に体重減っていたときもありますし、今でも育児にかまけてると食事抜き連発して夫チェック(強制的に食べ物が与えられる)が入ります。

それでよく主婦やってんな、と思われますが

・人にもらった食材なら「食べねば申し訳ない」と動ける
・油ものに強くない胃なので、ヘルシーなのは自分で作らなくてはならぬ
・人嫌いがひどいときは飲食店入るのすら面倒で内食
・家族がいる場合「財布と体に悪いことは人にできぬ」と考える

というので何とか持たせています。これも報酬というより義務感で動いてるのが書き出してみるとよく分かります。

そう、「何でも面倒くさい」民、報酬が報酬でなくタスク

そりゃおひつのメリットある?とか思ってしまうわけですね。

「ひと手間かけるだけで快適に!」は信用できない

報酬系がアレになっている民にとって、最も信用できないこの言葉。
「快適」は「キレイ」でも「美味しい」でも置き換え可能です。

見るたびに思いますね
「その『快適』はひと手間かける段階で失われてんだよ」
と。

そりゃ毎日掃除機かければホコリが床になくて快適でしょうし
おひつにご飯入れたらほかほかご飯で美味しいでしょうし
きちんとシワ伸ばして干せば服もキレイでしょう

でもそれが報酬にならないんですよこちらは。
なるときもあるけど、いつもじゃない。

「快適さ」と「手間の少なさ」はある程度トレードオフになっていて、「快適さ」が報酬でない人間もいることを誰か頭の片隅に置いておいてほしいなぁという話でした。


追記
家電アップグレードすれば手間減らせるよって話ですが、ルンバを稼働させられる床の環境にする手間かけられるならば毎日掃除機は容易いし、天日干しでないと子供の食べこぼしのシミは消えないんですよ。あと我が家は洗濯乾燥機は住居都合で置けない。
「生きるのがたまに面倒になる」レベルの面倒くさがりをなめてはいけない。

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