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つまりは「愛」。AIの二次創作、受け入れられる?

イラストやマンガを描くという行為にはさまざまな理由があると思う。いや、理由などなく描きたいから描く、という本能的に湧き上がってくるものがある事も大きい。そこには楽しさをはじめ精神的な拠り所として、生き甲斐まで関わってくるからこそ人の心を撃つものが出来上がる、のだと思っていた。

じゃあAIイラストは人の心を撃たないのか?というとどうなのだろう。正直、人が描いたものとAIが描いたものを知らせずランダムに並べ、好きな絵を不特定多数の人に選んでもらうとかなり選ばれると思う。そこまでAIは到達してしまった。ここで先程の制作者の想いとかどうとかはほぼ関係なくなる。

結果だけを評価するのか、過程があるからこその評価になるのか、ここは分かれるとこだと思う。たとえば同人絵、二次創作に当てはめるとどうだろう。
二次創作はその作品に対しての想いがモロにあふれ出る行為だと思う。中には商業的にシビアに流行を追ってるだけの方もいるが、だいたいは作品、キャラ、ストーリー等に魅力を感じ、そこが創作の源となっていると感じる。つまりは「愛」。
それが具現化されたものが、同人誌やグッズ、ファンアートと呼ばれるもので、制作する過程も含めてそこに溢れんばかりの作品へのリスペクトや愛が見えるからこそそこそこ受け入れられているものだと思う。

それが簡単にAIによって生成されてしまう。

そんなリスペクトもないままに、エロやグロもお構い無しに。
それを著者や作者が見るとどう感じるだろうか。同じエロやグロでもそこに二次創作したい熱がないものが欲望剥き出しのまま、どんどん溢れてくるのは産み出した側としては心底辛いと思う。

絵やイラストをしっかりと描くというのは少なからず念や魂、愛を込める行為に近い。何もないところに線を入れカタチにし、整えて仕上げていく。
それを知ってる人間にとって二次創作のAIイラストというのはちょっと拒否反応が出てしまうかもしれない。それこそ作品に対する愛があってこそのものだからと思うので。


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こばやし たけし
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