ふくろうずの解散ライブを思い出す
先日ふらっと行ってきたJamsCollection(ジャムズコレクション)という女性アイドルグループのライブ後に、メンバーのオタクとの繋がりに関する暴露投稿が発信され、メンバー3人が脱退した。
初めてのアーティストのライブ直後にニュースがあるという一連の流れで、ふくろうずのライブに行った時のことを思い出したので記載する。(ドレスコーズの野音も思い出した。)
【導入文】ふくろうずとの出会い
ふくろうずとの出会いは大学3年生。同じ軽音サークルの同期の女の子に誘ってもらってギターを弾いた。
僕はギターがたいして上手くないので基本的にリードギターはやらないのだが、ふくろうずはギターがシンプルな上、ベースの人のコーラスや歌唱があるため、それも含めて誘ってもらえたのだと思う。(ギターでコーラスもやった。)
それまでふくろうずは聴いたことがなかった。自分が音楽を好きになる上で、「歌えるメロディー」があることが重要なので、とっかかりはよかった。
なんと生々しく女々しい歌詞なのだけれど、それが他になくて良い。内田さんの特徴的な(甘ったるい?)歌唱もクセになる。
演奏は音数が少なく非常にシンプルで、ギターもわかりやすいロックなギターながら、繊細な演奏で好きだった。
コピーした曲は「トゥーファー」、「ループする」、「街はいつも雨のよう」、「もんしろ」「優しい人」の5曲だった記憶。初期曲多めの選曲だった。
演奏は本番よりリハーサルの方がよかったなあと思えるほどに力が入った記憶があるが、とても楽しい時間だった。
そんなこんなでふくろうずを聴くようになった。最新アルバム(2017.9.6リリース)の「びゅーてぃふる」を特にリピートして聴いていた。
リード曲の「びゅーてぃふる」「スローモーション」「ピンクエレファントの憂鬱」などが好きだ。最新アルバムが良いのでライブに行こうと思いチケットを取った。
あと、インフルだったか、体調を崩した日に布団の中で「ふくろうずのチャレンジ◯年生」をいっぱいみたのを覚えている。
12月24日にぼっちでふくろうず。ええではないか。このライブは結成10周年を記念したワンマンライブで「ごめんね、ありがとライブ」というタイトルであった。
【超余談】1まわし目のBiS
この当時はBiS(2期)のオタクをしており、当日はBiSの現場(横浜市旭区 こども自然公園)にしっかり足を運んでいた。
当時のメンバーはプー・ゴジ・キカ・ペリ、パン・もも、アヤとレンタルトレード中のサキちゃんの7人体制。野外のレリビが最高に楽しかった。
こども自然公園で開催された「SOTETSU LOCK ON MUSIC2017」には、26時のマスカレイド、SILENT SIRENも出演していたみたい。僕はBiSの特典会を終え撤退。大手町へと向かった。
【本文】ふくろうずはロックバンドだぁ!
もうかれこれ7年前のライブなので正直ライブの詳細は覚えていない。ライブ会場は「日経ホール」。この日から7年が経とうとしているが、これ以来一度も訪れていない。
日経ホールは試写会・映画上映会をメインに、ピアノ演奏会や落語などにも使用されているようである。
あまりライブ会場内の写真を撮らない当時の僕であったが、奇跡的にもカメラロールに1枚の写真があった。時刻は17時21分。
上手側の比較的前方の座席でライブを見た記憶がある。
上手側にいたせいかもしれないが、想像していたよりもとにかくギターの音が大きかったのが印象的。「ふくろうずはロックバンドだぁ…ロックバンドだぁ!!」とライブが終わった後も余韻がずっと続いていた。
自分があまり聴いていないアルバムもあり、知らない曲もいくつか演奏されていた。
というか、今見返すと最新アルバム「びゅーてぃふる」の楽曲をほとんどやっていない。リリースから3ヶ月しか経っていないのに。なんならリード曲の「びゅーてぃふる」すらやっていない。
いかんせん初めてのライブだったので何が定番曲なのかはわからないが、ベスト版的な内容になっていたと思う。過去にコピーした曲も4曲聴けて満足できる内容だった。
アンコールは「だめな人」「ごめんね」「エバーグリーン」の3曲。
「ごめんね」はふくろうずの代表曲の1つ。内田さんが納得いっていないような感じで2回演奏したのがとても印象的だった。(というかほとんどそれくらいしか覚えていない。)
最後はメンバーが話し合い、その場で決めた「エバーグリーン」を披露。
初見でもわかるくらいに、その場の空気がおかしかったことは今でも覚えている。そうあれはまるで、恋人と過ごす最後の日のような、今日でお別れがわかっている名残り惜しさと切なさの空気感。
アンコールを含む26曲が披露されライブは終演を迎えた。
終わってから
ライブ後(翌日?)にふくろうずの解散のお知らせがあった。
レポート記事にもある通り、この日は2011年9月に脱退した高城琢郎さんをサポートドラマーに迎えた特別な公演だった。(事前に告知があったかは記憶にない。)
ライブタイトルやセットリストからもファンの方は察していたかも知れない。こうしてふくろうずは10年間のバンド活動の終演を迎えた。
「解散ライブ」と発表せずに解散するのは潔くかっこよい。解散や脱退を知ってからくるファンが一番きもい。出会いも別れも突然がよい。予定調和は嫌いだ。
かくして、人生初のふくろうずは人生最後のふくろうずとなった。本当に行ってよかったライブの一つになった。
ふくろうずはいまだによく聴きたくなるバンドのひとつだ。長く続けてくれるといつか出会える音楽や人たちがいて、長生きも悪くないなと思う今日この頃であった。
いつ終わっても良いように日々を過ごそう。
おわおわり。