【台湾】台中のマーケットにZINEを3冊携えて出店してきた話【マーケット】
みなさん、お久しぶりです。毎週投稿しているのに「お久しぶりです」というのも少し変に感じるのですが、ここしばらく『カラ兄読破の道』シリーズしか書いていなかったので、本当に久しぶりに、読んでくれている人に向けて書いている気がしています。
ここ最近の僕は、ここではない場所でいろいろと作っていました。縁があって、台中(台湾第二の都市)で開催されたマーケットに、自分たちの作品を出品する機会を得ることができたのです。それがつい先週の土日(9/21-22)で行われて、両日ともに本当に多くの人で賑わいました。そこで感じたことや気づいたことなどを、せっかくだからまとめておこうと思い、こうして筆を取っています。
Room room marketとは
まず、参加したマーケットのことを紹介しようと思います。以下が公式の説明文になります。
自分も参加する前にこの説明を読んでみたけれど、正直言ってあまりよく分からなかったです。でも取り敢えずで参加して、二日間を通して作品を売買し、いろいろな人と交流をしていくうちに、このマーケットの素晴らしさが肌を通して分かった気がしました。そこで、僕なりの視点で、Room room marketの特徴をまとめてみたいと思います。
時間をかけてルームをつくる
このマーケットは、普段はホステルとして経営しているビルの6層(8階から13階、売り場は4層)を貸し切って、(というかオーナーが一緒なので営業を一時停止して、というべきでしょうか、)出店者に作品を展開してもらう、というやり方をしています。出店者は、与えられた空間を利用して、ベッドの上に帽子や靴下を寝かせてみたり、バスルームの中に照明器具を吊るしたり、洗面器に水を溜めて花を浮かべたり、ハンガーラックを用いてストールを垂らしたりと、文字通り、それぞれのルームを作ります。出店者は前日より宿泊を開始することができ、その部屋で過ごしながら、自分の作品、その空間(ルーム)に相応しいディスプレイをゆっくりと試行錯誤することができるのです。(実は僕は土曜日の昼から参加したので想像でしかないのですが、)ディスプレイの最中にも、他の出店者と交流したり、他の部屋が見えたりして、土日の本番に向けて刺激を与え合っていたのだろうと思います。そうでなければ、ここまでレベルの高い展示になるはずがないと感じます。
室内の快適さ
ここに訪問するお客さんたちは、もちろん室内に入るため、共通の入り口で靴を脱がされます。そしてもちろん、全体に冷房も効いており、ずっと快適です。これは台湾の気候条件を鑑みると必須なのですが、普通のマーケットは、当たり前に外でおこないます。汗をかき、風にチラシを飛ばされながら、雨に降られて…という面倒臭さを、「これが醍醐味だよね」なんて思い込んでいたことに、このマーケットを体験することで、突然気づかされることになります。出店者はみんなスリッパを履いているし、お客さんは靴下や裸足で、てくてくと歩いています。なので、椅子やソファが埋まっていれば床に座ることも可能です。室内マーケットって、なんと快適なんでしょうか…。なぜ、今までこのことに気がつかなかったのか。商売の才がある人は、当たり前だけれど誰も気づいていない価値に気づくのが、上手だなと思います。僕らの陳列棚の前で床に座り込んで遊んでくれた幼児までいて、これは本当にマーケットなのだろうか?と不思議な気分になりました。
遭遇することの楽しさ
このホステルは、一本のできるだけ短く単純な廊下を引いて、その周りに部屋を取り付けるという設計方法ではなく、一つの何もない平面に、部屋の箱を散りばめたような作り方をしています。入口の向き、部屋の大きさ、部屋の角度、窓からの眺め、それぞれが個性を持つように丁寧に設計されており、歩いていて全然飽きません。それでいて、廊下は結構広めに設計されており、両脇に作品が並んでいても、人がすれ違える余裕がしっかりとありました。流石にベビーカーや車椅子までは見かけなかったけれど、小さな子供が隙間を抜けていっても、気にならないほどの余裕がありました。
廊下も広がったり狭まったりして、先が見え隠れするので、路地を歩いて名店を発見するような楽しさがあります。文字通り、角を曲がる度に作品に出会えるのです。レザークラフトの照明器具に見とれていると、先の珈琲店のいい匂いに誘われて、その角を曲がれば、綺麗なラグが並ぶ部屋が見え、またその先のT字路の陶器が目に入り、刺青職人のお姉さんが真剣に彫っている姿に見惚れていたら、後ろから笑い声が聞こえてくる、といったように。
普通のマーケットは、真っ直ぐに売り場を並べて、一目でわかることで、目的地に着きやすくしています。しかしこのマーケットでは、そのような検索性を捨てて、偶然性に重きを置いているのです。思いもかけなかったお店に、知らない人に、普段なら素通りする作品に、遭遇することができます。
周到にセレクトされた作家たち
(多分)基本的には招待制になっており、そのため作家たちの雰囲気に、一定の統一感というか、美意識に対するレベルの高さが保たれていました。どこの角を曲がっても、どの部屋を訪問しても、あまりがっかりするような体験がありませんでした。一般的な市場は、出店料さえ払えば誰でも出店できるため、言葉を選ばずに言えば、どこにでもあるようなアクセサリーや小物がいっぱい出てくることになります。しかしRoom room marketはそこのアートディレクション、ブランディングにしっかり統率が取れており、コントロールされている感覚があります。商品ではなく作品、バイヤーではなくクリエイターのためのマーケットといった印象です。SNSのフォロワー数にどれほどの価値を見出せるか分からないけれど、知り合った方々とインスタを交換したら、4桁フォロワーは当たり前の世界でした。
スマホをいじる人間がいない!?
二日間の出店を終えて、疲れ果てて外のフードコートでご飯を食べていると、隣に座っていたカップルが、お互いに示し合わせたかのように同じように首を曲げて、目の前のスマホに目を落としているのが見えました。それもSNSなどではなく、画面を横にして、動画を見ている様子です。カップルでさえ、お互いの顔よりもスマホの画面を見るなんて。
思い返せばこの二日間、スマホに過集中して、ずっと下を向いているような人を殆ど見かけませんでした。どこの出店者もお客さんも、作品を通してのコミュニケーションに専念していて、その雰囲気がまた、とても居心地を良くさせていました。連絡先を交換するときとか、人に写真を見せながら何かを説明するときとか、翻訳して思いを伝えるときなど、みんな、スマホの正しい使い方をしていたように見えます。あの場所でこのような状況(スマホへの過集中)が起こらなかったのは、「周到に」セレクトされた作家たちが作り出す世界観によるものだったのだろうと感じます。
僕らが持っていった三冊のzine
今回は、タイトルにある通り3冊のzineを持参しました。下の投稿の2ページ目に日本語での紹介文もあるので、良かったらご覧ください。ここでは、もう少し詳しく制作過程を書こうと思います。
①有好奇心的行星們(好奇心のある惑星たち)
中身の雰囲気は、インスタの投稿を見てもらえれば分かるので省略するとして、一冊目ができた過程を少し説明します。それに付随して、なぜこのマーケットに参加することになったのかも詳しく話しておきます。その前提がないと、このzineの説明をすることが難しいのです。
話は、遡ること今年の五月末。横浜からやってきた一つのグループが、台湾東部にローカルフードをめぐる視察ツアーにやってきました。メンバーは、建築家、ブランディング会社の社長、コミュニティデザイナー兼ディレクターさんなどなど、多彩な才能を持った人々。彼らの行程の一つに、僕の住んでいる台湾北東部の県、宜蘭が入っていました。またメンバーの一人に建築家がいたこともあって、僕の勤める設計事務所に連絡が入り、日本人である僕が対応することになった、というわけです。いろいろ省いて結果だけを述べると、僕は彼らと仲良しになりました。そこでいろいろ聞いたところによると、彼らは既に台東での視察を終えて、そして他でもないNoden Ruder Hostel(なんと台東にも2店舗があります)のオーナーと知り合い、そのご飯の席で、次回のRoom room marketに横浜チームとして参加する、という流れになったそうです。(こういう決断が早いことと、それを本当に実現してしまうのが、やり手オーナーあるあるだなと思います。)そこで、僕が台湾に住んでいるという理由もあり、幸運にも、売り場面積を分けてもらえることになりました。もしかしたら中国語がある程度できるということも、誘っていただいた理由だったかもしれません。本当に、人生何が起こるか分からないです。
zineの話に戻ると、これは、ここnoteで出会った台湾人の女の子と共作したものです。このマーケットに誘ってもらって、zineを出すことにしようと思っていたときに、ちょうど彼女と遊んでいて、突然共作することを思いつきました。「一ヶ月後のマーケットに向けて、一緒にzineを作ってみない?」という問いに、ほとんど即答で「やりたい!」と答えてくれました。誘ったときには何も考えていなかったのだけれど、その日別れてから家に帰り着くまでに、LINEでやり取りしながら、note上のお互いの文章を翻訳(僕の文章を彼女が中国語に、彼女の文章を僕が日本語に)すること、お互いの2編を併せて4編の文章を載せること、が決まりました。また、ブース内に他の日本の作家さんと一緒に作品を置くため、「屋号的なものが欲しい」と、誘ってくれた方の問いかけがきっかけで、【選讀文藝】という屋号まで作り、また調子に乗ってロゴまで作ってしまいました。見出しを「僕ら」というタイトルにしたのも、ここに理由があります。
制作過程がとても楽しくて、一番クオリティが高くなったのもこの一冊です。ぜひ、皆さんにも読んでいただきたいです。
②アジア写仏の旅
このnoteでメインで書いていることでもあるのですが、ここ最近は有難いことに、いろいろとアジア各国を旅行させてもらっています。その中でも、仏像をスケッチすることは、僕にとって定番の旅程になっています。調べてみると、この行為は「写仏」というらしいです。本当の写仏は、下絵にトレーシングペーパーを重ねて、「願いを込めながら丁寧に」描くらしいので、僕のスケッチを写仏と呼んでいいのか分からないけれど、「写仏」という言葉がカッコいいな思って、このようなタイトルをつけてみました。正直に言って、①を作るのに時間の8割くらいを使ってしまったので、この本は、スケッチをスキャンし、画像編集ソフトでゴミ取りをし、コントラスト調整とレベル補正をし、急いでパパッとレイアウトをしただけのものです。写仏をした場所だけは記載したのですが、前書き/後書きなどといった本の体裁を為すためのことは一つも行わなかった(行えなかった)です。
③文学作品における異界と境界領域 -村上春樹の長編小説を対象として-
自分が4年前に名古屋の大学院で指導教授と共に作りあげた、修士論文と修士設計の内容をまとめたものになります。自分の今まで作った作品の中で一番素晴らしい出来だと思っているのに、これまで外に出す機会がありませんでした。就職のために、作品集の中に一度纏めていたため、それを抜き出してきて、ページ数を直して、印刷をしてクリップで留めただけです。なので、このマーケットに向けてかけた時間と労力で言えば、一番少ない作品になります。
出店したことによる自身の作品へのフィードバック
もちろん売るために出店したのですが、お金以外にも、多くのことを学ぶことができました。人に見せて、意見をもらうことの大事さを、改めて実感した二日間でした。その内容も、ここにまとめておこうと思います。
編集という行為を身を持って学んだこと
一人のお客さんから、こんな質問が飛んできました。「ここに載っている文章は、どうやって選んだのか?なぜこう並べたのか?」それを聞いたときはピンと来ていなかったのですが、そのあとご飯を食べていたときに、共作していた彼女が「私たちの編集について言及したのはあの人が初めてだった!」と興奮気味に伝えてくれて、いろいろと気づくことができました。そう言われれば、彼の質問からは
・この本の背後に、二人が今まで書いてきた沢山の文章があること
・そこから何らかの理由で4編が選ばれてここに載っていること
・また何らかの理由で、4編がこの順番で並んでいること
に想像力を働かせてくれたことが伝わってきます。夢中になって作っていたので気づかなかったけれど、作っている最中には、これらを整理するための議論を、確かに沢山してきました。これらは、編集と呼ばれる行為だったのです。そのことに、後から気付かされました。
zine作りは料理作り
制作する過程で、zineをつくるという行為と、noteを書くことには、沢山の、本当に沢山の違いがあることに気がつきました。一つは、選択するという作業をすることです。多くの文章の中から、何が適しているかを選び取り、順番を入れ替え、長さを調整して、表現を調整して、更には前書き/後書きを加えたりします。ここで書いていることは材料の一つにすぎず、自分たちの書いた文章を客観的に分析し、ある種、冷たく扱う必要があります。
もう一つは、デザインをする必要があることです。noteでは、あらかじめ決められたものから選び取るだけで良いのだけれど、zineは本当に自由。フォント、紙の大きさ、製本方法、ページ数の表記、表紙、ロゴ、などなど。日中2カ国語表記への挑戦をしたことで、日本語の内容と中国語の内容のズレを防ぐための作業(改行の位置、ルールの統一、画像位置の調整など)も多く生まれました。
さらにもう一つは、印刷と製本をすること。色と文字の関係、余白、字体の大きさ、開いたときの心地よさ、手触り、色味の変化などなどは、データと紙で全然変わってしまいます。製本も、内容に適していて、特別な道具を用いなくてもできる、ベストな方法を探さなければなりません。
こう書いていて、noteを書くことを素材を作ることとするなら、zineを作ることはその素材を料理することに似ているかもしれないと思いつきました。そう考えてみると、先に書き出した行為に、それぞれこんな料理の過程が当てはまりそうです。
執筆:素材を作ること(野菜や米を育てること)
編集:冷蔵庫の中身を見て、作れるものを想像すること
校正:足りないものを買い足しに行くこと、余りそうなものを冷凍保存しておくこと
前書き/後書き/付録/脚注:隠し味を加えたり、ちょっとした変化を加えること
デザイン:調味料を加えて味を整えること
印刷/製本:皿に盛り付けること
今まで野菜を育てるだけだったものが、これだけ工程が加わるのだから、それは大変になるわけですね。でもだからこそ、創作できる幅が増えて、とても面白かったです。
文字の時代は終わったのか?
この二日間のために、①を60部を印刷して、(間に合わなかったので)30部だけ製本して臨んだのですが、結局6冊しか売れませんでした。みんなに素通りされていく大事な我が子を見守っていたら、何故売れないかが、なんとなく分かってきました。それはとても単純で、みんな、文字に興味が無いんです。
ある人がとても典型的でした。②の写仏集を仔細に5分ほど点検した後に、①を開いたと思ったら、1秒と経たずに、パタンと閉じて棚に戻してしまいました。理由は、沢山の文字が一度に目に飛び込んできたからです(だと思います)。
字が好きな、本が好きな人間二人が寄り集まって作ったものは、どうしたって字が多くなってしまいます。だって好きなんだから。でも、売りに出す以上、自分たちだけが面白いと思ってもダメで、何が読者の興味を引くか、どう見せたら手に取ってもらいやすくなるか、を考えるべきです。これは、著者としての視点ではなく、編集者/出版社的な視点かもしれないですね。ここnoteでやっている分には、好きにやればいいのだけれど、売り物にするなら、もっと戦略を練らないといけない、と強く感じました。こんなにも、文字の、本の時代が終わっていたとは、想像以上でした。
そんな中でも、一番最初にこの本を買ってくれた、ある一人の読者に出会えたことはとても幸運でした。真剣に10分ほど読み込んでくれたあとの、「これください」という言葉にとても感動してしまい、二人並んで興奮気味に「あなたが初めての読者です!」と伝えたら、「じゃあ二人のサインください!」と言われて、ドキドキでサインをしました。
後にsnsで、「前書き」が面白いと思ったから買ったと、宣伝文まで書いてくれました。はじめて、「作家」として正面から評価してもらった瞬間でした。僕の書いた前書きが、彼女が丁寧に翻訳してくれたことで、一人の台湾人のもとまで届いたことに、文字の時代は終わったけれど、文字好きの火が絶えることは無さそうだ、と真剣に感動しました。
本は文字だけじゃない
以外にも、一番時間をかけずに作った写仏集が一番売れて、用意していた分が殆ど無くなってしまいました。先も書いたけれど、前書きも後書きも、目次さえもない本を作ってしまって大丈夫だろうか、と心配したけれど、zineはこのくらいの手軽さの方がいいのかもしれないですね。このことから、「本みたいな本」を求める人は、本屋さんに行くという、ある種当たり前な気づきがありました。
一人のお客さんは、写仏集を2冊も手に取ってくれました。「なんで2冊も買ってくれるんですか?」と聞くと、自分用と人にあげる用の2冊とのことでした。「それ僕が作ったんですよ。とても嬉しいです。」と言ったら、「じゃあもう一冊買おうかな」と、結局計3冊も買ってくれました。彼は本屋さんのオーナーでした。本を好きな人に認めてもらえたのが、とても嬉しかったです。
先述したように、マーケットの雰囲気が「洗練された自然美」といったイメージなのと、みんな衣服/服飾/置物といった、ビジュアルを重視しているものが9割以上を占めていました。なので、僕らの作品ははっきり言って浮いていました。ターゲット層に合っていない。なので次回は、マーケットや場所の特性に合わせた本作りをしてみたいと思っています。
共作することの面白さ
今回、僕にとっての一番の初めては、人と共作することでした。僕は、(旅行記を読んでもらっている皆様ならご存知かもしれないですが、)とても個人的な人間です。大体どこにでも一人で行けるし、自由が何よりも好きでした。なので、何かを作るときも、一人でやるほうが自由だし、良いものが作れると思い込んでいました。ですが、今回共作して分かったのは、すごい人と一緒にやった場合は、一人でやるよりも良いものができる、ということでした。
僕がもし一人でやっていたら、Aというアイデアを、A’、A’’というように改善していくことしかできません。しかし、共作をすると、思っても見なかったBという球を投げ返してくれて、そしてそれが、AよりもBよりももっと良いCになる、というような、素晴らしい体験を沢山しました。妥協ではなくて、新しい道を一緒に探すことができるのです。
アイデアが膨らむ/成長するといったこと以外にも、不足を補い合える(日本語・デザイン・印刷・製本を僕が担当、中国語・編集・校正・広報を彼女が担当)し、製作中に励まし合えるし、迷ったらすぐに意見を聞けるし、何より楽しくて、良いことしかありませんでした。多くの決定を、全て自分たちの判断で素早くコントロールできることが、二人で共作することのよさだと思います。
Room room marketへの提案
最後に、マーケットに参加して気づいた、少し不便だなと感じた部分を書き残してレポートを終えようと思います。
何階にいるのか分からなくなる
売り場がある4層は、どれも非常に似たような雰囲気になっており、今自分たちが何階にいるのかが、すぐに分からなくなりました。フロアの中で提供された偶然性は素晴らしいのだけれど、もっと階毎の個性を出しても良いんじゃないかと思いました。例えば、音楽の雰囲気を変えてみるとか、出店者の雰囲気を少しゾーニングしてみるとか。
階を跨いだ共有会の提案
二日目の午後に、ちょっとした共有会がありました。クリエイターが、自分の作品に込めた思いを発表する場が設けられていたのです。しかし、小雨が降っていたこともあって、小さな部屋でおこなわれたため、本当に少ない人数にしか届いていませんでした。パートナーの彼女が、横浜チームの翻訳を担当してくれたのですが、せっかくの翻訳も、6,7人くらいにしか届きませんでした。各階にスピーカーとマイク、モニターを配置して同時中継などできれば、店番をしながら聞くこともできるし、参加している感覚があると思います。多くの人は、そんな共有会が行われていたことさえ知らない様子でした。
階段を活用する
お客さんも出店者も、2台のエレベーターを利用するので、どうしても混雑してしまい、エレベーターホールは常に人でいっぱいでした。マーケット内の5層の移動では階段移動を推奨したり、階段にも、ちょっとした展示やチラシなど面白い仕掛けがあれば、もう少し混雑が回避できそうに見えました。
おまけ
マーケットの戦利品とクリエイター紹介
大体売り場にいて忙しかったので、あまりゆっくり見られなかったのですが、僕もいくつかの作品を購入したので、ここで紹介しておきます。
またも懲りずに一万字近く書いてしまいました。これを読んでくれる人がどれだけ貴重かということを、この二日間を通して思い知りました。もしzineを買いたいという方がいらっしゃいましたら、インスタのDMまでご連絡をください。今のところオンライン販売の予定はありませんが、個人的に郵送するという方法をとれば、台湾からでもお送りできると思います。①を買ってくれた方には、特製ステッカーもお付けします!
またいつかマーケットに参加できそうな場合には、noteにも告知を出そうと思います。最後までお読みくださり、ありがとうございます。
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