人生を高校物理で解き明かしてみる。#東大生教育家の備忘録
物理の塾講師を2~3年やって、その後プログラミングを教える活動をしていてなんとなく人生をモデル化して解き明かすことができるんじゃないかと思ってnoteを書いてみた。
物理のことが全くわからない人でも読める内容になっているので、
最後まで読んでみてほしい。
自分1人だけの世界
今この瞬間から誰もいなくなって、情報も取得できなくなったとする。
自分の出来ることは変わらないけど、超えたい壁だけあるという世界。
そしたら、どんなことが待ち受けているのだろう。
エネルギー保存則
エネルギー保存則とは「孤立系におけるエネルギーの総量は変化しない」という物理法則。
※孤立系とは「外部からの影響を全く受けない」という意味。
よくある例は下みたいな感じですかね。
初速0で球を転がして、転がっていく的な。
摩擦がない(外部からの影響がない)とすると、
エネルギー保存則から壁Aと壁Bは超えられるけど、壁Cにおいては自分がもといた場所より高いところには行けないという状態になりますよね。
これを人生に当てはめてみる。
以下のようにモデル化したことになる。
球 = 人
壁 = 課題
現在地の高さ = 現在の自分の持ちうる最大限の力
すると、どうだろう。
現在の自分の知っている情報やスキルだけでは壁Cは超えられないということになる。これが挫折の正体ではないか?
自ら情報をとったり、挑戦しない人は自分のできる範囲の壁しか超えられない。
もっと考察してみる。
じゃあ、今の範囲でやってる人は絶望に満ちているのか?喜びを少しも感じないのか?
自分は違うと思う。
課題を超えると、ある程度の高揚感と達成感があるからだ。
これは運動エネルギーで説明できるかもしれない。
運動エネルギー = 楽しさ
物体の運動エネルギーは、この場合以下のようなグラフで示せる。
これを人生で考えてみると、
自分の知っている範囲で行動しようとする人はある最高の楽しさ以上を得られないことになる。
最高でも壁Bしか超えられない。。
このモデルから何を感じ取ればいいのだろう?
なにが、物体の動きを決めているのだろう?
初期状態。
残念なことにエネルギーが急激に増えるということはない。
外部からの影響を受けないのだとしたら、初速と最初にいる位置によって、その後の挙動が全て決まってしまう。
(一つ目の画像のように時間とともに壁Aと壁Bは超えられるけど、壁Cは超えられない)
自分がなんでもできると他人からのアドバイスも無視していたら、その後の挙動は全て決まってしまう。
もちろん、それなりの喜びや楽しさはあると思うけれど。
将来的に自立したいと考えている人は現在の初速と位置を確認しよう!
それは将来に訪れる課題という壁を超えるエネルギーを持っているのだろうか?
登場人物が複数人いる世界
自分の可能性を信じながらも謙虚に他の人の意見を素直に受け止めたり、
新たな挑戦をしている人からすると、世界には複数の登場人物が存在する。
そんな世界では何が言えるのだろう。
運動量保存則
運動量保存則とは
「ある系に外部からの力が加わらないかぎり、その系の運動量の総和は不変であるという物理法則」という法則。
と言っても、運動量保存則が何か知らない人もいると思うので、
カーリングのストーンを考えてみましょう。
Saというカーリングのストーンを投げて、
Sbという止まっているカーリングのストーンに当てて動かすというような感じ。
Sb目線で考えると、Saから影響を受ける(ぶつかられる)ことで止まっていたのに動き始めてしまう。
人生で例えてみると、
大学入学して全く努力せず無気力だった自分がプログラミングという衝撃を受けたことで速度を得て、動けるようになったという感じ。
こう考えると、運動量は人の行動だと説明できるかもしれない。
運動量 = 人の行動
(※運動量はエネルギーと異なり、ベクトル量なので方向と大きさを持っている。)
まぁ、自分みたいに全く何もしなかった学生生活を送っている学生は多くないと思うので以下のような例の方がわかりやすいかもしれません。
①方向は変わらないんだけど、速度が変わる場合
同じ方向で動く物体が2つあり、それぞれが速度を持っている場合。
Sb目線で考えると、Saからの影響を受けて速度が上がったりする。
人生で例えると、
ダンスサークルの友達からわからないダンスを教えてもらうような感じ。
②方向も速度も変わってしまう場合
それぞれの方向で動く2物体がぶつかって、
それぞれの方向も速度も変えてしまう場合。
「物理講師をしていた時に、プログラミングという衝撃に出会って、プログラミング教育家としての道を歩み始めた」
というのはこっちの例だと思う。
自分の行動の方向と大きさをチェック。
残念なことに、夢のように自分の運動量は突然変化することはない。
今の環境や、自分のできることを見直してみてほしい。
方向と大きさはどんなものなのか?
それを考慮した時に、他の情報を取得したり、いろんな人と会うことで自分の方向を好転したり、さらに大きくできるかもしれない。
①のように、方向は合ってるから運動量の大きさだけ変えればいいのか?
②のように、方向を修正する必要性があるのか?
後輩へのメッセージ
自分の可能性を高く信じていることはとても素晴らしいことだ。
ただ、それに頼って生きていても何も変わらない。
これはエネルギー保存則が示してしまっている。
多少の高揚感や課題解決はできるけど、それだけだ。
じゃあ、どうしよう。。
色んなことに挑戦しまくろう。
現在の速度と方向を受け入れた上で、
色んな人たちの影響を受けて自分の方向と速度を定めればいい。
色んなことにぶつかり、方向も大きさもめちゃくちゃになりながら
最終的にエネルギーが大きくなって色んな課題に立ち向かえるようになるんじゃないか。
人によって影響の受けやすさ(弾性係数)も違うから、どれだけ変化するかは人それぞれだと思う。人によっては、自分のエネルギーや行動を阻害するもの(摩擦)も存在するかもしれない。
それでも、
自分のような氷上で止まるストーンのようにならないでほしい。
自分の方向こそ全てだと、自分の可能性を閉ざさないでほしい。
あとがき
これは自分の頭の中を整理するためにモデルを作り、
物理を全くわからない人にもわかるような説明を心がけているので、
物理学的な正しさに関しては全く考慮していない。
こんなnoteを書くに至ったのは、
自分の言葉で行動を起こす人が一人でも増えればいいと思ったし、
自分の行動で人生が好転する人が一人でもいたらいいと思ったからだ。
プログラミングやったことないのに「自分は向いてないから」とか「自分はビジネスサイドが得意だから」とか、起業したことないのに「起業はやりたいことをやるための手段だから」とか全てを知ってるような顔で、やらないことを正当化する人に少しでも思いが届けば嬉しい。
教育家として、一人でも多くの大学生に色んな価値提供をできたら、こんなに嬉しいことはないはありません。
to be continued...
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