って話 #2 - 非アイドルファン向けアイドルコンテンツ

第2回。やっぱり翌週とかよなぁってプレイリストを作り出してみると、アイドル縛りで10曲とか続かない気がしてきたので今回は8曲。だってまぁコンセプトとして非アイドルファンに向けたものなわけで、つまり興味も特にない音楽やけど、自宅作業のひとときに聴いてみたりしてよって感じで10曲はさすがに長いよね?って思いもありつつ。5-6曲でもいいかも。試行錯誤しつつやっていきます。よろしゅ。

ライナーノーツ的なものもぜひ楽しんでください。

1.風に吹かれても - 欅坂46

今年1月、絶対センター平手友梨奈ちゃんの脱退が騒がれた欅坂46から5枚目のシングル表題曲を。アイドル楽曲では珍しい音数の少ないトラックで、抜き差しが効いたベースが良い仕事していてかっこいいです。MVのビジュアルも黒スーツで統一されていてクール、かつ当時の欅坂では珍しい笑顔のパフォーマンスで、とても好きな曲です。詳細はここでは割愛しますが、当時(いつも?)彼女ら取り巻く環境はすこしピリついていた感じがあったんですが、この曲のMVでショートカット、笑顔とともに現れた平手友梨奈ちゃんは圧巻のセンター性で、こいつやっぱ凄いわ、と思ったのを良く覚えています。

2.強い気持ち・強い愛 - でんぱ組.inc

赤色担当の古川未鈴ちゃんが漫画家の麻生周一さんと結婚したニュースが昨年バズったでんぱ組の2012年の1曲を。ご存知小沢健二のカバーで、楽曲が元来もつキュートな側面をでんぱらしく表現・増幅していて最高です。アイドル戦国時代を振り返って今日まで重要な存在であるでんぱ組ですが、早いBPMで歌詞がつまりまくったいわゆる電波ソングをアイドルを持ち込んで成功した元祖といってもよく、これまた後進に強い影響を与えています。結婚してもアイドルを続けるってのも前例はありますが、このクラスだとやはり革命的ですし、今後も影響力のあるグループで居続けてほしいものです。

3.nerve - BiS

BiSHの誤記ではなく、2010年初頭のアイドル戦国時代真っ只中にBiSというアイドルグループが同じプロデューサーのもと活躍していました。2度のメンバー完全入れ替えを経て第三期BiSとして現在も活動中ですが、やはり第一期のBiSは別の文脈で語られるべき重要な存在。今揉めるアイドルとしてスク水でダイブとかしていたり、様々な破天荒プロモーションは今でも語り草ですが、第一期の解散ライブは横アリですから大したものです。そこまで時間をかけて登っていった感じです。バンドやプロレスと幅広いコラボをしていて、友人のアイドルに全く興味がないイベンターから「BiSを知らないのはやばい」と教えてもらったのも良い思い出です。

4.君キミ、恋病 - 手羽先センセーション

♯1で紹介した真っ白なキャンバスと同じく、コロナ禍でメジャーデビューのスタートダッシュを決められなかった名古屋の手羽先センセーションから代表曲を。オリジナルメンバーにBiSHのセントチヒロ・チッチちゃんを擁していた強がりセンセーションというアイドルの名古屋支部として生まれた彼女たち。その強センは2018年に解散してしまったので、いまや本家です。この楽曲は僕目線エモ曲のテンプレ感はあるんですが、彼女ら全力パフォーマンスで結構エモいので、ライブで観るとやっぱこう、ぐっと心に残る感じはあります。頑張ってほしい!

5.最強ツインテール - AKB48 U-16選抜2018

AKB,SKE,NMB,NGT,STUの若手の星が集まったAKBグループのU16選抜。センターはAKB復権希望の星だった矢作萌夏ちゃん。彼女も先日卒業したし、このメンツもう数人ほど居ないような気がします。NMBから登場の山本彩加ちゃん、梅山恋和ちゃんはNMBのニューシングルでダブルセンターとのことで順当な感じですが、AKBグループは世代交代がとにかくうまくいかないですね。STUも4人も送り込んだわりにはいまいちハネない感じです。ところで、このMV全員16歳以下でわちゃわちゃするだけのベタベタアイドルポップ映像なんですが、まぁまぁ脳が溶けるのでぜひ観てみてください。

6.こんなに好きになちゃっていいの? - 日向坂46

♯1で紹介したドレミソラシドの次のシングル表題曲。前作までのフレッシュ感とは打って変わって切ないバラードとなりました。アイドル楽曲の歌詞は僕目線で語られることが多く、特に秋元康氏の作詞はその傾向が強いですが、この曲は私目線。恋人への想いの強さから不安になるナイーブな恋する女性の心情が描かれていて、またこれが辛気臭い女感が強くて最高です。アイドルの私曲には辛気臭い女感が個人的には重要で、つんく氏の作詞で最高なのいっぱいあるんで紹介したいんですが、ハロープロジェクトはサブスクNGなんですよねぇ。話がそれましたが、デビュー以降固定センターの小坂菜緒ちゃんは以前から逸材だと感じていましたが、この曲で完全に突き抜けた感じあります。すごい。

7.ズルいよズルいね - =LOVE

指原莉乃ちゃんプロデュースのアイドルグループ=LOVEからも私目線の曲を。師匠秋元氏と同じスタイルで作詞も彼女が担当しています。この曲のリリースはこんなに好きになっちゃっていいのと同じ昨年10月で、奇しくも私目線歌詞での師弟対決が実現したのでした。こん好きが大きくなる恋心に比例し不安が生まれていく様で進行形の恋愛心情を表現したのに対し、ズルズルはフラれ曲でもって停止した恋愛心情を表現しています。個人的には指原莉乃ちゃんの勝利ですね。サビ前の「不幸になってほしいなんて思ってないよ、だから、幸せにはならないで」とか最高。フラれ曲のヴァースの歌詞にありがとうが入るのは辛気臭さが倍増していいですね。

8.君のことをまだ何も知らない - 青春高校3年C組アイドル部

秋元康氏の流れで、いま彼が関係するアイドルで1番新しいグループを。僕の住む地域で放送していないので詳細は知らないのですが、青春高校3年C組っていうバラエティ番組から発生したようです。サウンドはまさに王道、歌詞もまさに秋元節。オタクが何も行動してないし何もはじまってないけど、なんかはじまってる感あって切ない、みたいな世界観。この曲もですが、「ウォウウォウウォウ」とか「すきだーーー!!」とかオタクの声やシンガロングを楽曲に入れるのに僕は否定的です。が、そんなことよりセンターの頓痴気さきなちゃんめちゃくちゃかわいい。TVでちらほら見る、少年院出のアイドル、ZOCの戦慄かなのちゃんの妹だったりします。


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