【ベガルタ仙台 選手採点】2023明治安田生命J2 第7節 V・ファーレン長崎
今週何かと仙台界隈がザワザワしました。
お隣モンテディオ山形の監督に渡辺晋が昇格したと思ったら、噂されいた佐々木社長の退任が決まり、新社長が就任。
Twitterでも様々な意見が飛び交ってました。チームの調子が良くないこともあり、ネガティブな声が多かったように見えましたが、まあわかる。
社長交代の件や今のベガルタの状況について、私も思うことも様々あるので、どっかでまとめたいなと思います。時間が取れるかどうかわからないけど。
それはさておき、まずは長崎戦を振り返りましょうか。気が重いですが。。
スタメン
ベガルタ仙台は今節大きく選手を変えてきました。
初出場の選手は福森、若狭、秋山の3人。
特に最終ラインはここまで全試合出場の菅田が欠場し、若狭が入りました。そして左SBに福森が入るという4バックでのスタート。
中盤は松下とエヴェルトンのダブルボランチで、左SHには秋山が起用され、右SHに郷家が入りました。
前線は氣田と山田の2枚。
仙台伝統の4-4-2でスタートでした。おそらく長崎のフォーメーションに合わせたんでしょう。
前節は相手のスカウティングがボロボロで散々な負け方をしたので、このあたりの対応は納得です。
初出場の左の組み合わせが攻守のカギを握るかな、というのが戦前の印象。
一方のVファーレン長崎。
序盤は苦しみましたが、前節フアンマのハットトリックもあり、モンテディオ山形を下し、連勝。ここにきて上昇ムードで仙台に乗り込みました。カイオ・セザール、カイケ、フアンマと屈曲な外国人がセンターラインにいて、宮城がサイドからかき回す。
なかなか厄介な相手と思ってたら、個人的には順位予想では長崎と仙台は首位争いをするチーム同士だったと思いだしました。注目の一戦。
残念だったのはレンタルバックした名倉とけがで欠場でした。あと個人的に得点王になると思っているエジガルジュニオとクリスティアーノはどこいった??怪我??
そして仙台と長崎と言えば、手倉森誠に対する因縁。
両チームで評価で分かれるこの人物が今節DAZN中継の解説を務めるということで、特に長崎側がザワザワしてました。
なんでここまで嫌われているのか、気になったので調べたんですが、
チームの成績と去り際の心象が良くない、という以上のことが見つかりませんでした。もし詳しい人いたら、教えてください。
前半
仙台は前節試合を早々に壊してしまったこと反省もあるのか、慎重な立ち上がり。それでも前線からプレスに出て行ったりしていた。
相手のシステムに合わせて自分たちの戦い方を変えたところもあるのでプラン通りといったところ。
ただ長崎もFWが並列ではなく、縦関係になることでシステムのかみ合わせをずらしたり、フアンマにあてて大竹が拾うなどとにかく前線にポストプレーがうまいフアンマがいるストロングを生かした攻撃を展開。
仙台もどう転ぶかわからなかった左の福森-秋山のコンビネーションも上々で
ボールを失うことなく前進していく。
序盤は、サイドで作って、逆サイドへ、という狙いがはっきりみえた攻撃もあった。
ただ時間とともに、長崎の守備も仙台の布陣に慣れてきたこともあり、五分五分の展開へ。ダブルボランチへの配給を止められて、ボールが右往左往する場面も多くなっていきました。
それでも松下とエヴェルトンが動きを入れたり、郷家も下がってくることでなんとか前に運ぼうとしたりで一進一退の攻防が続きます。
ただその仙台にとって不運だったのは郷家が前半途中で負傷退場となってしまったこと。ビルドアップの受け口としてここ数試合の郷家はポジショニングがよく攻撃を繋ぐ役割を担っていた。この試合も郷家を経由してボールを前進させるシーンを見せていたので、この交代は想定外であった。
そして交代で登場したのが中山というのも驚いた。てっきり遠藤かなと思っていたけど、中山が投入され山田が郷家のポジションへ。
サイドを突破していくなら氣田が入るかと思ったけど、上記の役割だと山田のほうがベター、というも何となく納得。
そして、前半は動きがなく終了。
セットプレーの数は多かったが、プレースキッカーが不在でやや精度を欠いた仙台。一方、数は少なかったがエアバトルに強い選手を擁する長崎のほうが怖さはあった。
後半
開始早々から圧を強めていったのはホームの仙台。
前線からのプレスも復活させて、先制点に向けて機敏に動き出します。
しかし長崎の守備は堅く、跳ね返されてしまうが、ボールを回収して二次攻撃へ、というターンが続いた後半の開始から10分ぐらいは時間帯は仙台ペースだったと思います。
しかしこの時間帯で得点を奪えず、逆に失点してしまうというのがいまの仙台の悪い流れ。
福森がロングボールの処理を雑にクリアをして、相手にボールを渡してしまったところから失点を許します。
左サイドに張ってプレーしていた宮城が中央に入ってきたことで、仙台ディフェンス陣のマークがずれ、スペースが生まれてしまった。そのスペースに入ったフアンマが落ち着いて右足を振りぬき失点。
あと一歩、真瀬が寄せられればというシーンでしたが、うまくいってないチームの失点は得てしてこのパターンですね。
自分たちのペースで試合を進めていた時間帯で失点を許してしまい、ゲームを難しくしてしまいました。
長崎は先制後、守備を固めたため仙台もボールを入れる隙がない、ということで仙台も氣田と山田の位置を入れ替えたり、秋山のポジションを内側に入れたりと長崎の牙城を崩すべく攻め込みます。
それでも長崎の守備は堅牢でなかなかこじ開けられない。特にカイオ・セザールの壁を越えられない、せっかく超えられても今度はカイケが立ちはだかるという長崎のセンターラインは強力でした。
仙台は困った時の遠藤康を投入。彼の動きは相手のマークを集めるため、ずれを起こせるといった狙い通り、長崎のディフェンス陣が警戒する様子を見せます。
そしてその動きから生まれるズレを仙台が使おうとした矢先、遠藤が負傷退場するという不運パート2。
なんできょうに限って攻撃のキーパーソンが2人退場するんでしょうか(涙)
仙台は遠藤の負傷に伴い、3枚買えと一気に交代カードを切り、逆転に対してボルテージを落とさないようにしますが、それもうまくでず。
中島、ホヨンジュンは周りとの連動を欠き、攻撃も単調になり、時間をうまく進めた長崎に押し切られて、0-1で敗戦。リーグ2連敗、ホームで3連敗という最悪の結果となりました。
この日唯一の収穫は迷える中山に少し復調の兆しが見えたことぐらいですが、得点のニオイを感じるか、といえばまだまだ。
長崎との差はそこまで感じませんでしたが、ストライカーの調子の差が試合を分けた、と感じたゲームでした。
選手採点
カウンターで許した失点したが、守備はそこまで悪くなかった。それに比べて攻撃では迫力を欠いた。ホームで3連敗なので全員評価は低い。
GK 33 林 彰洋 5.5
安定してプレーを見せていた
DF 22 小出 悠太 5.5
宮城のマークに拘りすぎてしまったように見えた
DF 5 若狭 大志 5.5
ラインを統率しながらいい守備を見せていた
DF 3 福森 直也 5.0
選択が雑なところが目についた、失点にも繋がってしまったクリアも雑だった
MF 6 エヴェルトン 5.5
意識的に縦パスを差し込んでいたりで目立たないが効果的な役割を担っていた
MF 8 松下 佳貴 5.5
やや大人しいプレーが多かった
MF 25 真瀬 拓海(75'OUT) 5.0
序盤の得点機会を逸し、失点では寄せきれずで、ここぞの場面に絡んでしまった
MF 2 秋山 陽介 5.5
序盤は勢いをもってやれていたが、後半はやや失速、それでも90分ピッチに立ち続けるなど期待以上の出来だった
MF 11 郷家 友太(37'OUT) 5.5
ボールの受けどころになっていただけに負傷交代は残念。重傷でないことを祈る
MF 18 氣田 亮真 5.5
古巣相手にやや気負ったように見えた
FW 13 山田 寛人(75'OUT) 5.5
郷家負傷に伴いポジションも変更。その中ではよくやれていた
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FW 9 中山 仁斗(37'IN) 5.0
今シーズンの中では一番良かったが、それでもまだ去年の怖さは感じない
MF 50 遠藤 康(62'IN→75'OUT) 評価できず
長崎が嫌がっていた選手だっただけに負傷交代は不運としか言いようがない
DF 4 蜂須賀 孝治(75'IN) 5.5
与えられた役割はこなしていた
FW 88 ホ ヨンジュン(75'IN) 5.0
いたかどうかわからなかった
FW 7 中島 元彦(75'IN) 5.0
積極性は買うが、無謀な突破を試みてはボールを失っていた
監督 伊藤 彰 4.5
前節の改善は見せていたが、昇格を目指すチームがホームで3連敗では評価を下げる
あとがき
攻撃のパターンが乏しく、敗戦。上にも書きましたが、ホームで3連敗です。16位まで落ちました。由々しき事態です。
『まだ序盤だ、騒ぐな』という声もありますが、昇格を目指すチームがこれでいいのか。まだ7節でもあり、もう7節でもあります。開幕して1ヶ月半。
本当に積みあがっているのかな?というのが正直なところです。
監督の発信が少ない、拠り所がないから不安に覚える。
これが仙台サポーターが不安になっている一番の原因だと思います。
以前にも書きましたが、仙台サポ―ターの心をつかんできた人はいつだってサポーターに対して発信してくれています。
手倉森誠、渡辺晋、そして佐々木社長もそうですが、支持されてる人はサポーターに対して言葉を投げかけてくれた。
そこまでやる必要はないのかもしれませんが、先人はそうやってサポーターを味方につけてきてるし、それに慣れているので伊藤監督の発信が少ないのが不満の元凶になっている気がします。
「大丈夫だ、まだ慌てる時間ではない」
とスラムダンクの仙道のあのシーンじゃないけど、そういう思いにさせてくれ。そういうのでいいんだ‥。
信じているものが揺らいでしまうことは精神安定上、最も良くないから。
言葉で示さないなら、結果で示してくれても良し。
というか、それが一番いいんだけど毎回そういうわけにもいかんでしょ。
チームとサポーターは共に闘う同士なんだから一緒に戦わせてください。
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