春の逃走中(4回目)やりました
悲喜こもごもの「逃走中」でした。
4回目の逃走中を、入学式・始業式で学校が早く終わる4月7日に行いました。
自らの必要から委員会を立ち上げる
前回の逃走中からまだ1ヶ月も経っていません。
それでもやりたい!という子ども達が実行委員会を立ち上げました。
自らの「必要」から委員会を立ち上げる。
自分が子どもの時に、こんなことをやりたかったと思います。
僕の小学校の委員会活動は、ずっと前例踏襲で、先生が敷いたレールの上で話し合っていた気がしていました。
今回は初めて子どもハンターを導入することが決まりました。
この事で話がまとまらず、一時はもう中止かなと思ったときもありました。
それでも最後の追い込みで実行委員たちが頑張りました。
結果として参加者37名という過去最大の逃走中となりました。
大人の出る幕が減ってきている
この逃走中は、プロジェクトの発案から準備、運営まで子ども達主体で行います。
子ども達が発案しなければ、企画自体が生まれませんし、準備が進まなければ中止もあり得ます。
日付、会場、ルール、ミッション、スケジュール、ハンターの数、お手伝いさんの数、等等、決めることはたくさんあります。
もちろん、大人の助けが必要になることも多いです。
でも、回を重ねるごとに、着実に大人の出る幕は減ってきています。
今回は、子ども達がグーグルフォームでアンケートを作り、子ども達の意見を収集していました。
また、参加賞のためのお菓子の買い出しを、初めて子ども達だけで行いました。
子ども達のやれる範囲がどんどん広がっています。
溢れんばかりの思い
「逃走中」の間、参加者から多くの苦情が寄せられました。
逃走者からも、ハンターからも。
逃走中が終わった直後から、溢れんばかりの思いを、みんなが口々に話します。
みんなが本気で楽しもうとしている結果、それぞれの思いがぶつかり合うのだと思います。
そして、この苦情が大切だと思っています。
この苦情が、悔しいと思う気持ちが、次はもっと良くしようという原動力になればいいと思います。
ですので、終わった後すぐにアンケートを取りました。
アンケートでは、
「楽しかったですか?」
ということは聞きません。
「何を学びましたか?」
ということでもありません。
聞きたいのは(目的は)、
「悔しかったことはなんですか?」
「もっと良くするためにはどうすればいいと思いますか?」
そんな内容です。
すると、多くの、そしていろいろな視点からの意見が多数寄せられました。
進歩し続ける
面白いなと思うのは、多く寄せられる苦情の内容が毎回違うという事。
前の回で多く出た苦情を、次の回では何とか解決しようと、実行委員さんたちが頭をひねって工夫しているからだと思います。
だから毎回、新しい文句が出てくるのです。
進歩し続けている、ということだと思います。
地域のつながりへ
毎回、新しいメンバーが逃走者やハンターとして参加してくれるのも嬉しいことです。
これがきっかけで、子ども同士がつながり、子どもが大人とつながり、大人同士もつながっていきます。
網目のような地域のつながりができていければいいなと思います。
この逃走中は、毎回多くの人の支えで成り立っています。
ハンターをやってくれる大学生、中学生、保護者たち。
子ども達の安全を確保したり、ミッションのサポートをしてくれるお手伝いさんたち。
子ども達が、これら地域の人たちとのつながりを感じながら、真剣に思い切り遊ぶ。
それが、この企画の醍醐味かなと思います。