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かけっこ練習ノート – 「体の中心から動かす」と「力を抜く」

3月16日(木)

 <練習内容>
-      コーディネーショントレーニング
-      アンクルホップ
-      ミニハードルジャンプ
-      前への体重移動での走り
 
今日は学校がお昼までだったので、公園には子ども達がいっぱい。
ウォーミングアップのドロケイは、これまでにない規模で盛り上がりました。
 
今日も土手で、5,6年生と4年生以下に分けて練習しました。
6年生の練習はあと2回。
4年生の夏から参加してくれていたS君は、今日が最終日でした。
リーダー的な存在の一人としてずっと引っ張ってきてくれて、本当に感謝しています。
 
そこで、中学生以降でのスポーツでもぜひ意識して欲しい2つの点についてお話しました。
 
一つ目は、体の中心から動かすということです。
どういう事でしょうか。
鞭を想像するとわかりやすいかと思います。
鞭の手元の部分をうまく振ると、鞭の先を大きく速く動かすことができます。
 
逆に体の末端を意識して動かすとどうなるのでしょうか。
実験として、手先に力を入れてみてください。
そうすると、手先だけでなく前腕や上腕にまで力が入って固くなっていませんか?
こんなにガチガチに固くては、鞭のように大きく速くしならせることはできませんね。
 
つまり、走りだけでなく、多くのスポーツの動作においても、体の末端に意識を向けるのではなく、体の中心から動かす意識を持つことで、体全体を大きく速く動かすことができるのです。
例えば走りの場合では、腸腰筋(腹筋より少し下の筋肉)で足を素早く前に出す動きになります。
このとき、足の末端部分である膝から下は力をいれません。
こうすることで、足のサイクル動作を速く大きくできるのです。
 
二つ目は、力を抜くという事です。
僕は力を抜く方が、力を入れるよりも難しいと思っています。
1つ目の「体の中心から動かす」にも通じることですが、末端部分にはできるだけ力を入れない方が大きく速い動作ができます。
さらに、体の中心部分であっても99%の時間は力を抜いていた方がいいのです。
走りであれば、足が接地した瞬間だけが力を爆発的に発揮する唯一のタイミングだと思います。
 
この話をしたときに、「それって野球で言われている事と同じだ」と教えてくれました。
ピッチングでもバッティングでも、力を入れるタイミングは一瞬で、それ以外はできるだけ力を抜いていた方がいい、ということなのだと思います。
 
「体の中心から動かす」と「力を抜く」という意識は、ぜひ中学校に行っても覚えておいてほしいと思います。

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