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「ウルトラセブン」が音楽を教えてくれた -子供の頃に見ていたスゴい番組-

GW中に「ウルトラ音楽術」という本を読みました。実は私、子供の頃、「ウルトラセブン」大好きっ子でした。と言っても見ていたのは再放送でしたが・・(最初にTVで放映されたのは1967年)。当時はビデオなんてもちろん無かったので、毎回TVの前にかじりついて正座して見てました。

50年以上も経った今でもTVでウルトラシリーズの新作は作られています。来週には『シン・ウルトラマン』なんていう映画も劇場公開されるそうです。でも最近のものは全くの子供向け(映画は大人向けかな?)で、しかも特撮場面はほとんどCG。正直つまらないです。「ウルトラセブン」が作られた当時はCG技術などないので、全て実写でした。街が壊され、炎を上げて燃え上がるシーンは全てミニチュアを制作しての撮影です。空を飛ぶ戦闘機のシーン、セブンが怪獣と戦うシーンなども全て実写で、ものすごい手間とお金がかかっています。(1本あたりの制作費としてTBSから円谷プロに支払われていたのが約500万円。これは30分番組の相場が150万円だった当時としては破格でした。ですが実際はそれでも制作費を賄いきれず、円谷プロは毎回200万円近い赤字を出していたとか)。そして何よりスタッフの証言によると、自分たちは子供向け番組を作るつもりはなく、大人が見ても楽しめる番組として作っていたそうです。

「ウルトラセブン」が別格であるもう一つの理由は、とにかく冬木透さんの音楽が素晴らしい!ということに尽きます。クラシック音楽を基礎に、キリスト教音楽、現代音楽までしっかり学ばれた作曲家の若き日の冬木さんが情熱を傾けて取り組まれた最初の大きな仕事がこの「ウルトラセブン」の音楽担当であったそうです。こういう良質の音楽を子供の頃に聴けたというのは本当に豊かな幸せな時代だったのだなあと、いま心から感謝しています。(冬木透さんはご存命で今年87歳になられます)。

昨年はNHK-BSで再放送もしていた「ウルトラセブン」。おかげで今またブームになっているみたいです。機会があれば音楽だけでもぜひ聴いてみてださい!(こんな贅沢な音楽を使った怪獣番組なんて今では絶対に無いですから^^)

↑モーツァルトをモチーフにした曲。この曲を聴いただけで涙が出てくる・・

↑悲しい場面によく使われていた曲。弦楽四重奏+A管クラリネットという編成。

↑これがまたカッコいい。冬木先生は最初、主題歌候補を3つ作りました。そのうちの1曲がこれ。

↑最終回のこのシーンは今見ても泣けます。シューマンのピアノコンチェルトを使った子供番組なんて他に無いよね。選曲はもちろん冬木先生。


我が家の愛犬Coco(♀)もウルトラ警備隊に入隊しました(^^)


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※癒し系J-POPの作曲・アレンジをしています。作詞してくださる方、ギタリストさん募集中! 完成した曲は動画をつけてYouTubeにて公開させていただきます。また、ボイスドラマ【Reiwa音の本棚】再開に向けてスタッフも募集中!どうぞご一報ください〜(^^) by Atsushi

Atsushi_Channnel(自作曲):https://bit.ly/321M5k0
Reiwa音の本棚(ボイスドラマ):https://bit.ly/2X8HoTv

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