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知立市24年12月定例会:【質疑】補正予算案の議論を振り返る

12月4日の定例会にて質疑が行われました。残念ながら大崎は質問が用意できませんでしたが、議案第71号「令和6年度知立市補正予算」が中心に議論されました。今回の補正予算は、市民生活や地域経済に大きな影響を及ぼす重要な施策が含まれています。これらの質疑を通じて、市の財政運営や施策の方向性が改めて浮き彫りになりました。


全体進行について

本会議では、補正予算案の質疑が活発に行われ、教育施設の改修計画、クラウドファンディングを活用した事業、職員給与改定、生活保護費の増額、商工振興事業補助など、多岐にわたるテーマが取り上げられました。


個別テーマごとの質疑

  1. 教育施設改修(小中学校体育館)

    • 体育館改修計画:
      小中学校の体育館に太陽光発電や蓄電池を設置し、災害時の避難所としても活用する計画です。企業選定はプロポーザル形式で進められ、設置後は10年間の長期契約が予定されています。

  2. クラウドファンディングを活用した事業

    • 対象事業:
      牛田八幡社の屋根修繕(目標300万円、達成200.6万円)やドリームイルミネーションの実施(目標100万円、達成115万円)が挙げられました。

    • 寄付金の使途:
      寄付金の一部が手数料として差し引かれる点が指摘され、牛田八幡社では約6.62万円の経費が発生しています。

    • 市民の反応:
      国登録文化財である牛田八幡社への認知が低い一方、プロジェクトに対する肯定的な意見も多く、PR強化の必要性が浮き彫りになりました。

    • 今後の展望:
      市民の賛同を得やすいプロジェクトの選定が重要であり、桜並木整備やインクルーシブ遊具設置などへの展開が期待されています。

  3. 職員給与改定

    • 背景:
      人事院勧告に基づき、特に低賃金層の引き上げ率を高く設定する改定案が議論されました(例: 引き上げ率11.1%)。

    • 財源:
      国の交付税で一部補填されますが、不足分は市の財政調整基金から充当される見込みです。

  4. 生活保護費の増額

    • 医療扶助費の増額理由:
      高齢者世帯の増加や高額医療費の影響が主因です。余裕を持った予算計上が求められる一方で、変動の予測が難しい課題も浮上しています。

  5. 商工振興事業補助

    • 信用保証料補助金の増額:
      コロナ禍の影響で「ゼロゼロ融資」による信用保証料補助金申請が増加。融資返済開始に伴う需要増が見込まれています。

  6. 部活動指導員の確保

    • 現状と課題:
      必要人数35名に対し、確保できたのはわずか4名にとどまる状況が報告されました。

    • 今後の方針:
      愛知教育大学との連携や保護者負担軽減策、学校外施設の活用などが検討されています。


議会全体のポイント

今回の定例会を通じて、市民から支持を受けた文化財保護や地域活性化事業の重要性が再確認されました。一方で、部活動指導員の不足や給与改定の財源不足など、課題も多く指摘されています。


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