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遅すぎるVIVANTロス


訳あって4月中旬から超がつくほど暇になってしまったが、その怪我の功名で最高のドラマに出会うことが出来た。それがVIVANT。

もう最高すぎた。何で去年リアタイしていなかったのか。去年の7月から9月、VIVANTを見ずに僕は何をして過ごしていたのだろうか。去年一年間は自分の中では「まぁまぁ良い年だったな」って思っていたけれど、そんなことなかった。去年は新しい出会いがたくさんあって充実していたが、関係ない。VIVANTをスルーしていた。よって2023年は最悪な1年だった。それぐらいVIVANTは素晴らしかった。

逆に心配になる。VIVANT後のドラマ界はモチベーション保てる?あれ以上のドラマは作れるのかな?ドラマの脚本家たちはこぞってやる気を失っているはず。そんな悩める脚本家たちには「君たちは悪くない。VIVANTがすごすぎるだけだ。」と声をかけてやりたい。

何がスゴイのかということについて書きたいことが山ほどあるが、今回は1つだけ。堺雅人について。演技がスゴイのは言うまでもないが、特に「スゴイ!」「神演技!」とサブイボが出まくったのは、5話の冒頭のシーン。

「乃木が誤送金事件の犯人ではないことが明らかになる」→「それまで執拗に乃木を犯人扱いして追いつめていたものの謝る気配のない同僚・河合に対して半沢直樹ばりの剣幕で詰め寄る」→「そのまま宇佐美部長のデスクに向かい、サウジ出張の承認を求める」→「自分のデスクに戻る」

 もちろん、半沢を彷彿とさせるところもすごいが、特筆すべきは自分のデスクに戻るところ。歩き方だけで、「あ!人格入れ替わった!」と分かる。さっきまで纏っていたオーラが一瞬にして無になった。声を発していないのに「覇気なしオジサン」になった瞬間がはっきりと分かる。エフェクトもBGMも何も使っていないのにオーラまで見える、しかも声を出していないのに…この男、何者なんだ?

 それにしても続編が楽しみ。同じ福沢監督の半沢直樹はシリーズ1で企業の大ボ(大和田)、シリーズ2で国の大ボス(箕部)と対峙した。つまり、どんどん敵のスケールが大きくなった。VIVANTはどうだろう。もう今作の時点で「世界中を巻き込む大きな渦」の話だったから、これ以上はスケールアップ出来ないはず。宇宙人テロリストでてくるなら別だけど…スターウォーズみたいに過去編いくのかな。ノコルの過去とかもっと知りたい。とりあえず、次回作まで誰も不祥事おこさないでくれ。文春ドラムは見たくないよぉ。

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