そうですね
私が演技の師匠から注意を受けて衝撃だった言葉に「そうですね」があります。
いつも相槌のように「そうですね…」と言いながら返事を考えるというのをしていました。
そういう使い方、みなさんもありますよね?
この言葉をそんな感じで使うのを止めるように言われた意図に私は衝撃を受けました。
今日はそのエピソードをお話していきますので皆さんの言葉に対しての感受性が増したら良いなと思います。
「そうですね」という言葉には、
「自分もそう思っていましたよ」という意味が実は後ろに隠れています。
という事は、なにかアドバイスをくれた相手に対して「そうですね」と返すとどうなるのか?
例えば、、
「〇〇って⬜︎⬜︎した方がいいよね?」
「そうですね…」
「うん、そうなんだよ…」
これで会話は終わってしまいます。
しかし実際には相手には大量のセリフになっていない想いが存在します。
「〇〇ってこうした方がいいよね?」
「そうですね…」
「うん、そうなんだよ…」
(え、知ってるなら何でそうしたの?わざと?)
(わざとじゃないなら知らないんだよね?)
(本当に分かってる?伝わってる?)
(このまま任せ続けるのは不安だ…)
(でも本人は知ってる感じだからもう一回様子を見た方がいいのかな…)
こんな事をアドバイスをくれた人に考えさせてしまっているかもしれません。
自分はそこまで意図してなくても、言葉の感受性が高い人はそこまで考え込んでしまいます。
だからこそ言葉の意味には常に気を付けた方が相手のためになるし、
なにより自分のコミュニケーション能力の成長にも繋がります。
例えばこうしたらどうでしょうか。
「〇〇って⬜︎⬜︎した方がいいよね?」
「⬜︎⬜︎ですか…?」
「そう、〇〇って△△だから、⬜︎⬜︎した方が良いんだよ」
「あー!なるほど!それで⬜︎⬜︎なんですね。分かりました!次からは気を付けます!」
「うん、これからはそれでお願いね!」
安易に「そうですね」という言葉で返してしまうよりも、
オウム返しのように相手の発言で大事な部分を疑問符付きで復唱する方が、相手からするとより細かい説明をし易い流れになります。
それで本当にアドバイスの意図を理解してくれた方が、相手に同じ事を何度も言わせて疲れさせないためにも良いと思います。
ちょっとした言葉遣いへの気配りも、相手との良い関係を築いていくために大切なことですよね。
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