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「好き」は上達の近道。「情熱」もまた才能である

中学のラグビースクール時代、正規の練習時間に加えて自主練を志願する同期や後輩たちの気持ちがイマイチ分かりませんでした。

ただ、基本的にはいい顔したいタイプなので、自分もやる気がある振りをして付き合っていましたが、内心は「まだやるの?」と思っていました

でも、大人になってからいろんな人の話を聞いたり、自分自身の周りを振り替えってみると、ラグビーにしても、野球にしても、サッカーにしても、「うまくなる人は、その競技が大好きで上達することに貪欲」だということに気づきます。

私の場合、自主練を嬉々としてしていた同期たちは強豪大学を経て、社会人になってからもラグビーを続けていましたし、後輩に関しては、2人もトップリーガーになりました

そして当事の自主練のことを同期や後輩に聞くと異口同音に「もっと上手になりたかった」「みんなとラグビーができる時間がとにかく楽しかった」と言っていました。

「早く終わらないかな」「まだやるの?」と思っていた私と大違いです(笑)。

同じ練習をするにしても、効果がまるで違ったんだろうなと今になると分かります。

現在、私はラグビースクールで小学生たち教えています。かつての経験を踏まえると、子供たちにはラグビーすることを「楽しい」と感じてもらい、「好き」になってもらうことが、コーチとしてのミッションなのかと思っています。

極端な話、好きになれば、勝手にどんどん成長していってくれます。教えたことの吸収率も違うでしょうし、習得するスキルの深さも変わってくると思います。

ちなみに息子とラグビーのキックやパス練をする時も、「うまくさせよう」という意識は捨て、「一緒に楽しもう」という意識に変えたら、息子から「パパ、ラグビーの自主練やりにいこう」と言ってくれるようになりました。好きにさせる第一段階は成功かと思います。

ちなみに2006年度に花園(全国大会)で優勝を果たした東海大仰星のメンバーで、日本代表経験を持つ木津武士さんのトークショーを聞いた際、当時の仰星で意識が高いメンバーたちは部の練習が終わった後に、スポーツジムに行き、23、24時近くまで筋トレに励んでいたそうです。

「トレーニング論的に良いか、悪いかはさておき」という注釈を木津さんも言っていましたが、それくらい当時のメンバーは上達に貪欲だったという話は、すごく印象に残っています。

やっぱり「好き」になることは、上達への近道なのかもしれません。そして「好き」になった上で湧いてくる情熱は、上達への大きな推進力となる才能だなぁ思います。



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