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「出版業界の片隅で」その3 グラビア誌の企画会議
【前回までのあらすじ】
アダルト系出版社「三割出版」に2度お断りされるものの3度目の正直で採用してもらえることになった私。配属先は、エロ本出版社だけどヌードNGな創刊間もない正統派美少女グラビア誌「アンタレス」編集部だった。
「出版業界の片隅で」その1 ぶっ飛んだ採用面接|あっちゅん
「出版業界の片隅で」その2 紆余曲折の入社|あっちゅん
【この記事について】
最初にお断りを入れておくと、色っぽい話や艶っぽい話はほぼありません。
今ではすっかり存在感が薄れてしまったエロ本業界が、まだまだ元気だった頃に集った不器用だけど熱意溢れる若者たちのお話です。
なお、2001年から2002年にかけて、私が最初に就職した某アダルト誌出版社での思い出を関係者に迷惑をかけないように一部フィクションを交えて綴るお仕事系の読み物になります。
不定期ながら連載として書き貯め、最終的にはマガジンとして販売する予定です。公開から1週間は無料で公開します(4/28から有料に切り替えます)。後々、気に入ってくれたら購読頂ければ幸いです。
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世界が大混乱になった翌日に社会人デビュー
めでたく(?)アダルト系の本をメインに出す出版社「三割出版」で働くことが決まった私。
エロ本編集者でやっていく覚悟を決めたものの、配属されたのはヌードNGのグラビア誌だった。
初出社となったのは、2001年9月12日。
アメリカが同時多発テロを受けた9.11の翌日だった。
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