オールフォーワンな瞬間~ラグビースクールの日常
今週も無事にラグビースクールの練習が終了。
遠足という名のハードメニュー
今日は、GWということで、ヘッドコーチから「ムシ遠足」という名のスペシャルメニューが子供たちに課されました。
「ムシ」(地域によってはカメ、ハイハイなど)は、ラグビーのタックルやスクラムの基本姿勢を維持した状態で四つん這い進んでいくというメニューなんですが、ちゃんとやるとかなりキツイメニューになります。
そのメニューを通常の2.5倍の距離でやるのが、「ムシ遠足」でした。
子供たちは、最初はヘッドコーチに大ブーイングをしながらもいざ始まったら、みんな一生懸命やっていて、小学生の素直さにホッコリ。
仲間思いの新チーム
私は、最後尾の子のペースに合わせて一緒にムシをしていたのですが、その子のスピードはかなりゆっくりでした。
私は内心、
「この子は、今のペースで最後まで体力が持つのか?」
と心配にだったものの、常日頃、“ムシは、スピードより正しい姿勢が大事だ”と言っていたので、急かすのをグッとこらえて励ましながら、一緒にやっていました。
その子が、ちょうど真ん中辺りに差し掛かる頃、他の20名近い子供たちはゴール。
コーチ的にはかなり焦ります。
多分、その子も気持ちが折れかかったかもしれません。
その時、ゴールした子供たちが、一斉に戻ってきて、真ん中から再びムシをスタート。
遅れていた子を励ますために戻ってきたのです。
しかもコーチに言われたわけでなく、自主的に。
結果、その子は、最後までムシを完走。
教えたわけじゃないのに、ラグビーの「ワンフォーオール・オールフォーワン」(みんなのための1人、1人のためのみんな)のマインドを持っていたことに驚かされました。
ちなみに遅れていた子の名誉のために付け加えると、単に遅かったのではなく、誰よりもきちんとした姿勢を意識した結果の遅れでした。
これはこれで立派です。
去年の2年生チームと比べると、おとなしめだなぁと思っていたけど、うちに秘めたハートが熱い子供たちなんだなぁと気付き、新チームがまた1つ好きになりました。