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結果や他者との比較、失敗することに縛られない考え方

ラグビー指導者として、勝手に師匠だと思っている(会ったことはなくご著書に強く共感)徳増浩司さんが、ご自身のFacebookで紹介されていた『ダブル・ゴール・コーチ』(ジム・トンプソン著)が気になったので、早速読み始めてみました。

そもそも『ダブル・ゴール・コーチング』とは、何かと言うと…

『ダブル・ゴール・コーチング』は、アメリカのNPO法人Positive Coaching Alliance(以下、PCA)が広める『勝つこと』と『人間的成長』の両立を実現するためのスポーツ心理学に基づくコーチングメソッドです。

スポーツコーチングイニシアチブのサイトより抜粋

となります。

子供たちのスポーツの現場で陥りやすい勝利至上主義は、何も日本に限ったことではなく、アメリカでも似た状況にあるといいます。

ちなみに「勝利至上主義」は何かというと、試合において勝つことがすべてという考え方になります。

勝者こそが正義で、勝者のやり方こそが正しく、過程でどんなに努力しても、どんなに試合内容が良くても、負けたらすべてが否定されるという価値観になりがち。ミスをした子供が叱責や罵声を受けたり、操り人形のような大人の言いなりになること求めたり、過剰な競争や酷使を強いたり、体罰すら容認されるという弊害が出てきます。

一方で、『ダブル・ゴール・コーチング』では、勝利や勝者について、「スコアボード上の勝者から熟達(マスタリー)の勝者へ」と再定義。

どういうことかと言うと、目の前の試合での勝利(スコアボード上の勝利)という短期的なゴールを目指すのでなく、熟達(上達?)するための努力だったり、学習だったり、失敗にどう対処するかを重視した指導スタンスとなります。いわば自己改善という終わりなきゴールを目指します。

●勝利至上主義的な価値観の傾向
・結果がすべて
・他者との比較を重視
・失敗を嫌う

●ダブル・ゴール・コーチングで重視する事
・努力
・学習
・失敗への対処法

ならべると分かりますが、矢印の方向が他のプレイヤーでなく、自分自身になります。

時間はかかるし、終わりはないし、分かりやすい成果を実感しにくいので、指導者側としては大変な部分が多いと言えますが、子供たちは、楽しさと自発的な気持ちで取り組みやすくなります。

さらに内発的な動機という大きなエンジンで動いているから、結果として、勝利至上主義で臨むより、高い場所に到達できるのかもしれません。

この本では、スポーツの現場、とりわけユーススポーツの現場にフォーカスしていますが、サラリーマンにも同じことが言えるよなぁと思います。

そして自分自身、まだまだ生き方が結果や、他者との比較、失敗を恐れる思考に縛られているなぁと思っているので、この本を読み込んで、まずは自分自身を『ダブル・ゴール・コーチング』的な考え方にシフトしていきたいと思います。



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