「広報」ってどんな仕事なのか、十数年の経験でもわかんない
こんにちは、株式会社Helpfeel( https://www.helpfeel.com/ )で広報を担当しています。
現職の入社前(10年以上前)ですが全国放送のテレビ出演で「(従業員の)給料が上がらないのが(商品の)安さの秘密ですかね(笑)」と言った結果、色々な意味で社内を騒然とさせました。がっちり!!
さて、世の中には「広報担当者って、なんだか華やかなイメージでステキ!」なんて思っている人も多いのでは。確かにそれも間違ってはいないと思いますが、広報業務というのは範囲が広すぎて、10年以上やっても結局は何をやる仕事なのかよくわからないというのが私の感想です。
今回は、そんな私の感想をそこはかとなく書き残しますので、広報業務に興味を持つどこかの誰かの何かのお役に立てば幸いです。しばしお付き合いくださいね。
ところで、広辞苑によると「広報」は「広く知らせること、また、その知らせ」だそうです。英語だと「PR(Public Relations)」、つまり「公共や公衆との関係性作り」と言われます。
はい、ここで皆さんに質問です。
広報(PR)の意味を読んで具体的な業務内容をイメージできましたか?
(Thinking Time)
いかがでしょうか?
無理ですよね。私には無理です。
要するに広報という言葉には「どうすればいいか」の具体性はないわけです。広報は目的ではないですしね。
企業によって広報で得たい効果、達成したい課題解決は様々です。
例えば
・創業したばかりで自社やサービスの認知を高めたい
・従業員が急増していて社内向けに企業理念を根付かせたい(インナーブランディング)
・世間に認知はされているのでネガティブな口コミなどのリスクを軽減したい
・優秀な人材を採用したい
などです。
そして、どの目的かによって広報担当者の動き方は変わってきます。
ここで冒頭の「給料が上がらない問題」(本質がそこではないのは分かったうえで、あえてそう称します。)ですが、これが「企業の知名度を上げたい」を目的とした動きであれば成功だと思います。事実、当時は巨大掲示板で私のキャプチャをつけた「給料を上げてやれ」というスレッドまで立ったくらいです。
しかし、もし広報の目的が「リスク排除」であるなら大失敗です。
このように、同じ行動でもその企業が広報で達成したいことによって、正解にも不正解にもなります。
まぁ、当時は広報2年目くらいで、目的だとかその影響だとかは意識せず、関西人のノリで即答しましたけどね!
という私のやらかしも踏まえて整理すると、例えば以下のような動き方が考えられます。
・認知を高めたい
-->メディア露出を獲得する
-->話題性のあるアピールを行う
・インナーブランディング
-->社内報など従業員向けのコンテンツを充実させる
・リスク排除
-->SNSなどの情報をキャッチアップする
-->メディア露出の内容コントロールに重きを置く
・人材採用
-->企業の将来性をアピールする
このように、広報といってもやることはケースバイケースです。
さて、いかがだったでしょうか。
もし「広報業務をやってみたい」という目線で仕事を探されている方がいらっしゃいましたら、漠然とではなく、自分はどんな広報業務をしたいのかを具体的に意識していただくとよいと思います。
そして、広報担当者を募集している企業があれば、その企業がなぜ広報担当者を募集しているのか、何を目的として広報を行っているのかまで目を向けてみてください。
別の機会では、もう少し具体的に私が携わってきた広報業務の中身のお話もできればと思います。
それでは、また。