UNVの合格から派遣まで
みなさん、こんにちは。Atsushiです。
私は2023年8月からアフリカ大陸の某国の某機関のUNVとして働いています。
分類としては、International Specialistです。
今回は、UNVの合格から派遣までの流れをできるだけ詳細にお伝えします。
ご質問等はXのDMでいただけるとスムーズかと思います。
Offerの受諾
合格通知を受け取った後、最初にすることはOfferの受諾です。
6月15日にメールで合格の連絡をもらった後、6月16日にOffer LetterがUVPシステムを通して発行されました。
システムで受諾をすると、次のステップに関するインストラクションがUNV事務局から送られてきます。
渡航準備 ステップ1
インストラクションの中身としては、銀行口座情報の登録、メディカルクリアランスの提出、Mandatory Corsesの受講、ビザの申請、渡航日程の決定をまず行い、これらが完了したら、航空券の手配、セキュリティシステムの登録を行なうという2段階のステップになっていました。
メディカルクリアランスについては、問診票を自分で埋めて、UNの医療チームに提出するだけなので、難しくはないのですが、そのほかが中々に手こずってしまいました。
まず、銀行口座情報の登録。
International UNVの場合は、基本的に米ドル建てでUNDPニューヨークの本部から支払われます。
日本の銀行に国際送金をしてもらうことも可能ですが、日本の口座で米ドル口座を開設するには、郵送含めた手続きが必要となり、当時イギリスに住んでいる私が開設出来そうなところはほとんどありませんでした。
そこで、私はイギリス留学で使っていたWise口座で登録をしたのですが、うまく登録ができず、支払いが大幅に遅れる結果となってしまいました。
Mandatory Coursesの受講も、3つのオンラインコースを完了する必要があるのですが、これが中々のボリュームかつ、iPadとの相性が悪く、何度もやり直す羽目に、、、早めに進めましょう。
(終わらせて欲しいと言われていたタイミングがちょうど旅先だったので、移動時間にiPadでなんとか終わらせました。辛かった。)
最後にVISAの申請ですが、派遣国では航空券情報を一緒にアップロードしなければならなかったため、航空券の手配と渡航時期の決定という2段階目のステップを先にやらなければならず、システムの手順とは違うやり方でやる必要がありました。
渡航準備 ステップ2
ということで、まずは渡航時期の決定から。
スーパーバイザーに8月1日からの赴任にしたいと連絡するものの、一向に返信がない、、、
UNV事務局に連絡するものの、渡航時期の件だけ返信がない、、、
鬼リマインドを繰り返すこと1週間、やっと渡航時期が合意。
そして同時に航空券手配依頼の連絡が来るものの、「航空券の予約だけでまだ購入はしないでくれ」と。
航空券予約票を送り、UNV事務局の方でルートと金額を確認して、費用を振り込むので、費用が振り込まれたら買ってね。ということでしたが、そんなに航空会社が予約から支払いまでを待ってもらえる訳はなく、、、
また、ステップ1のVISA申請が完了していないので、航空券情報をUVPにアップロードできない。
待っていても埒があかず、渡航日程はもう決まっていたので、その当時で一番安かったエチオピア航空でチケットを手配しました。(25万円自腹状態)
渡航準備 再ステップ1
そのチケット情報を配属先に提出し、ビザの申請に必要となるInvitation Letterを発行してもらいましたが、、、
Invitation Letterを見てみると、明らかに日程が違う。
指摘して送られてきたものを見てみても、また日程が違う。
3度目の正直でやっと正しい日程のLetterが届く。
(Invitation Letterもきちんと発行できない事務所で働くのか、、、?と、事務所への不信感大)
何とかVISA申請に必要な書類が揃い、VISA申請!
3日後に無事承認されました。
これでとりあえず渡航して出勤はできる状態になった。。。
渡航直前
UNの赴任は、お金を払うから自分で頑張って赴任地まで来て、生活基盤を整えてね!スタイルなので、赴任直後の住環境の手配をしなければなりません。
また、仕事の時間は?、どのような仕事をすることになるのか?、そもそもオフィスにはどうやっていくのか?、どのような服装でいくのか?、事前にやっておくべきことはあるのか?など、分からないことだらけ。
スーパーバイザーに質問を送ったところ、疑問点を解決するミーティングを設定してくれました。
が、内容としては「まぁ、そんなに堅く考えず、来てみればどうにかなるよ」と。
そして、ホテルや住居の情報なども教えてくれましたが、
XXというエリアがいいけど、高いよね。
XXっていうホテルもあるけど、微妙なんだよね。
僕も赴任当時大変だったんだよね。
など、結局何のアドバイスにもなってなくない?という状況笑
とりあえず、UNセキュリティチームから送られてきた安全エリアのところかつ、職場から近いところでホテルを1週間手配しました。
この記事の序盤でも書いたのですが、銀行口座の登録がこの時点で完了しておらず、赴任前手当と航空券代金が振り込まれていません。
UNV事務局に連絡すると、支払いが完了するまで赴任を遅らせる事もできるよ。と
しかし、航空券はもう手配済み。またセキュリティやらVISAやらやり直しになる。早く銀行口座の登録を進めてくれよ。。。と思いつつ、
「行きます!」と返事をし、1円も受け取っていない状態で赴任しました。
(結局お金を受け取ることができたのは、赴任後半月経った時でした。。。)
学んだこと
ここまで読んでいただいた皆さまならお分かりかもしれませんが、私のケースは赴任準備がボロボロなケースです。
(案の定、赴任先のオペレーションはボロボロでした)
特にInternational UNVを国として受け入れた経験が少なく、UVPを用いた新しいシステムになってから初めて受け入れたIUNVだったようで、赴任事務所のオペレーションの悪さと相まって、だいぶ苦労をしました。
一方で、こちらからアクションを起こしていかないと、後々苦労するのは自分自身なので、ガンガンリマインドと連絡をしたこと、ガシガシ進められるところは自分で進めていったところは良かったと思います。
そして、UNVの待遇はしょっちゅう変わることで有名なようで、受け入れ先が変化を追えておらず、だいぶ苦労しているのも事実です。
配属先によって丁寧にやってくれるところもあるようですが、基本は期待せず、能動的にアクションを起こしていくことが大切です。頑張りましょう!笑
ここまで、読んでいただいた皆さま、ありがとうございます。
少しでも、みなさんの参考になっていれば嬉しいです。