【OK!パティオ/考えるヒント】何かいい方法はありませんか?
この日の中学3年生コースの授業は、前口上で、先ず「何かいい方法はありませんか?」と黒板に大きく書いた。
そして、黄色のチョークで「いい方法」を四角で囲み、矢印を引いて、「合理的な方法」「効率的な方法」と書いて子どもたちの方を見た。
そして「合理的、効率的ってイメージは丸? それともバツ?」と考えさせた。全員が、「丸です」と答えた。
「合理的…効率的…」と書いた黄色の文字の右横に「=単純化」と書いて、「単純」の文字を白色チョークで囲んだ。そして「単純の反対の言葉は? 分かる人?」と問いかけた。一番前の女子が、「複雑?」と自信なさげに答えた。私は「その通り!」と褒めて、黒板に「↔複雑」と黄色のチョークで書いた。そして、白色チョークで「コンプレックス」「劣等感」「優越感」と文字を並べた…。
複雑なゲーム、単純なゲーム
そして私は「君たちは、ゲームをするよね。単純なゲームと複雑なゲームはどちらが面白い?」と投げかけてみた。当然、複雑…と呟いたり、頷いたりした。私はクラスの雰囲気が落ち着いたあたりで「単純なゲームってやる気でないよね」とだけ言って「走馬灯って知ってる?」と話題を変えた。
走馬灯
塾長は還暦プラスワン!そう61歳になりました。君たちの学校の校長先生よりジジイです。もう死にます(笑)ま、80歳までは死なないかなぁ…
人は、死ぬ瞬間にどんな言葉を選ぶだろうか…
かの文豪、夏目漱石や谷崎潤一郎だったかなぁ「おお、ついに来たか」「なんだつまらん」と言ったとか…う~ん、お母さん!だったりが多いのかなぁ。仮に、上空1万メートルの飛行機から飛び降りて地上に激突するまでの時間があったとする。その時、自分の人生が走馬灯のように思い出されるという話。どう、知ってる?
君たちは、走馬灯を見ながら、ああ、俺の人生は単純だったなぁって思いたいか、ああ、山あり谷ありで、複雑だったなぁってね。どちらが面白い人生だった、となるだろう…
「何かいい方法」って”便利”を売る業者の常套句だ!
現代は、お金を払えば、殆どのことを代行する業者がいます。掃除、洗濯、食事の準備、送り迎えに配達、見守り…ただ一つ自分でやらないとならないのが、練習です。勉強もスポーツも練習しなければ上手に自分で出来るようにはなりませんね。
でも、勉強も練習も家ではやりたくない!そう、昔からそうなんです。
豊かな人生は自分でデザインするもの
さあ、塾ノートを出して。先ず1番、自分の目標を書きなさい。2番、その目標達成のためには毎日、何をやったらいいのか、やるべきことを書きなさい。3番、「単純と複雑」について感想を書きなさい。
「OK!学習法」認定指導者の皆様のご指導の参考となれば幸いです。