30期終了-挑戦した結果、感じたこと-
当社の決算期が2月20日となりますので、30期決算年度の営業が無事に終了致しました。創業から現在まで、30年の実績を積み上げる事が出来たのも
今迄支えて頂けているお客様のおかげです。本当に感謝致します。
私自身が事業承継者で、2020年に承継をして丸3年。4年目を経過しています。この中で、VUCAの時代と言われる様なコロナ・戦争・市況の変化等様々な事が起こりました。
本来であれば、30周年記念式典等を考えて会社の創業からの感謝と将来への発展に向けて協力企業様と対話する時間をつくりたかったのも事実ですが、非常に難しい経営環境の中で断念をさせて頂きました。
その思いは10年後の40周年、さらには50周年と続いていく事で目標達成をしたいと思います。
大きな挑戦をした3年間
タイトルにあります通り、私は事業承継を実施してから「家内工業」⇒「企業」へと変革させる為のステップを踏んできました。
会社のガバナンス強化や内部統制、社内の規定関係の整備など。非上場のオーナー企業でそこまでするのかってくらいの変革を実施して、企業になる為に3年間大きな変革に挑戦してきました。
正直ここは、まだまだ道半ばです。ただ、少しづつ変革の兆しが結果として現れだしているのも事実です。
この3年にわたる大きな投資は、非常に難しい意思決定の連続であり事業承継者として、本来取るべき行動なのか?と自問自答する事ばかりでした。
そして、まだまだこの自問自答を続けながらの経営をおしすすめる形になるとは思いますが、今現在の整理を進めたいと思います。
なぜ、企業への変革を考えたのか?
これは、私が事業承継者としてOld Economy産業である造園業のビジネスを承継した時に感じた、将来への不安。業界の縮小や人材確保の難しさ、家内工業のままで企業の持続性をどこまで表現できるかを突き詰めて考えていく過程の中で、当社はお客様の重要な住環境や施設の設計施工を担う企業として持続性を発揮するために企業として、優秀な人材の確保や持続性を持つ産業発展にアプローチ出来る営業スタイルを確立するために変革を開始致しました。
正直、短期的に見るとこの投資は大きな投資額であり色々な人から社長大丈夫かな?とか思われていると思います。
確かに、マネジメント部分で未熟な経営者や管理職の我々チームでは大きな課題が噴出して、うまく業績につなげる事が出来なかった事実もあります。
ただ、ようやくその土台が整いだしたかなという感覚を3年かけて掴みだしていると考えています。
人材確保と流出の連続
当社の人材確保は、企業の内部統制を整えたのちに人事担当者が非常に優秀な事もあり、毎年新卒採用が4~5名程度安定して出来る様になりました。
また中途採用も定期的に採用が出来る様になり、事業承継当初は従業員が15名程度だったのが、現在では60数名まで拡大しています。
ただ、その中で入退社の繰り返しがあり本当に人材マネジメント。定着という点では悩み続けた3年でした。
改善した点としては、色々なコンサルでも良く話される「MVV」ミッション・ビジョン・バリューの定義という事は当然ながら、どんな人材がハンワホームズの仲間として入って欲しいかを明文化しました。
我々は、なぜハンワホームズのメンバーとして一緒に働いているのかをしっかりと考え、在籍する従業員には常にこれが認識できるように会話の中で行動指針に基づいていない点については、議論ベースで話すようにしています。やはり、同じベクトル合わせは時間がかかりますが必要なんですね。
現在では、ビジョンや行動指針と合わない人は残念ながら退職されていますし、入社する方にはこの点は強く説明するようにしています。
人材の活躍が、業績反映に繋がる
当たり前ですが、人のモチベーションは定量化出来ないですが「やる気」というものは本当にすごいんですね。
改めて業績の推移をみると感じます。人材ひとりひとりの存在価値と社会への提供価値を理解する事で自分の存在意義が理解出来ます。
そうする事でどんどん右回りに好回転します。当社は今現在、右回転をし始めた段階だと思います。
ただ、まだまだその中にもブレーキをかけたい人もいます。そういう人材にはしっかりと対話をして、向き合いながら説明をしてチームが良くなるように理解をしてもらい、行動指針の定義をもう1度一緒に議論するという事が重要な要素であると考えています。
30期を考えた時に、この基礎を見直すきっかけにして頂いた1年だったという事においては本当に重要な期間だったと感じています。
私の経営者としての想いは変わらず、「ビジネスを通じて人を育成して、当社のメンバーが社会の中で大きな貢献を果たす事が出来る人材となる事」を常に目指しています。そうした人材が1名・2名と増える事で企業はより社会性を持ち、力強く成長する事に繋がると信じています。
30期が終わり、31期がスタートします。当社としてのいったんマイルストーンがある1年です。ここでしっかりと目標を果たして、更に成長に繋がれるように努力していきたいと思います。
読者の皆さまも是非引き続きハンワホームズ株式会社を宜しくお願い致します。