ハシュマルtype,S

火星で発見され撃破されたMA「ハシュマル」
ギャラルホルンと鉄華団の共同作戦により撃破された機体である。
この機体はギャラルホルンに回収され封印された。表向きには。
実際はギャラルホルンに回収された後に秘密裏に研究所に移送された。
もちろん機体面では、破壊箇所が多く解析は難航した。だが頭脳、つまりソフトウェアの部分は奇跡的に解析を進めることができた。
そのログデータの中に、とある機体の画像とデータがあった。
それがこの「ハシュマルtype,S」のものであった。

本機とtype,Sの違いはその機体各所のフレーム材質の違いである。
このフレーム材はガンダムフレームのエイハブウェーブに反応して機体の反応性や加速性を向上させる特性を持っていた。また阿頼耶識システム搭載機にも反応することが確認されていた。
これはフレーム材の内部にナノサイズのコンピュータチップが鋳造されているからである。
またこのフレーム材は通常時は機体フレーム色と同じであるが、阿頼耶識システム、もしくはガンダムフレームに反応すると蒼く発光する性質も備えていた。
これにより、type,Sは厄災戦時に多くの戦果を挙げる事となる。
またこのフレーム材を利用した「サイコテールブレイド」は、発光状態になると硬度などが跳ね上がりナノラミネート装甲を一撃で貫く威力を出すとされている。

「ヴィダールいや、今はボードウィン卿だったな。これをどう思う?」
「やめてください、ラスタル様。しかしこれは実在したのでしょうか?」
「わからん。だがこれは秘匿すべきもの、であることは間違いないな」
「ところでこのtype,Sとは何の略称なのでしょうか?サイコだとPになりますが」
「これはsanpoだそうだ」
「は?」
「sanpo。漢字にすると散歩だ」
「は、はぁ?」

なんて会話があったとか、なかったとか。

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