吃音症からの脱出
吃ることばかり考えて電話も挨拶も自分の名前すら言えない時は正直発信することが億劫になってきます
言葉を発して詰まる度に注目され周りのザワザワが心地悪く聞こえてしまいます
おそらく周りは自分が吃ることなど1mmも気にしていなかったのだと思います。
現に僕がどもっていたことは同じ部活の人間でさえ気付いていないという‥‥(笑)
必死に隠していたのか最初からそんなに喋らなかったのか
今になってはもう覚えていません
吃音症持ちは耳が良くなる
おそらくは耳が良くなっているのではなく周りの音に敏感になっていて人の声の音の変化が解るようになります
自分で話して相手の気持ちを聞くよりも声のトーンで気持ちを読み取る方が楽になってくるからです。
もちろん全部当たってるとはいいません
そしてほとんどは被害妄想のように自分に対して言ってるんだという気持ちにさえなります
これが吃音をさらに悪化させる原因でもありました
あなたは周りから見たら話せている
ここで僕自身が後から感じた重要なことを一つ
吃音を本当に気にしてるのは自分自身だけなんです
僕の場合親も心配していました
いろんな人に話を聞きに行ったりしてくれました
当時の僕にとってはありがた迷惑で早く治さなきゃと思う気持ちを焦らせるきっかけになっていました
しかし親は吃音で心配しているのではなく
吃音で不安になっている息子を心配しているんです
僕の友達に二人ほど同級生に吃音持ちがいました
症状的にさ僕とは反対で本を読む時は何となく読めて人との会話では
ばばばば
と、連発したり
ん〜〜〜の‥‥
と伸発していましたが本人そんなに気にしていなかったので周りは関係なくその子に話しかけに行ってました
吃音は完璧主義が原因‥‥?
自分自身は話せているのに話せていないと自覚しているから話せなくなるケースもあるようです
自分はうまく話せないんだ!
と思いながら話そうとするとうまく話せるわけもなく
吃音を気にしてばかり話してたら吃音がほんの少しだけ出るだけでものすごく落ち込んだりします
僕も一回一回の吃りで深いため息をついていました
本読みが恐怖でした
自己紹介が恐怖でした
吃音を治すために声優の専門学校に通っていたので2年間本読みと自己紹介のオンパレードでした
ため息つきすぎて普通の呼吸すらため息っぽくなっていました
出る言葉はネガティブなことばかり
自分はうまく話さないといけない!と思いすぎていたせいで焦りが生じて自分の思う通りに話せないとこの世の終わりかのように落ち込む
吃音からの脱出
吃音症からの逃れるためにはスキルでもなく
トレーニング法でとなく
環境でもなく
まずは自分を責めない
責める必要がないことを知ることからスタートです
僕は練習めちゃくちゃしました
専門学校2年間を終えて役者を6年やり舞台や映像、MC、ラジオなどをやってきました
努力めちゃくちゃしました
うまく喋る努力
吃音を隠す努力
でも吃音症は治りませんでした
今だからわかります
頭の片隅に絶対に吃音があるからです。
頭にあるもなって自分にとって良くも悪くも形になっちゃうんです
僕は諦めました
吃音を治すことを
自分自身が吃音持ちだってことの自覚を捨てました
僕はほぼ克服しました
うまく話すことに重点を置くのではなく目の前の人からいかに笑顔を引き出すかを考えたからです
意識を自分から離したんです
まったくもって簡単ではありませんでしたが少しずつそうなりました。
1400人の前でMCもやりました。
だいぶ時間はかかりましたが喋れるきっかけになったのは
こだわるのをやめてからでした
吃音症で苦しい思いをしている方に向けて書いていますが
無理しなくていいんです
もう十分やってます
苦しまないでください
安心してください
絶対に自分の思う通りのようになりますから