3歳の娘が高熱でけいれん!? どういたらいい!? 「アデノウィルス対処法」
夜に嘔吐。
落ち着き寝たら朝方40度超えの発熱。
意識を失い身体がけいれんし始めた。
呼びかけにも応じない。
嘔吐物が喉に詰まらないように身体を起こして背中をたたく。
目が上向いて戻らない。
必死に呼びかける。
救急車が到着するまで10分とかからなかった。
少し落ち着きを取り戻したが様子がおかしい。
意識も戻り喋りかけてくるが、口が動いていないため苦しそう。
動かしていいかわからないから声をかけながら頭を撫でることしかできなかった。
そのまま救急車へ。
乗車するも診てもらえる病院が見当たらない。
高熱が続いて体が震えている。
「今体の中で悪いものと戦うために熱を自分で上げてるんです」と救急隊員。
0〜6歳まではまだ脳が未発達のために高熱で痙攣する熱性痙攣はよく見られる症状らしい。
「初めては怖いですよね」と慰めの言葉を使ってもらうが、初めてじゃなくても子どもが目の前でけいれんを起こしている姿を見るのはとてつもなく恐ろしい。
病院が見つかり急いで向かうことに。
普段外から見る救急車は街の中の風景でしかなかったが、実際に中から見ると本当に必死になって助けようとしてくれてるのがわかる。
到着して妻が娘と診察室へ入って僕は遠く離れた待機室へ。
今では、決まりとして患者の保護者は1人しか付き添えない。
電波も著しく弱い静かな場所に残された僕は、しばらくの間一人になった。
この時間が心細くてたまらない。
お医者さんもいるし、心配はないことがわかってはいるがソワソワする。
まだ痙攣する娘の姿が脳裏に焼き付いている。
どれくらい時間が過ぎたかはわからないが、呼ぶ声が聞こえた。
検査が終わって泣きじゃくった跡がある娘がそこにいた。
熱を下げるとんぷくだけもらって家に帰った。
検査の結果はアデノウィルス感染による発熱。
喉の痛みを訴え始めた娘は、水分も摂ることが困難になる。
アデノウィルスはまだ薬が開発されていなくて自然治癒しかないと言う。
夫婦は仕事のスケジュールを合わせて娘の側にいる事にした。
何も食べられなくて泣く娘。
可哀想で仕方ない。
あと数日。食べると嘔吐を繰り返す。
絶対に治るから。安心して。
アデノウィルスに感染した娘
先日3歳の娘がアデノウィルスに感染しました。
感染経路はわかりませんが、「プール熱」と呼ばれているアデノウィルスは水辺で感染することが多いそうです。
種類が50以上あるウィルスで感染した部分によって症状が異なるとのこと。
娘の場合は嘔吐が1回あったので腸への感染を疑われましたが、喉の違和感から喉に感染したことがわかりました。
咳や唾で感染することも少なくないアデノウィルスは、去年も感染したことを思い出しました。
娘の目が赤くなっていることに気が付き眼科へ連れていきました。
自分で訴えられない子どもが病気になったら
当時2歳の娘は痛みに鈍感で自分から訴えることはしませんでした。
目へ感染したアデノウィルスは、他者への感染力も強いため僕自身も「結膜炎」なりました。
一番恐れていたのは、自分で痛みや苦しさをなかなか伝えることができないことでした。
高熱すぎるとハイテンションになるため元気に遊ぼうとします。
会話が成り立つようになってきた3歳だからこそ、少しは痛みを共感することが出来ました。
高熱のために痙攣を起こす高熱性痙攣は0〜6歳の子どもがよくなるそうです。
6歳まで‥‥あと3年もあるの‥‥?
救急隊員に聞いた「子どもがけいれんを起こした時の対処法」
痙攣を起こした時の対処法を聞いておこうと思って質問をしました。
吐瀉物(吐いたもの)が喉を塞がないように寝たまま横にしたり起こして背中を叩いたりしてとにかく呼吸の確保を大切にするのだそうです。
・横向きに寝かす
・背中を叩いて嘔吐しそうなら促す
・口の中に手は入れない
・意識が不安定の場合は呼びかける
けいれんの仕方を観察することも念頭に入れます。
・手を伸ばし力が入っている
・手を何度も動かしている
・目はどこ向いているのか
・何分間けいれんしていたのか
2〜3分の痙攣の場合はまだ問題になることは少ないそうですが、20分と長くけいれんが続くのであれば違った対処が必要になります。
そうなる前に子どもの様子がおかしいと思ったら迷わず救急車を呼ぶことです。
・一番大切なのは救急車をすぐに呼ぶこと
警察に電話しても救急車は呼べる
咄嗟の時は3桁の番号も思い出せないのが人間なんですよね。
119なのか110なのか!どっちだっけ!?
「110番が警察」「119番が救急車や消防車」
しかしもし迷ってしまったらどちらでも大丈夫です。
警察と消防局は連携していてどちらも連絡ができるようになっています。
子どものアデノウィルスは感染力が強いため保護者さんが移らないように気をつけなくてはいけません。
・お風呂は一緒に入らない
・タオルなど水回りのものを共有しない
・子どもの咳をまともに浴びない
とは言いつつも世話にしなくてはいけない年齢でお風呂のことや嘔吐物やオムツ、咳などは避けられません。
保護者が気をつけるべき点
・よく手を洗う。
・うがいを欠かさない
・子どものものや接触した部分に触れたのであればその手で自分の顔などを触らない
2〜3日で治ると言われているアデノウィルスはこの数日が勝負です。
前もって情報を得ることによって不安も少しは和らぐかもしれませんね。