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登山に潜む危険!

5年ほど前から登山を趣味にし、月に2〜3回山に登っています。基本1人で登ることが多いですが、何度か山は危険だなぁと感じたことがありましたので、これから山登りをされたいという方に参考になればと思い、登山に潜む危険をまとめてみました。

①登山道を間違えた時の対応
秋から冬にかけての登山は、枯れ葉で登山道が隠れてしまい、途中で道がなくなってしまっていることも多いです。道が消えてどちらに進んでいいのかわからないときに、自分でなんとなくこっちだなあと進んでいった方向はまったく違っていて、5分ほど歩き何か様子がおかしいと思い、来た道を引き返しました。引き返すと人が他の道を歩いている姿を見て、自分が間違えた方向に行ってしまったことを認識しました。
ポイントは、途中で道がなくなってしまった場合には、後続の人が来るのを辛抱強く待つこと。もし、間違えた方向に行ってしまい、おかしいなぁと思ったら、すぐに来た道を引き返して人が来るのを待つことです。
今回も、もし5分ではなくそのまま30分以上歩いていたら来た道を引き返すことも難しかったかもしれません。そうすると山の中で迷走し、暗くなり、遭難してしまうということがあるかと思います。

山道はわかりにくい

②各所にある標識に目を配ること
登山道には普通各所に行き先を示す標識があります。山によっては、標識が小さく気付かなかったり、木々や葉っぱに隠れていたりします。標識を見ないで別のルートを歩いていてしまっていることが度々あります。ルートが2つ、3つに分かれている分岐点は特に要注意です。多くの登山者が歩いているルートなら大丈夫だろうと一緒に行ってしまうと、隣の山への縦走ルートでかなりの長時間コースだったりします。

行き先の示す標識に目を配る

③スマホで使える登山専用のデジタル地図の活用
街で迷った時に使うYahoo地図やGoogleマップは山の中ではまったく役に立ちません。自分が一番頼りにしているのはデジタルの「mapple 山と高原地図」です。有料ですが、登山道が全て細かく網羅している登山専用地図です。なんと圏外でもオフラインでも使えるから安心です。どこを自分が歩いているのか、現地点の位置が解ります。コースタイムや水場、登山道の状況など現地で登っている人に一番役立つ情報が見られます。これを持っていれば道に迷った時も助かりますし、あとどれぐらい歩けば目的地に着くのかがわかりますので、ペース配分も上手にできます。

「山と高原」の地図画面 左下の現在地ボタンを押すと現時点の位置がわかる

④初心者はなるべく登山者の多い山を選ぶ
自分は時々、登山者がほとんどいないマイナーな山を登ったりします。登山道がしっかりとしていれば安心なのですが、マイナーな山ほど登山道が途中で曖昧になっていたりします。人も少なく、一人で歩いていると、本当にこの道でいいのか?と途中で不安になったりします。登山経験の少ない方は、登山客の多い山から登ることをお勧めします。

⑤落ち葉に足を取られないように
雨が降った翌日など、道の落ち葉はとても滑りやすくなっていたりします。自分も何度か足を滑らせて尻もちをついたり、道の脇の方で滑落しそうになったこともあります。
登山靴は当たり前で、特に雨模様時など足元が悪そうな場合にはフックがしっかりかかる登山靴が必須です。あとはしっかりと滑らないように意識して歩くことです。

濡れている落ち葉には要注意!

⑥山の天候は変わりやすく、温度差が激しい
11月に標高1200mほどの丹沢の山を登りました。朝から快晴で登りは日差しも強く、次第に暑くなり、一枚ずつ脱いでいき、最後はTシャツ一枚で汗ダラダラで登っていました。ところが山頂まであと二キロというところで急激に雲が出てきて、風が強くなり寒くなってきました。山頂に到着したときは完全な曇りで冷たい風がビュウビュウ吹いていました。気温は急激に下がり、脱いだ服やウェアをもう一度着ましたが、それでもひどく寒く、昼食を食べるとすぐに下山することにしました。基本、山登りの服装は重ね着で、1枚多く持っていくのが良いかと思います。

⑦行動食と水分を多めに持っていく
山登りは体力を相当使います。肉体や精神だけではなく、脳も疲労します。歩いている途中に行動食で補給することはとても大切です。
自分の場合には、甘いものはチョコとドライフルーツ、酸っぱいものは、梅干しやレモンのお菓子、塩分は塩タブレットを持っていきます。登り道は特に、途中途中、少しの時間でも立ち止まって小休憩をとり、行動食を食べます。食べるか食べないかでだいぶ体力の消耗が違います。
水分は、毎回ペットボトル500mmの水を2本、ポカリスエット500mmを2本持っていきます。水は1本、山頂でのカップ麺やコーヒーに使いますので、1本の水は余りますが、暑い時には下り用のポカリが不足する場合があります。その時に水が1本余っていると安心です。夏の暑い時期の登山は水分補給をマメにしないと熱中症になる危険性があります。どうか予備に1本持っていくことをお勧めします。

いつもこのお菓子を携帯

登山は、実際に道に迷ったり、足を滑らせて転ばないと、本当に山の怖さを実感しないかもしれません。私の従兄弟は、ベテランの登山者でしたが、ひとりで雪山に登り、途中道に迷ってしまい、遭難死しました。奥さんと子どもを残して50過ぎの若さで。

山登りは、山頂での絶景の美しさ、登りきった時の達成感など、楽しみは多いですが、裏には命に関わる危険が必ず潜んでいることをこれからも肝に銘じて登山を続けていこうと思います。

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