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Photo by
macurocuo
自分の顔は可愛くないが…
さして可愛くもない顔に生まれた。
かと言って可哀想になるくらいのブスでもない。
昔はアイプチやら何やら使ってみたりしたが、頑固な一重は改善されない。
こけしみたいな目に団子鼻、その下にたらこを二つ置いてメガネをかければ私の顔が出来上がる。
しかも母にそっくりときた。
いつも誰からも母の顔を知っている人から
「まぁ〜お母さんソックリ!」
と言われる。
それだけでもとても嫌だった。
それに、母親の方が細身でたらこ唇じゃないだけまだマシじゃないか、と思っていた。
ただ、最近「美人には美人でいる事にお金がかかる」という事に気づいた。
もちろんお化粧やら何やらもあるんだけど、下手に美人だと記念写真とか残したくなる。
私は自分の姿をカメラで撮られる事なんてまっぴらゴメンだし、アルバムなんていう現物で残したくない。
ただ、そうじゃない人たちも多い。
SNSでキラキラアピールに余念がない方々は記念や、何やら旅行やらで写真を撮って、しかもそれをデータで持っておかないで、わざわざお金を払ってアルバムやら小物やらにするらしい。
確かに、美人は見ていて不快になる事はない。
しかし、世界に一つだけのアイテムとして存在したところで金銭的価値は(大概の人は)生まれない。
私のように資本主義に生きる人間にとっては美人でいる事は無駄なのだ。
見た目の美醜にこだわる暇があるなら、自分のやりたい事をしたい。