【2022年5月】文系未経験からのCCNA対策
はじめに
私は文系のIT未経験者です。
CCNAを取得した理由としましては、転職先の会社から勤務を始める条件として提示されたからです。
それでCCNAの対策をしようとしたところ、他の資格と比べて色々と厳しいことがわかりました。
まず、内容が本当に意味不明でした。
対策を始めるにあたって、最初は他の資格と同様に参考書を買って勉強していたのですが、全く頭に入ってきませんでした。
あと、CCNA自体が謎に満ちたものというのも厄介でした。
世の中にCCNAの対策noteとかがあまり出回っていなかったからです。
合格最低点や採点基準がよくわからない上に、過去問も公表されていないとなると謎が深まるばかりでした。
そんな謎に満ちた状態でCCNAを受けて、1回目は809点で合格まで16点足らずに落ちてしまいました。
落ちた後もCCNAに対する謎が深まるばかりで、不安は募るばかりでした。
危機感を覚えてノイローゼ気味になって猛勉強をした結果、10日後に再受験をして933点という合格最低点よりも108点も上回って合格することができました。
この経験から思うことが色々とあって、CCNA対策としてnoteを書いた次第です。
断じて言いますが、このnoteは世の中に出回っているどのCCNA対策の動画やネット記事よりも詳しいです。
もし、このnote以上の内容があれば、教えて欲しいくらいです。
なぜなら、僕自身がかなり詳しいCCNA対策と巡り会えなかったからです。
このCCNA対策noteは以下の方にオススメです。
前置きが少し長くなりましたが、解説を始めていきます。
理論とか根拠とかどうでもいいから、とにかくどのような流れで対策をすればいいのか知りたい方は、「まとめ」という形で全体の流れをまとめておりますので、目次から飛んでくださいませ。
CCNAの概要
CCNAとは
CISCO(シスコ)というアメリカのネットワークシステム機器とかをメインに手がけている会社が主催しているテストの一つです。
ネットインフラに関する民間資格の一つです。
ネットインフラ系の資格はネットインフラの実務を手がける場合に限らず、アプリ開発やデータサイエンスといった他のIT系の実務をこなす上でも持っておいた方がいいと言われています。
試験の申し込み方法
こちらのCisco Systems::ピアソンVUEというサイトから申し込めます。
https://www.pearsonvue.co.jp/Clients/Cisco.aspx
アカウントの登録方法はこちらのサイトをご参照くださいませ。
試験日についてですが、CCNAはテストセンター形式となっているため、試験はほぼ毎日受験することが可能です。
また、自宅のPCを使ってのテストにも対応しています。
受験料
受験料は36960円(税込)となっています。
民間の資格だからか、ITパスポートや基本情報技術者と違い、値段がかなりお高めになっております。
受験をする理由は上司に勧められたり、自己啓発とか色々かと思いますが、受験料がバカ高いので、他の資格でも良いのであれば他の資格を検討するのもアリです。
合格最低点
825点/1000点となっております。
これだけを見ると、8割以上も点数を取らないといけないと思うかもしれません。
しかし、300点は名前やら受験の同意をした時点で与えられます(TOEICと似たような形式)。
ですので、実際は525点/700点となります。
それでも、7割5分も取らないといけないのかと思われるかもしれませんが、実際は5割5分以上解答できれば合格できます。
理由はこちらのスコアシートになります。
これは、私が1回目に落ちた時のスコア分析シートです。
この時のスコアで809点でした。
全体を見ていただけたらわかる通り、トータルで5割弱くらいしか解答できていないのがわかるかと思います。
5割弱くらいの解答なのに、スコアは809点で合格最低点にわずか16点足らずの結果となりました。
このスコアシートを踏まえると、実際の合格最低点のラインは全体の5割5分以上の解答率と言えます。
5割5分以上となれば、他の資格と比較しても妥当なラインと言えます。
他の受験者の合格体験記とかを見ていると、自分が想像していた以上に点が取れたという感想が多い理由です。
実際に私も1回目のテストの際は3割くらいのデキかと思っていたのですが、実際の点数が自分の想像をはるかに大きく上回っていた(809点)ことに驚きと混乱を隠せませんでした。
そして、最後まであきらめずに集中力を保ち続ければよかったと後悔したものです。
CCNAの難しさ
身近な分野ではない
何かを勉強するにあたって、自分の生活に身近な知識であったり、想像しやすい話であれば、比較的理解しやすいです。
記述されている内容がどういったことが書かれていて、他の内容とどう絡んでいるのかがイメージしやすいからです。
しかし、CCNAは全くと言っていいほど、生活に身近な話ではないです。
たとえばの話、「VLAN」という単語一つ取っても、これだけを聞いてピンと来る人はまずいないでしょう。
他にも「STP」とか「輻輳管理」と言った普段の生活ではまずお目にかかれない単語や事象についての話が多く出てきます。
これらの内容を理解するのはかなり苦労します。
少なくとも、参考書を1回読んで理解できるレベルの話ではないことは確かです。
本番の問題が世間に出回っている問題よりもはるかに難しい
CCNAには対策本としての問題集があったり、後述するPing-Tという問題集のサイトがあったりします。
これらの問題をやっていれば、本番でも似たような問題が出てきて点数が取りやすいのでは?
と思われる方が多いかもしれませんが、違います。
断じて言いますが、本番の方がはるかに難しいです。
単語の説明に関する問題とかでも、問題集にもPint-Tの解説にも書いていないような話が普通に選択肢の中に出てきます。
CLI(コマンドライン)を選ばせる問題にしても、見たことがないようなコードが選択肢に出てくるのが当たり前です。
Cisco側がCCNAの難しさを保ち続けたいのかどうかは知りませんが、本番の問題の難しさは世間一般に出回っている問題よりもはるかに難しいというのは知っておいた方がいいです。
過去問がない
過去問をやればある程度の傾向がとらえられて、本番の試験がどのようなものなのかを予想できると思われるかもしれませんが、残念なお知らせです。
CCNAの過去問は公表されていません。
ITパスポートや基本情報技術者であれば、公式に過去問がネットのホームページに載っていたりしますが、CCNAはどこにも記載されておりません。
ですので、本番の問題がどのような問題なのかを知らないまま本番の試験に臨むことになるワケです。
これは受験してみたらわかるのですが、かなり厄介です。
まず、今まで見たことがないような高難易度の問題のオンパレードにビビります。
かつてないくらいの緊張に襲われ、さらには時間に余裕がないことにも気づき、焦りは増す一方。
こうなってくると、正常な判断をするのも難しくなってきます。
本番クラスの問題を事前に解くことができないため、傾向がつかめず、本番になってかなり焦ることになるのも、CCNAの難しさの一つです。
ちなみにですが、私は2回CCNAを受験したのですが、いずれも全ての問題を解答した時点でテスト時間残り5分でした。
このことは、特典でもある「合格体験記」に別途詳しく書いております。
採点基準がよくわからない
CCNAの最低点は825点/1000点です。
でも、実際はスコアシートで示した通り5割5分くらいのデキで合格できたりします。
この話を聞いただけでも、ワケがわからないと思われる方が多いでしょう。
どうして、合格最低点と正答率がリンクしない結果になるのか?
色々意見があるところですが、部分点はあるかと私は考えてます。
CCNAには「ドラッグアンドドロップ」と言って、5つくらいある説明文に合った正しい用語や知識を選ばせる問題があるのですが、それぞれに点数が設けられていると考えています。
しかも、この手の複数の選択肢を選ばせる問題自体、配点は高めだと考えられます。
理由は部分点の存在があるからです。
他にも問題のそれぞれの選択肢ごとに点数が設けられていることも考えられます。
スタティックルートを選ばせる問題なんかで言えることですが、途中まで正しいコードを選択できていれば、部分点として点数が与えられているように思います。
この話はあくまで推測です。
ただ、部分点も含めて全体の5割5分を解答する気持ちで挑むのとそうでないのとでは、精神的な余裕に雲泥の差が出るのは確かです。
部分点の存在は信じるのが吉です。
見直しができない
ITパスポートであれば、問題をすべて解答した後に気になった問題に戻って見直しができるシステムになっているのですが、CCNAは違います。
CCNAは後戻りしての問題の見直しができません。
なぜなら、CCNAの試験は問題の使い回しがされているからです。
同じ図を用いた問題が試験の中で2回出てくるということもざらにあります。
そうなってくると、問題を解いていくうちに今まで解いてきた問題の解答が間違っていることに気づくこともあるでしょう。
Cisco側としてはこのような事態を避けるために問題の見直しができないシステムを採用していると思われます。
これだけを聞くと、1問にかかるプレッシャーがとんでもないと感じると思われる方がいるかもしれません。
しかし、メリットもあって問題が使いまわされているということは、1つの知識で複数の問題に解答できる可能性もあるということです。
どのような問題と巡り合うかどうかは運次第ではありますが、見直しができないということと問題は使い回しがされているということは知っておくと良いでしょう。
合格までのロードマップ
概要を書くと以下の通りとなります。
Udemy動画を観る※土日、もしくは2、3日以内に
試験対策となると、とりあえず参考書を買って始める方が多いと思われます。
しかし、CCNAは冒頭で説明した通り理解するのがかなり難しいです。
参考書を1回一通り読んだだけで理解できる人はほとんどいないでしょう。
そこで、オススメしたいのがUdemyという有料の講義動画のサイトのこちらの講義です。
この講座が非常にわかりやすいです。
CCNAの全体の流れとか構成を把握するのに最適な講座と言えます。
全体で30時間もある長い講座ではありますが、倍速で観れば時間を短縮することが可能です。
私は1.5倍速で観ていたので、20時間ほどで観てました。
お値段の方ですが9000円で、しかもセールは一切しておりません。
(Udemyは講座によってはセールが行われており、9割くらい安く講座が買えることもある)
この値段を聞くと高いと思われますが、個人的には買う価値は十分にあります。
なぜなら、私が買った動機は参考書を読んでも全く理解できなかったからです。
しかも、1冊丸々目を通すのに20時間くらいかけたにも関わらずです。
最初から参考書を買わずにこの講座を受ければよかったと後悔したものです。
そして、注意点があります。
なるべく日数をかけずに観てください。
なぜなら、人間は忘れてしまう生き物だからです。
学んだことをすぐにアウトプットしないと知識が定着しません。
理想的な流れですが、土日に講座を一気に観て、その後は毎日2時間くらい後述するPing-Tの問題をやり続けるといった感じです。
この流れが最短で合格する上ではすごく効果的です。
Ping-tを最低3周
こういう声をよく聞きます。
これだけを聞くと、Ping-tって対策にならないのではないかと思われがちですが、そうではないです。
Ping-tとは
Ping-tとはオンラインで解答する形式のCCNAの問題集です。
問題の数は1050問以上あり、随時追加されており、私が勉強していた1ヶ月くらいの間にも10問くらい増えてました。
問題はおそらくは、最新のCCNAの問題の傾向を見て追加していると思われるので、問題集のクオリティとしては一番です。
他にもPing-Tの優秀な点を挙げると、解説が非常にわかりやすいです。
間違えている選択肢の理由もきちんと解説しているところが素晴らしいです。
後ほど紹介しますが、通称白本と呼ばれている「CCNA 完全合格テキスト&問題集」の章末の問題には解説が一切なかったりします。
ですので、間違えている選択肢の理由もきちんと説明しているPing-tはすごく優秀な学習ツールと言えます。
さらには、参考資料もかなり優秀でわかりやすいです。
特に、ややこしいWPAとかのワイヤレスLANのセキュリティ規格とかの違いを表形式でまとめているところが素晴らしいです。
問題慣れ及び知識を深めるためには、Ping-tを絶対にやりましょう。
ちなみにお値段ですが、サブスクリプション形式になっており、1ヶ月2,400円〜となっております。
後ほど詳しく解説しますが、Ping-tは短期決戦で挑んだ方が絶対にいいです。
なので、2ヶ月とか3ヶ月プランで利用するのではなく、1ヶ月プランで申し込むようにしましょう。
Ping-tだけをやって大丈夫なのか?
CCNA対策でよく言われる話が、Ping-tだけをやっていて大丈夫なのかという話です。
結論、大丈夫です。
これから説明する通りにPing-tの問題をやっていけば、CCNAが求める「本質的な理解」ができるようになります。
私自身、Ping-t以外にも白本と呼ばれる「CCNA テキスト&問題集」をやったことがあるのですが、白本に載っているような重要単語はほとんど出てきませんでした。
強いて言うなら、アドレッシングとCAMテーブル(MACアドレステーブルのこと)くらいです。
ですので、重要単語の説明も含めて、Ping-tをしっかりやり込めば、本番で合格できるくらいの学力は身に付きます。
最低3周は回す
なぜ、3周なのかというと、3周回すと合格ラインでもある「全体の解答率90%前後」に届くか届かないかの解答率になるからです。
動画を観た後に実際に問題を解いてみても、ほとんど解けないです。
以下は私のケースですが、多くの人は同じようなスコアで推移していくかと思います。
どれくらいの密度で勉強したかで多少のスコアのブレはあるかとは思いますが、毎日100〜200問くらいやっていれば、このようなスコアで推移していくかと思われます。
記憶力や理解力が優れている人であれば、3周目の段階で90%前後で安定することもあるそうです。
問題を解く際の注意点
Ping-tを解くにあたって、当たり前のように言われることが丸暗記はNGということです。
理由は丸暗記だと、CCNAが求めている本質的な理解に届かないからです。
では、本質的な理解をするための問題の解き方とはどういう解き方なのでしょうか?
一つは、解説と参考資料をきちんと熟読して理解すること。
もう一つは選択肢が正しい理由を理解した上で解答することです。
順に説明します。
一つ目の「解説と参考資料」を読むというのは、先ほども説明した通りPing-tの解説と参考資料が優秀だからです。
中には「CCNA 完全合格テキスト&問題集」といった参考書よりも詳しい解説や参考資料が載っていたりします。
しかも、端的に書かれているから読みやすいです。
なので、解説と参考資料に書かれていることを十分に理解すると、本質的な理解に近づくことが可能です。
もう一つの「正しい理由を理解した上で解答」するというのは、一問一問解答するにあたって、きちんと自分の中で根拠を持ちながら解答するということです。
正解の選択肢はもちろんのこと、間違った選択肢に関しても、何に関することが書かれているのかをきちんと理解したり、間違いの理由をきちんと理解しておくことが重要です。
具体的にどのように解答していくのかというと、理解があいまいだと思った問題の番号を問題を解きながらメモしていくことです。
たとえば、14番と53番の問題が怪しいと思ったらメモをしておき、問題を解き終わった後に正解不正解問わず確認するといった形です。
やりがちなのですが、正解の問題に関しては慢心に浸ってしまうためか、ついつい解説とか見ずに問題をスルーしてしまう人が多いです。
きちんと理解するためには、目先の正答率にとらわれず、あいまいな理解の部分を潰していくことが大事になります。
これら2点を踏まえて問題を解くとどれくらい時間がかかるのかという話ですが、目安は以下の通りです。
尚、問題の解答時間も込みです。
解説や間違えている選択肢も踏まえて理解するとなると、かなりの時間がかかることがわかるかと思います。
大体3周するのに70〜80時間はかかると言ってもよいでしょう。
また、Ping-tの解説や参考資料を見ても分からない部分につきましては、Udemyの動画を見返したり、先ほどから紹介している通称白本と呼ばれる「CCNA 完全合格テキスト&問題集」を見返すと良いでしょう。
値段はお高めですが、Ping-Tの解説を読んでもよくわからなかったり、動画を見返すのが面倒という方は、参考書として一冊は持っておくといいでしょう。
章末に掲載されている問題については解説が書かれていなかったりと不親切な部分が目立つものの、参考書としてはすごく詳しく書かれています。
ただ、Udemyの講座なしでいきなりこの参考書を読んでも理解するのはかなりキツいです。
合格の目安は全体で90%前後
Ping-Tを3周したら、大概の人はPing-Tの模擬試験を受けるかと思います。
冒頭で述べたように、模擬試験で90%以上のスコアを叩き出したにも関わらず落ちてしまう人が多いですが、理由は模擬試験だからです。
模擬試験で90%以上だと合格する確率が高い状態とは言えません。
全体で90%以上を目指してください。
なぜかというと、模擬試験の出題には偏りがあるからです。
Ping-tの模擬試験は1050問の問題集からランダムで100問出題される形式となっております。
本番レベルの全く新しい問題が出題されるワケではないことに要注意です。
それだったら、模擬試験をひたすら繰り返せばいいと思われるかもしれませんが、出題がランダムなので同じような問題に何度も出くわすことになります。
そうなると、やっていない問題の知識はどんどんぬけていきます。
つまり、理解があいまいになっていくということです。
これこそがPing-tの模擬試験の落とし穴です。
CCNAの本番の試験は本質的な理解力がないと、受からないように出題されます。
問題文からして、今までやってきたPing-tの問題とは異質な感じになっています。
そのような状況で本質的な理解に届いていなかったり、記憶がうろ覚えのような状況になると、冷静に問題を解くことができないです。
そして、Ping-tの模擬試験ではスラスラ問題が解けていたにも関わらず、本番では時間との戦いになった挙句、落ちてしまうという事態になってしまうのです。
全体の解答率が90%以上になるまで問題を周回する
CCNAの対策動画やネットの対策ページなんかを見ていると、模擬試験で90%くらい取っても不安だったら、間違ったところをやり直すだけでOKと書かれていたりします。
はっきり言いますが、それは甘えです。
間違った箇所をきちんと理解すれば、問題集全体を理解したと考えるのは勘違いです。
なぜなら、人間の記憶は刻々と失われていくからです。
以下のグラフを見てください。
エビングハウスの忘却曲線を元にした復習の重要性を描いたグラフです。
このグラフを見ていると、3周Ping-tの問題を周回しても知識が定着しないということがよくわかるかと思います。
少なくとも、想像よりはるかに速いスピードで記憶が失われることが伺えます。
では、模擬試験で90%を取る人がなぜ受かるのか?
それは「ピーキング」がうまいからです。
「ピーキング」とはスポーツの現場で使われている言葉で、試合の本番で自分のコンディションをピークに持っていくことを言います。
CCNAとかの資格の勉強でいうと、オレンジの下矢印がある山の頂上に当たる部分がピークとなります。
このピークのタイミングで試験を受けるかが、CCNAで合格する上で一番大事なポイントとなります。
模試で90%以上取れたにも関わらず落ちたという人は、おそらく前日ではなく、3、4日前に記録したものと思われます。
3、4日も経てば、グラフが示す通り記憶力がかなり失われるのがわかるかと思います。
本番になって理解があいまいになるのも納得です。
かく言う私も1回目の試験では「ピーキング」に見事に失敗しました。
本番の5日前くらいに模試で90%以上取ったことに安心してしまい、それからは本番まで毎日模試を2回しかしませんでした。
模試2回もやれば十分じゃないかと言われるかもしれませんが、そうではないです。
なぜなら、先ほど述べた通り模試の問題に偏りがあるからです。
何度も答える問題がある一方で、全く見ない問題が出てくるのも事実です。
模試で全く見なかった問題に関しては、言うまでもなく忘れます。
そして、そんな忘れた記憶というか隙を見事に突いてくるのがCCNAという試験なのです。
以上を踏まえると、試験の前日に全体で90%前後を記録した上で、模擬試験でも90%以上を記録して本番に臨むのがベストと言えます。
試験の2、3日前で全体の理解が怪しいと判断したら、試験日を変更しましょう。
もし、ピーキングに失敗して、試験の5日前くらいに全体で90%を記録した場合はどうするか?
試験日まで可能な限りPing-Tを周回してください。
模擬試験に甘えて安心感を得てはダメです。
ギリギリまで周回して、記憶力をピークに持ってくるようにしてください。
それだけ人間の記憶力はすぐに失われるというのは意識しておいてください。
ここで意識するのは2点。
問題を解く流れ(まとめ)
模擬試験はやらなくて大丈夫です。
本番
目標は5.5割〜6割
合格最低点が825点/1000点となると、どうしても8割以上の解答率が求められると思い込んでしまい、プレッシャーになってしまいます。
しかし、実際は最初の方で説明した通り5.5割〜6割程度の解答率で合格することができます。
しかも、部分点ありです。
実際の合格基準が頭に入っていると、最後まであきらめずに集中して問題を解くことができるでしょう。
私自身は、1回目の受験の時は8割以上解答しないといけないと意気込んでしまったため、途中で集中力が切れてしまい、投げ出し気味になってしまいました。
時間配分に要注意
Ping-tや他の問題集をこなしていると、本番も時間に余裕があるのではないかと思いがちですが、実際は違います。
どんなに理解を深めても時間はギリギリになります。
理由は今まで見たことがないような言い回しの文章の理解とかに苦労するからです。
世間では、「Cisco語」とか言う表現で、意味不明な言い回しをしてくるみたいに言われることがあるみたいですが、日本語として意味不明というワケではないです。
単純に問題文の内容がこちらの対策を上回っているのです。
こればっかりは、Ping-tプラス白本できっちり対策したにも関わらず出てくるので、どうしようもないところではあります。
中にはどうしても理解できない用語や文章で出題される問題もあります。
このような問題に関しては、適当に答えて飛ばすのが無難です。
先ほど述べた通り、全体の5.5割くらい解答すればいいワケですから、多少の問題は落とす覚悟で挑みましょう。
逆に解きやすいというか落としてはいけない問題と言えば、スタティックルートやダイナミックルーティングといったルーティングに関する問題だったりします。
これらの問題はひねりようがないので、本質的な理解ができていればあっさり解けたりします。
(私は1回目の時はルーティングの理解すらあいまいだったので、自信をもって解けなかった)
冷静さを保つ
当たり前のように思われるかもしれませんが、冷静に回答するのがすごく難しいです。
今までやってきた対策が無意味かのごとく意味不明な言い回しのオンパレード。
時間に余裕があると思いきや、時間に追われる展開を余儀なくされる想定外の難易度。
人をパニックに陥れさせるのに十分です。
冷静さを保つ上で意識した方がいいのが、ある程度問題を落としていいという余裕と、解ける問題が必ず出てくるという期待です。
100問が100問激ムズ難易度で絶対にわからないということでは決してないです。
体感的にはPing-tにも白本にも載っていないような問題は全体で10問程度です。
それ以外は時間をかければ解ける問題です。
ただし、時間配分はきちんと意識するのを忘れてはいけません。
解けそうな問題だと思いきや、予想以上に時間を食うようであれば飛ばすのも大事です。
とにかく、冷静さを保てるような心構えと立ち回りを意識しましょう。
落ちてしまったら…
点数次第ではすぐに受ける
もし、800〜825点の間で試験に落ちたのであれば、10日以内に再受験してください。
CCNAは冒頭で述べた通り、受験後の1週間以降であれば再受験が可能です。
理由は以下の成長曲線にあります。
大学受験とかをされたことがある方は見たことがあるかもしれませんが、成績は直線的ではなく二次関数的に曲線を描いて伸びていきます。
試験に惜しくも落ちてしまった人はブレイクポイントを過ぎて急激に伸びている途中のケースが多いです。
私自身も1回目は809点で惜しくも落ちてしまいましたが、10日後には933点で合格しました。
間違いなく1回目の時点で、ブレイクポイントを過ぎて急激に伸びる途中の段階で落ちたと言えます。
ですので、800〜825点で落ちてしまった人は次に紹介することを意識して、なるべく日にちを置かずに再受験してください。
800点未満の方は残念ながらブレイクポイントに到達できていないです。
まだまだ本質的な理解に届いておらず、合格するまでに時間がかかると見た方がいいでしょう。
おそらくは、Ping-t全体の解答率も90%よりもはるかに低いのではないかと思われます。
その場合は焦らずにじっくり勉強して、知識の定着を図りましょう。
ただ、いずれにしても、次に説明することを意識することには変わりないです。
Ping-tを周回して全体で90%以上の解答率を目指す
落ちてしまったら、Ping-tの全体の理解度が足りない可能性があります。
再度、Ping-tを周回して全体の解答率が90%前後になることを目指してください。
ちなみに、私のケースを話すと試験に落ちたその日に、Ping-tを200問くらいしてみたのですが、解答率は83%くらいにまで落ちていました。
模擬試験に甘えてしまった結果です。
とにかく、あいまいな理解を潰すことを意識することを心がけましょう。
あと、これは私の感覚ではありますが、Ping-tの全体の解答率と実際のCCNAのスコアは以下の通りだと考えています。
もちろん、丸覚えではなくこれまでに説明してきたPing-tの勉強法を踏まえた上での話です。
時間に余裕があれば、白本をやる
これはどちらでも構わないのですが、試験に対してより自信をもって臨みたいのであれば、先ほど紹介した白本を買って勉強しましょう。
この参考書のすばらしい点は内容の詳しさもさることながら、用語を日本語と英語の両方で紹介している点です。
CCNAは英語でも実施されており、英語の問題文を翻訳して出題している形式となっております。
そのため、たまに英語での表現がそのまま残っていたりします。
たとえば、NATの分野で一方向NATのことをOutbound NATと表現していたりします。
英語に強い人であれば、なんとなく理解できるかもしれませんが、英語が苦手な人にとっては意味不明になるかと思います。
ましてや試験はかなりギリギリの状況になりますので、余計に理解できなくなります。
ですので、試験に対してPing-tだけだとどうしても不安という方は白本を手に取ると良いでしょう。
ただし、Ping-tをやった後にも関わらず、知らない単語が多くて妙に焦ることにもなりかねないので、よっぽど試験に対して時間的余裕と不安がある方以外は手に取る必要はないです。
この参考書に書いてあるPing-tにも載っていない重要単語が出題されまくるということはないからです。
原則、Ping-tの知識だけで十分です。
まとめ
CCNA対策の全体の流れは以下の通りとなります。
最後に(特典あり)
長々となりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
少しでもみなさんの学習の手助けになれば、幸いです。
本質的な理解があれば、CCNAは合格できる資格なので、ここで述べた学習方法を実践して1回目で合格できることを願います。
なお、特典がございます。
私のCCNAの合格体験記となります。
私は文系未経験からCCNAを受験しております。
約1月半の間に無駄な勉強とか、こうしておけば良かったとか、点数が伸び始めたとか色々と感じるところがありました。
このnoteに書いてあることは表側の話であって、裏側の話ももちろんあります。
合格体験記を読めば、より詳しく合格への最短経路を知ることができるでしょう。
また、他の資格を勉強する際の参考になることは間違いないです。
合格体験記もCCNA対策note同様に濃い内容になっていますので、是非とも手にとっていただくことをオススメします。
ただし、条件がございます。
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