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祖母の三回忌におもう

法事。祖母の三回忌。

訃報は4月1日だった。
春らしいよい天気で、満開の桜と花びらが舞う日だったのを覚えている。
なぜか「祖母らしい」旅立ちの日だと思った。

元気で長生きだった祖母。数え年だと101歳。
とってもしっかりしたおばあちゃん。
私にとっては、いつもニコニコ優しく明るいおばあちゃん。家ではいつも動いていて、ゆっくり座っているのをあまりみたことがない。いつも元気に動き回っている。戦争を生き抜いてきた世代は強くたくましいと思う。

私がまだ小さい頃。
昭和。
祖母の職場へ父に連れていってもらったことを覚えている。
当時はスマホなんて勿論ないし、連絡もなく職場に直接の訪問。まわりの人も「お孫さんきたよ~」という感じ。2列に並んだ机で席について仕事をしている姿を思い出す。

あとから、小さい町工場の事務で経理をやっていたと聞いた。

今の私も数年前から異動となり経理関係の仕事をしている。経理の勉強をしてきたわけでも専門家でもないのに、出会ってきた人との繋がりとご縁で今に至る。
不思議な縁。

時が経っても亡くなった日に見上げた春の空と舞い上がる桜の景色は思い出す。
なんとなく見守られているような気がする。

祖母のように強く逞しく生きていくのは、無理かもだけど、頑張れる気がする。

祖母の思い出とともに、三回忌。
故人を偲ぶ。

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