モヤモヤ期間は「良くない時間」ではなくて「大切な時間」〜ウィリアム・ブリッジズの転機の理論〜
こんにちは、キャリアコンサルタントKです。
今日はブリッジズの「転機の理論」についての解説です。
「モヤモヤ期間」は早く終わってほしい?
みなさんは「以下の状態」をどう思いますか?
「自分のキャリアをどうして良いか分からなくて悩んでいる」
「ショックなことがあって何も手につかない」
「新しいことをしなきゃと焦るばかりで、何をすれば良いか分からない」
多くの人はこうした状態をネガティブに捉えるのではないでしょうか。あるいはこうした状態を「早く終わらせたい」と思う人も多いと思います。
一言でいえば「モヤモヤした期間」ということになりますが...この「モヤモヤ期間」の重要性を説いたのがウィリアム・ブリッジズ(以下、ブリッジズ)です。
「終わり」と「始まり」はどちらが先?
ブリッジズの「モヤモヤした期間」の考え方を紹介する前に、もう1つ重要なブリッジズの考え方を紹介します。
私達は「何かを始めること」が好きです。時には「何かを始めなきゃ」と焦る時すらあります。
しかし、ブリッジズは「新しいことを始めるときには、まず終わりを処理することが重要」だと説いています。
つまり、終わりと始まりは「終わりが先」です。
先ほど「何かを始めることが好き」と言いましたが、一方で私達は「何かを終わらせることが得意ではない」です(あえて「嫌い」とは書きません)
それは、何かを終わらせる時には、痛みや喪失感が伴うことが多いからです。
例えば、新しい仕事に興味があるけど、今の仕事はやめたくない...今の職場の人間関係や環境を「手放すのが怖い」という感情があるかもしれません。
そして、何かをしっかりと終わらせることがなく、なんとなく惰性で始めてしまいます。
「けじめをつける」という表現ができるのかもしれませんが、ブリッジズは「新しく育つものは、古いもので覆われた場所には根付かない」と述べています。
始まりの前にあるのが「モヤモヤ期間」
「終わり」の次にあるのが「始まり」かと思いきや、、、その間にあるのが「モヤモヤ期間」です。
この「モヤモヤ期間」をブリッジズの理論では「ニュートラルゾーン」や「中立圏」と呼びます。
ブリッジズはニュートラルゾーン(モヤモヤ期間)は、空虚感や喪失感を感じる一方で、自分の中での内省や洞察が進む時期だと言っています。
「休養の期間」であり、焦ることなく、じっくりと味わうことの重要性を説いているのです。
ニュートラルゾーンがあるからこそ、「本当は何がしたいのだろう」を考えることができますし、もし何かが始まってしまえば、ニュートラルゾーンにいる時のように「ゆっくりと自分を振り返ること」は難しいはずです。
モヤモヤ期間を悪いものだと思っていませんか?
モヤモヤ期間といういう名の「ニュートラルゾーン」は「悪いもの」ではありません。
むしろ「大切なもの」であり「必要なもの」です。
もし「何も進んでいない」「始めることができていない」と焦る気持ちがあるのであれば、進めるために&始めるために必要な「通過儀礼の期間」なんだととらえてみてください。
モヤモヤ期間があってこそ「始められる」ことを、ブリッジズは教えてくれています。
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キャリアコンサルタントK
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