#04 コミュニティ内のつながりと信頼関係の作り方|「オジマさん」を深掘り! 伊藤成幸さんインタビュー【後編】
こんにちは。新卒から13年勤めた大企業を辞めてPC1台で世界を飛び回るノマドマーケターになったあつみです。会社員の頃からコミュニティが好きで、社外コミュニティへ越境して外の視点に触れながらキャリアチェンジをしてきました。
コミュニティマーケティングの知見を深めるためにCMC_MeetupやCLS高知などいくつかのコミュニティイベントに参加しているのですが、今回それらを立ち上げた小島英揮さんを深掘りするインタビューをすることになりました!
インタビュー第1弾は、この企画を始めるきっかけとなった伊藤成幸さん(以下、ナリさん)です!
前編に引き続き、後編では昨年広島の#CMC_Meetupに参加した際に「小島さんみたいになりたい」とお話しされた意図はなんだったのか、詳しくお話を伺っていきます。
前回の記事はこちら
1.小島さんとの最初の接点
あつみ:ナリさんは小島さんとどのように出会ったんですか?
ナリさん: 2020年の秋ごろ、10年ぶりにバイクを買ったんですよ。そして、その頃勤めていた会社の同僚が小島さん主宰の『Weekend Night Riders』というバイク乗り仲間のコミュニティを紹介してくれました。
ナリさん:その同僚はFacebookで顔と名前が広く知られていてIT業界でかなり有名な人なんですが、彼が「自分はバイクに乗らないんだけど、IT業界の人たちが集まるFacebookグループがあるよ」と紹介してくれて。初めて「こんな濃いメンバーが集まるコミュニティがあるんだ!」と知ることになりました。
あつみ:それまでにもFacebookでつながりを増やしたり、いろいろなイベントに参加していたと思うのですが、コミュニティの違いはありましたか?
ナリさん: そうですね。前編でお話ししたようにバイクを買うまで、つまり2020年の秋までは知り合いとのつながりを軸としてコミュニティに参加することが多かったので、「バイクに乗るナリさん」としてコミュニティに参加していたという点が違いかもしれません。
そして、 2021年の1月に開催された『Weekend Night Riders』のイベントで初めて小島さんとリアルで会いました。
小島さんの名前は以前から聞いていたんですが、実際に会ったのはそのときが初めてでした。一緒に写真を撮りたいと思ったり、Facebookに投稿したいというモチベーションが生まれた瞬間でしたね。
あつみ:その後すぐCLS高知などにも行かれたんですか?
ナリさん: CLS高知に参加するまでには少し時間があきました。たしか2021年の10月だったと思います。この時も河野さんきっかけです。
河野さんがその当時働いていた会社に僕が転職したのですが、入社初日に何からはじめたらいいか聞くと「CLS高知というイベントがあるので、高知でリモートワークしてる予定があるんです。伊藤さんも高知行きませんか?」と誘ってもらったんです。
そのときは、なんでいきなり高知なんだろう?CLS高知って何?という状態だったんですが、とりあえずチケットだけ準備して高知に飛びました。
あつみ:なかなかめずらしいお誘いですね(笑)
ナリさん: そうなんですよ。チケットを取るにしてもCLS高知のチケットにはいろいろな種類があって、よく分からなかったので小島さんにFacebookメッセンジャーで「イベントの全体像を教えてもらえますか?」と聞きました。
そしたら、まずこのチケットを買って、前夜祭に参加して・・・と詳しく説明をしてくださいました。それでようやく全体像を把握して「なるほど、そういうことか」と、飛行機に乗り込んだのが最初の出来事でした。
あつみ:わたしは昨年初参加だったのですが、いろんなイベントがあって初心者にとっては複雑ですよね。とりあえず勧められるがままに全部チケットを買いました(笑)ある意味それが正解だったとも思います。
2.「小島さんみたいになりたい」と言ったのは?
■Facebookの友達の多さ
あつみ:CMC_Meetup 広島vol.1が開催された後、週末まで滞在して小島さん含め何人かで広島観光を楽しんだんですよね。その時の飲み会でナリさんが「小島さんみたいになりたい」とおっしゃったのですが、その理由を覚えていますか?
ナリさん:広島楽しかったですね。コミュニティイベントだけではなく現地の観光をして、さながら大人の遠足でした。
飲み会の時に「小島さんみたいになりたい」と言ったのは、つながりの多さについてだと思います。冒頭にも話しましたが小島さんもFacebookの友達の数が圧倒的に多くて、当時から4000人くらいでほぼ上限だったんじゃないかな。「なんだ、この化け物みたいな人は!」って(笑)。
あつみ:友達の数が上限に達するってすごいですよね。
ナリさん:そこまで増やすのは自分には難しいかもしれませんが「名前を覚えてもらえる人」を増やしたいという気持ちがあったんです。そういう象徴的な存在として小島さんを見ていました。
■共通体験を通じて関係性をつくる
あつみ:『Weekend Night Riders』の活動にはよく参加されてるんでしょうか。
ナリさん: 頻度はそんなに高くはないんですが小島さんが主催する「夜走る」イベントは基本的に参加しています。
あつみ:ここでの小島さんとの関係はCLS高知の時とはまた違うものなのでしょうか?
ナリさん:CLS高知の時と比べると、僕の立ち回りが少し違うかもしれません。CLS高知は参加者も多く、小島さんだけでなくさまざまな人とのつながり作りの場になっているのかなと。
AWSのコミュニティで小島さんと古くから付き合いがある人たちとの結びつきは嫉妬するくらい強いと感じるんですが、それとは異なる軸で共通点を作るとどうなるのかと思い、『Weekend Night Riders』にフルコミットするようになったんです。
あつみ:コミットした結果、何か変化はありましたか?
ナリさん: 頻繁に顔を出すことに加えて、バイクきっかけで何か起きるかもしれないと思いこのコミュニティ以外のイベントにもバイクで行くようになったり。バイクで一緒に走る時間は濃密なので、小島さんとも必然的に会話量が増えていきました。
あつみ:同じ時間を過ごすことでわかることもありますよね。
ナリさん:「小島さんみたいになりたい」って思ったのはロールモデルとしてそう感じたのか、まだよくわかりませんが、やっぱり「この人面白い!」と思った人と同じ体験をなぞったり、共有することが大事かなと思い、高知に行くときはバイクで一緒に行くっていうのは続けていきたいです。
▼CLS高知に参加してからのバイクのお話の続きはナリさんのnoteで!!
3.一番の思い出エピソード
あつみ:小島さんとの印象的なエピソードはありますか?
ナリさん:CLS高知が終わった日曜の夜に、イタリアンのお店でお説教されたことです(笑)
あつみ:お説教ですか?あまりそういう話を聞かないので、レアですね!
ナリさん:説教というか、小島さんと何人かと飲んでた時に、どなたかがが「高知を変えていきたい」という話をしたので、僕が「政治から入ったらいいんじゃないか?」と言ったんです。そしたら、「それは違うだろう」とご意見をいろいろいただきまして・・・。あれ?入り方間違えたな!って思いました(笑)
あつみ:ガチ説教じゃなくて良かったです(笑)「あ、火をつけちゃった!」みたいな。
ナリさん: そうそう、よくわからないけど火をつけちゃって2時間くらい話してました。それが一番印象に残っているかな。
あつみ:2時間も!?それは記憶に残りますね。でもなんか「それは違うだろう」って小島さんが言ってる姿は想像できる気がします。
ナリさん:小島さんなりの信念や哲学があるからそれがブレない感じですよね。
4.小島さんへの質問
あつみ:小島さんに聞いてみたいことはありますか?
ナリさん:2つあって、1つ目は小島さんってどうしても「成功者」イメージがあるんですよ。だから小島さんの失敗談をもっと聞いてみたいです。
あつみ:これまでのキャリアや実績を見るとそう感じる人は多いでしょうね。もちろん、苦労されたこともあるでしょうけど、なかなか出てこないので聞いてみたいですね!
そういえば去年のCMC_Meetup 名古屋のLT(ライトニングトーク)で小島さんが時間オーバーした話を聞いて、小島さんでもオーバーすることがあるのかと意外だったことを思い出しました。
ナリさん:そういう話をいろいろ聞きたいなって思うんです。
ナリさん:2つ目は小島さんとも話したことがあるんですが、小島さんって男女問わずコミュニケーションが上手だなと思っていて、世の中のおじさんからすると「どうやってるんだろう?」って思う人が多いと思うんですよね。特に異性とのコミュニケーション。どんなことを意識してるのか、参考にさせてもらいたいなと。
あつみ:私もそれ知りたいです!きっと再現性がある回答が返ってくるのではないかと。質問リストに入れておきます!
5.つながりを丁寧につくっていく
あつみ:今日お話を聞いていてナリさんが一番関心を寄せているのは「どうやってコミュニティの人たちと信頼関係を築いていくか」のようですね。
ナリさん: そうですね。それを若い時に知っていたらとは思いますが、ここから信頼を積み重ねていくとか、少しずつ関係性を作っていくという感じですかね。
あつみ:コミュニティの世界では年齢って本当に関係ないですよね。若いから信頼がないとか、ベテランだから新しいことにチャレンジしないとかもないですし。CLS高知などで出会う大人たちはみんな元気で面白い人たちです。
そんなナリさんは今後はどんなことにチャレンジしていくのですか?
ナリさん: 「個人として活動の幅をもっと広げたい」と思っています。
これまでみんなが知ってる有名な大手企業ではなく、自分一人で勝負してきたという自負があるので、ここに大手企業の看板を掛け合わせて見ようと現在のIBMに転職することにしました。
自分のブランディングという点でも「バイクに乗ってるナリさんが大手企業に入ったぞ?何が起きてるんだ?」と、ニュースを作ることもできたと思います。
あつみ:大手企業はリソースもあるのでできることが増える印象があります。IBMという看板を活用してナリさんの可能性を広げようとされているんですね。またぜひお話し伺わせてください。
今日はありがとうございました!!
いかがでしたか?
「小島さんみたいになりたい」というナリさんの言葉の中には「人とのつながりづくり」について知りたいという想いがあるように感じました。コミュニティの中での自分のアイデンティティを認識して、個人として関係を広げていこうとする変遷もとても興味深かったです。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
次回のインタビューもお楽しみに!
<関連リンク>
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<プロフィール>
今回お話をうかがった 伊藤成幸さん
大澤 あつみ(取材、編集)