人は美しいものに出会ったとき2種類の感動のしかたをする
デザイナーの吉田です!
GWに六本木のサントリー美術館で開催されている、佐藤オオキ率いるデザインオフィス・nendoとの共同企画・展示デザインによる展覧会、「information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美」に行ってきました!
人が美しいものに出会い感動するとき、2種類の感動のしかたに分かれるのではないかという仮定に基づき、左脳的なアプローチ、右脳的な感じ方の双方で、日本の美術をたのしんでみるという展覧会です。
2種類の感動
①作品の背景や製作過程、作者の意図や想いを知ることで生まれる感動(information)
②ただただ理由もなく、心が揺さぶられる感動(inspiration)
1つの展覧会で、2度たのしめる展覧会となっています。
展示フロアにはInformation?(白)とinspiration?(黒)の2つの入り口があり、どちらから入っても大丈夫でした。
inspirationの方から入っている人の方が多い印象です。
私も先に意図や背景を知る前の先入観がない状態で見てみたかったのでinspirationの方から見ました。
inspiration
あえて器の影だけ見せていたり、あえてアップでしか見えないつくりにしていたりと、ぱっと見る際の見せ方にも意図があるようでした。
具体的な解説が一切ないからこそ、いろいろな解釈が生まれそうでおもしろいです。
Information
Informationの方は壁一面に解説がありました。
さっき見たさっき見た作品の背景や制作過程、作者の意図や想いが詳しくびっしり書かれています。
作品も全体が見えるように、さっきとは違う角度で設置されているものが多かったです。
全部で27点でしたが違う角度で2回見たので、倍の54点の作品を見たように感じました。
一度両者を意識的に切り離すことで、そこから抜け落ちた価値や、重複した要素、そして浮かび上がる多くの矛盾に気づくことを狙いとしており、この左右脳の間に横たわる膨大なグレーゾーンの存在とその魅力を再認識してもらえることを期待しています。
とのことで
左脳的な美意識と右脳的な美意識に優劣をつけることが目的ではなく、あえて切り離した時にそれぞれに感じるものを体感してほしいということのようです。
普段自分がどのように見ているのか、無意識だった部分に気づきが生まれるおもしろい機会となりました。
6月2日までやっているので皆様もぜひ ^ ^
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