歯周病は治りますか? 愛を持って自分の歯をみよう。
こんにちは!あつこです。
「歯周病は治りますか?」
よくある患者さんからの質問です。
ズバリ答えます:歯周病は基本的には治りません
なーんやてぇい!?テンション落とすでない!あつこ!!
皆さま、すみません。
歯周病というのは、「歯周病菌」と血液の中の「白血球」との戦いによる結果なんですね。
みなさん、「戦争」を思い出してほしいのです。
戦争(戦い)の後、その土地は荒れますね。田畑は焼かれ、家も焼かれ、草木は燃やされ、川の水も澱むことでしょう。
復興するのにかなりの時間がかかります。
歯周病菌と白血球が戦いも似ています。歯茎がやられてしまうのです。
(最初は痛いなどの自覚症状がないところから始まるものもありますから)戦いが始まっているのに、そのまま放っておいてしまうことも。
そんな時は炎症が進みますね。表層にとどまらず、歯肉の骨(歯槽骨)まで炎症、破壊が進みます。人間が起こす戦争のあと、その国の土地が荒れていくことに似ていますね。
荒地からの復興:その場所から始まる何かがある。変わってしまった歯肉(土地)を好きになることから、真の再生は始まる。
歯周病に罹患した歯肉は、歯槽骨という骨が破壊され、いわゆる「歯茎の下がり」がみられることもあるでしょう。
「終わった・・」
「もうええんや。私の歯なんて」
「歯なんてもんは、50代以降は、抜けていくもんなんやろ・・」
いえ。違います。歯は、本来簡単に抜けるものではない。
エジブトのミイラにも歯はしっかりと残っていたり、私の患者さんにも80代90代で20本以上の歯がある方が多くいらっしゃいます。
「(歯石を取ってもらうたびに)歯石の下の自分の歯肉下りが気になるから、もう何もしたくないな」
「フロスをすると、詰め物が取れてしまう気がして、通したくないな。」
「血が出るから、歯間ブラシは通したくないな。」
→何か歯周病のためにアクションを起こすと、もっとトラブルが起きそう。
そんな風にお感じになっている方もいらっしゃるかも知れません。
愛着を持とう!自分の歯/興味を持とう!セルフケアのこと
荒れてしまった土地(歯肉)を完全に元に戻せなくても、見た目が変化した歯でも、これからのために、使えるようにお手入れする。
自分の中の理想ではなく、自分の今ある歯と向き合ってみましょう。
「案外、俺の歯、頑張ってるな。」
「60代にしては、いい感じじゃない?」
「こんなに噛めるんだから。少し黄色みがかってても良いやん。」
そう、大事なことは、今あるご自身の歯を100年時代とい言われる、私たちの未来のずーっと先まで残せること。
そこまでして歯を残す、その目的は??
何歳になっても、自分の歯で食事が出来ること
そうです。最後はこの目的があるんですね。
何本か歯を無くしても、残りの歯を大事にする。
歯を全て失っても、しっかり義歯を使っていく。
どうしても、歯の黄色さを治したいとか、ご相談したいときは、もちろんスタッフさん(歯科衛生士・歯科医師・助手さん)に聞いてみて下さい。
でも、一番素敵なことは、ご自身の歯で噛めること。
今の現状を、頑張ってきたお口を、歯を褒めてあげましょう!
そのためには体幹だって必要ですし、
歯周病は免疫力が関係しています。 しっかり食事をとり、運動する。
全身管理も必要ですね。
全身管理、私もまだまだです。運動、食事、頑張りたいところ。。
みなさんと一緒に私も、頑張ります!
→私も使っています。歯科医院で「フロスをとおしましょう」と指導を受けた方は、おすすめです。(これは歯間ブラシではありません)
→歯科医院で「一番細いタイプの歯間ブラシを通して下さい」とサイズを指定された方は、こちらもおすすめです。(これはフロスではありません)
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。