キレイに効くお話18アンチエイジング アキョウ

 先回お話をさせていただいた真っ黒な地黄(じおう)は、血管そのものを丈夫にする生薬ですが、血管壁をなめらかにするアキョウという生薬があります。これは、クロロバの皮を、加熱抽出して作られるゼラチンです。
 
 このアキョウは、古くは楊貴妃が美しさのために飲んでいたということです。また、少し前に某テレビ番組で、ガン治療でボロボロになってしまった50歳の女性の肌が、毎日アキョウを飲んでいたら、とてもきれいになったということが紹介されていました。
 抗がん剤は、血管をとてももろくさせる薬剤です。アキョウの血管壁をなめらかにする作用で、もろくなってしまった血管を建てなおして全身の血流状態が良くなり、肌が生き返ったのだと思われます。
 
 アキョウを飲むことにより、お肌がキレイになったり、髪のつやが良くなったという方がみえます。一般的には、コラーゲンの量が不足してくる40歳以上が適用です。また、骨の末端まで血液を行きわたらせるので、骨密度が低い方で骨密度が上がった方もみえます。漢方薬では、その血管壁をなめらかにする作用で、心臓のはたらきを高める炙甘草湯というお薬に使われたり、痔や子宮の出血を止めるようなお薬に使われています。

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