お加持教室4 体や心はどうしたいのかな?
初回に、体の気がどこで止まっているかみてみましょうとお加持でみることをお誘いしました。では、その先のお話しです。今、この人の体はどうしたいのかな?と考えてみて下さい。ご自分や一緒に住まわれているご家族だったら、どんな状態でどうしたいのか、およそ見当はつきますね。でも、みてみると「あれ?こんなところで気が止まってる、どうしたんだろう」という場合もあるでしょう。お加持でみるということは、その人の体や心を知ることなのです。
ご家族が、いらだっている時や気が詰まっている時に、家族だからこそできることはあると思います。でも、もう少し助けてあげたいと思うこともあるでしょう。そこで、落ち着かせるためには、止まっている気を感じながら、手を上から下に降ろしてみることが良いです。
その逆に、気分が下の方に落ちてしまっている時や、気が足りない感じがする時は、手を下から上に上げてみる。例えば、足の内股あたりや、ヘソ下かん元あたり(丹田とも言います)から、上げるようにしてみると良いです。
そして、体をめぐる大きな気の流れは、時計回りに回転をしています。それなので、気を流したい時に、止まっているところがよくわからなくても、手を人のまわりにゆっくりくるりと回してみる方法もあります。その時に、なるべく手で気をつかまえようとしながらしてみて下さい。このような人の気を動かすことは、動かしている方がわからなくても、動かされている方は「なんだか、楽になった~」とそれを感じる場合が多くあります。
そして、気を時計回りにまわす理由は、私たちの体の大きな流れが、右から上がって左に下がる回転になっているからです。これは、内臓の解剖図を見てみるとよくわかります。腹部の太い血管は、右側に上向きに走る腹部大静脈で、左側は下向きに走る腹部大動脈があります。また、大腸は右から上がり横行結腸を経て、左から下がります。したがって、便秘の時のお腹のマッサージは、右から左にしますよね。
2022年4月19日
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